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キハ183系の編集履歴

2016-12-17 00:28:13 バージョン

キハ183系

きはひゃくはちじゅうさんけい

国鉄が設計した特急型気動車。JR北海道とJR九州が所有。

概要

1961年から特急列車として使用していたキハ80系が北海道の雪と寒さに耐えられなくなってきたため、これらを置き換えるために1979年から製造された。

置き換え後はスピードアップに重点が置かれ、何度かモデルチェンジが行われながらJR北海道になった後も製造が行われた。

登場から20年ほどたった現在では初期車を中心に廃車が進んでいる。

なお、JR九州も本形式を保有している。


JR北海道車の番台区分

900番台

1979年に製造された試作車。

形態的には後述する0番台とあまり変わらないが、当初は一部の窓が開閉式だった。


0番台

1981年から製造された量産車。先頭車はスラントノーズといわれる非貫通の高運転台となっている。

現在の定期運用は札幌⇔網走を走る特急「オホーツク」のみとなっている。

そのほか、臨時列車兼予備車の「旭山動物園号」にも用いられている。


キハ183形100番台

特急列車の短編成化によって余剰となったキハ184形を先頭車改造した車両。

こちらは貫通型となっているが、ライトの配置は0番台に準じている。

通称「ボウズ」(国鉄色は「キン肉マン」とも)。

4両が誕生したが、現在は「白ボウズ」と呼ばれている104のみが残っているが、基本的に予備車となっている模様。


200番台

特急「オホーツク」および「スーパーとかち」において、編成の出力を向上させるために0番台の駆動系の強化を行った車両。


500番台・1500番台(N183系)

最高速度を120km/hに向上させたフルモデルチェンジ車(0番台は110km/h)。

外観が大きく変わり、先頭車は貫通構造になった。また、塗装も大きく変わり、オレンジと赤を基調としたデザインとなり、のちに0番台なども同色に変更されている。


400番台

団体列車用に500番台のエンジンをデチューンした車両。


550番台・1550番台(NN183系)

JR北海道が製造した500番台のマイナーチェンジ車。

130km/hに対応した準備工事が行われている。


2550番台・3550番台・4550番台

550番台を改造して、最高速度を130km/hとした車両。

札幌⇔函館を結ぶ特急「北斗」専用として運用されている。

4550番台は予備車確保のため、120km/h・130km/h両方に対応できるよう改造された車両。先頭車のみ存在。

7550番台・8550番台・9550番台

2013年に発生した発火事故を受けて、上記の「北斗」用の車両のエンジンなどを更新した車両。

キハ261系と同等のエンジンを搭載している。しかしその結果、編成全体としての出力は下がっており、速度種別が下がっている。


ジョイフルトレイン

以下の車両は臨時列車などで使用される車両。

6000番台以外は苗穂工場で製造された。


5000番台:「ニセコエクスプレス」

昭和63年に登場した北海道リゾート列車第4弾。

3両編成、最高速度120km/h

その名の通り、かつては主にニセコ方面の臨時特急に使われた。

また、2003年からは北海道日本ハムファイターズのロゴをあしらったカラーに変更され、臨時特急「ファイターズ号」などに使われていたこともあるが、現在は元の塗装に戻されている。

5100番台:「クリスタルエクスプレス トマム&サホロ」

平成元年に登場した北海道リゾート列車第5弾。

4両編成で、中間には2階建てのキサロハ182-5101を連結している。(デビュー時は3両編成だった)

展望の良さを売りにして、先頭車はパノラマカー方式の展望席に、それ以外はハイデッカー構造だったが、のちにスーパーカムイの踏切事故を受けて展望席が撤去されてしまった。もったいない。

5200番台:「ノースレインボーエクスプレス」

平成4年に登場した北海道リゾート列車第6弾。

5両編成、最高速度130km/h。青函トンネルを機関車牽引で通過可能なような対策がされており、ED79の牽引で本州乗り入れの臨時列車運用に就いていた。しかし、北海道新幹線が開通した現在は通過できるかどうか不明。

当初は3両編成で臨時特急「はこだてエクスプレス」に使われた。

一般車とも連結が可能で、実際に増結に使われたほか、片方の先頭車が踏切事故で離脱した際には代用としてキハ183-1を使っていたことがある。(しかもそのまま本州に行った)

6000番台

500番台・550番台から改造されたお座敷車両。時々定期列車に連結されていた。

2015年3月31日付で中間車のキハ182-6001が除籍。さらにその後キハ183-6001がHET色に塗装変更された。


JR九州の1000番台

JR九州が1988年に製造した車両。

両端先頭車が小田急ロマンスカー名鉄パノラマカー、同時期に165系電車の改造で登場した「パノラマエクスプレスアルプス」などと類似した展望室スタイルとなっている。

「オランダ村特急」として登場後、「ゆふいんの森」、「シーボルト」、「ゆふDX」と転用改造を繰り返され、2011年6月からは豊肥本線の観光特急「あそぼーい!」(熊本駅~宮地駅間)として運用されている。

なお、485系との協調運転が可能な設計となっており、実際にオランダ村特急としての運行時には鹿児島本線内で特急「有明」の485系と併結して運転されていた。

~番代の車輌 ~キハ183系1000番台「オランダ村特急」


関連タグ

183系 キハ281系 キハ283系 キハ185系

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