概要
1974年の東京メトロ有楽町線の開業に備えて製造された。登場当初は5両編成であったが、車両検査は千代田線用の東京メトロ6000系と同じ綾瀬工場(当時)で行うことにしたため、車体や台車などは6000系とほぼ同仕様とした。この結果、6000系の「姉妹車両」としての位置づけとなっている。1983年の有楽町線成増延伸開業の時に10両編成化を実施。その後の延伸開業や輸送力増強により1989年までに10両編成34本が出揃った。
改造(1990年代まで)
第27編成までは非冷房で登場した。1988年~94年度にかけ冷房化工事を実施。
また、1994年からは車体の大規模改修、のち1997年から一部編成に対して制御装置を自動可変界磁制御(AVFチョッパ制御)からVVVFインバータ制御へ変更する工事を実施。
改造(2000年代以降)
2008年開業の副都心線の運用に当形式も使用することになり、一部編成に対して副都心線対応改造(ワンマン運転対応化・ATO装置追加など)が行われた。改造編成については塗装を以前の「ゴールド」帯から、「ブラウン・ゴールド・ホワイト」帯に変更している。
第01,02,04,05,10,18編成については10両固定編成のままとしたが、
第03,09,13,15,16,19,20,27,28,29,30,31,32,33,34編成については、副都心線の「8両編成の各駅停車」運用に備えて8両編成へ編成短縮を行った。編成から抜かれた2両は廃車になった。
廃車
先述の編成短縮による廃車のほか、副都心線対応改造がなされず、自動可変界磁制御のままの編成については、東京メトロ10000系によって置き換えられ廃車・除籍となった。このうち一部は海外譲渡となり、インドネシア・ジャカルタ都市圏の鉄道「KRLジャボタベック」にて活躍している。
現在の運用
10両固定編成
有楽町線・副都心線の10両編成運用は一体となっているうえ、相互直通運転の区間もあるため、運用区間はかなり広くなっている。以下の区間は定期列車の場合。
8両固定編成
原則8両編成は有楽町線運用には使われない。副都心線の各駅停車をメインに活躍。
関連タグ
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