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概要編集

ストラティオトスクス(Stratiotosuchus)とはブラジルのアダマンティナ層から見つかった絶滅したバウルスクス科のワニである。白亜紀後期に生息していた。肉食で他の地域で大型獣脚類が占めていたニッチをこのストラティオトスクスと他のバウルスクス科が占めていた。


分類
爬虫類 Reptilia
双弓類 Diapsida
主竜類 Archosaur
腿跗類 Crurotarsi
偽鰐類 Pseudosuchia
ワニ形類 Crocodilomorpha
ワニ型類 Crocodiloformes
南鰐類 Notosuchia
剣鰐類 Ziphosuchia
奇歯鰐類 Xenodontsuchia
セベクス鰐類 Sebecosuchia
バウルスクス科 Baurusuchidae
バウルスクス亜科 Baurusuchinae
ストラティオトスクス属 Stratiotosuchus
ストラティオトスクス・マクスヘクティ Stratiotosuchus maxhechti

特徴編集

全長4m弱。多くのワニ形類と同じく4足歩行だったが、現在のワニ類と違い陸棲で、縦に薄い頭や剣状の歯(Ziphodont)と呼ばれる扁平でセレーションのある歯は獣脚類の恐竜に似ている。この種の化石が産出したアダマンティナ層の堆積物からすると、このワニは小さな湖の存在する河川水系の近くで暮らしていたと考えられる。このアダマンティナ層から様々な小型の肉食ワニが見つかるが大型肉食動物はストラティオトスクスと近縁種のバウルスクスのみだった。これらの地層では、数十年にわたる古生物学的調査が行われたが、獣脚類の恐竜の骨はわずかしか発見されなかった。そのため、これらの恐竜がいない時期には、ストラティオトスクスのようなバウルスクス科が上位捕食者のニッチを占めていたようだ。


歴史編集

1988年、古生物学者ホセ・マルティン・スアレスがサンパウロ州イラプルの町で発見した。この骨格標本とストラティオトスクスの他のすべての標本はアダマンティナ層から産出したもので、年代はチューロニアン期-サントニアン期(約8500万年前)か、カンパニアン期-マーストリヒチアン期(約7000万年前)である。学名のStratiotosuchusはギリシャ語で「兵隊ワニ」を意味し、固有名のmaxhechtiは古生物学者のマックス・ノブラー・ヘッチ(Max Knobler Hetch 1925-2002)に由来している。


分類編集

ストラティオトスクスはバウルスクス科に認識されている。バウルスクス科は陸上で生活する肉食動物で他の仲間もストラティオトスクスと同様に獣脚類のような特徴を備えていた。 ストラティオトスクスとバウルスクスはともに後鰐類(メタスクス類 Metasuchia)と呼ばれる大きなクレードに属し、現生ワニとジュラ紀までに絶滅した多くの近縁種を含んでいる。

バウルスクス科はセベクス科と一緒にセベクス鰐類と呼ばれるクレードに分類される。

Montefeltroら(2011)は、バウルスクス科を進化した南鰐類とし、この科をバウルスクス亜科とピサルラチャンプサ亜科の2亜科に分けた。ストラティオトスクスとバウルスクスはともにバウルスクス亜科に属する。


関連タグ編集

ノトスクス シモスクス アルマジロスクス

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