概要
スクウェア・エニックスのウェブコミック配信サイト『ガンガンONLINE』で2009年2月21日更新分より月1回更新で連載中。
表題の「ばらかもん」は、長崎県五島列島の方言で「元気者」の意。
北米では「BARAKAMON」のタイトルで出版されている。
アニメ化決定により、主人公の半田の学生時代を描いたスピンオフ作品『はんだくん』が『月刊少年ガンガン』にて2013年11月号より連載中。2014年8月号より本編との並行連載が開始された。こちらもテレビアニメ化された。
ストーリー
書道家の半田清舟は、ある受賞パーティーで書道展示館の館長を殴ってしまう。見かねた父親は半田に「自分の人間として欠けている部分」を見つけさせるため、彼を自然豊かな五島へ送り込む。
そこで彼は天真爛漫少女・琴石なるをはじめとする個性的な島民達と出会い、親交を深めていく。田舎独特の人間関係に戸惑いながらも、半田は新しい何かを見つけ始めていた。
登場人物
主要人物
主人公。23歳。
「清舟」は雅号で、本名は「清」(せい)。作品煽り文によれば「若きイケメン書道家」。
書道界の家元の後継ぎ。若き新鋭として名を馳せていたが、
入賞作品を書道界の重鎮に酷評されて逆上し、暴力事件を起こす。
大事には至らなかったが、父の「頭を冷やして来い」との計らいで単身、長崎県の五島へ送られる。
生まれも育ちも都会のため、島での生活や独特の慣習にしばしば戸惑う日々を過ごす。
小学1年生。7歳。髪は茶色。左手にミサンガをしている。
小学校本校より近い、生徒数9人の分校に通っているいたずら盛りの少女。祖父と2人暮らし。
清舟が借りた空き家を隠れ家にしていた所を見つかり、書道を教えてもらう仲になる。
清舟のことを「先生」と呼び慕っている。
小学1年生。7歳。髪飾りがチャームポイント。通称「ひな」。
なると同じ分校に通う少女。なるの親友でいつも一緒にいる。
人見知りが激しく、嬉しくても悲しくてもすぐ泣く。
地元の女子中学生。14歳。短髪でボーイッシュな少女。
なるやタマと一緒に、後に清舟が借りた空き家を隠れ家にして遊んでいた。
なるに色々と良からぬ知識を吹き込んでいる。
美和の友達の女子中学生。14歳。眼鏡をかけている。
なるや美和と一緒に、清舟が借りた空き家を隠れ家にして遊んでいた。
漫画家を目指しており、描いているのは「少年漫画」だと主張しているが、
どう見ても少年誌に不相応なグロシーンが描かれている。
実は、とある趣向を持ってしまっており、
そのことで半田を振り回すこともしばしば。ただし、本人は心底否定している。
高校3年生。郷長夫婦の息子。髪を金髪にしている。野球部員。
中学生の時に成績表でオール3を取って落ち込み、
更に両親から「凡人」扱いされたことで荒れてしまっていたが、半田の努力を見て改心する。
やがて、ある目標を抱くようになる。
島の住人
なるの爺ちゃん。半田にとっての「第一村人」で、しばらくそう呼ばれていた。
通称ケンタ。なるに次いで半田に悪戯を仕掛ける、坊主頭の子供。なるの事が好きな様だが
なるがそれに気づく気配は無い。
通称「あっきー」。タマの弟。小学6年生。おそらく物語きっての常識人。
郷長。眼鏡をかけたメタボ気味。半田の父とは古い知り合い。
郷長の奥さん。女として人生に潤いを求めており、半田に食事の差し入れをするのが生き甲斐。
なる達が通う分校の教頭。教育者らしからぬ風貌。
通称「ヤスバ」。もちひろいで村一番の名人。なるのばあちゃん(故人)とは友人同士だった。
強面のおばさん。パンチパーマが特徴。もちひろいで取った餅を横取りする。
「みじかもん」ではよく喋る。実はいい人で、よく近隣住民に差し入れをしている。
美和の父親。酒屋を営業している。
顔に傷があり、半田からはヤクザだと恐れられている。見た目通り豪放な性格。
ネーミングセンスが無い。
七ッ岳病院に勤務している看護師。既婚。
育江の姪(旦那の姉の子供)。2歳。わがままな性格で、よく泣く。
木下商店の店主。耳と腰が悪い。プードルのプチを飼っている。
木下商店の店主の飼い犬。プードル。半田の夢にも出てくる。威嚇したりと逞しいが、実は雌。
なるの父親。35歳。なるを性転換させてそのままおっさん化させたような風貌。
人と話す際はよく笑みを浮かべており掴み所がない。
実親であるにも関わらず、なるの世話を耕作に任せている。
中卒でタンカーで働いている。年末年始に帰郷するが、なるが親の顔を覚えていないため、
顔を合わせずに観察するのみに留まる。なる本人も耕作に「両親は宇宙人」と教えられている。
作中では母親と共に存在について触れられておらず、「ACT.90」で初登場したが、
名前だけはなるの通知表など表記で登場していた。
美和、タマの中学校の担任教師。
美和、タマのクラスメートの女子中学生。彼氏がいる。
よく美和、タマと一緒にいる女子。四人の中でも常識的に見えるが、実は勝負事に汚い。
美和とタマの同級生で隣のクラス在籍。六ノ崎在住。
ヒロシの友人で同級生。
ヒロシと同級生の女子生徒。男との交友関係が派手。
都会から六ノ崎へ移住してきた農業研修生。
東京の住人
半田の中学時代からの友人で良き理解者。東京で画商見習いを務める。
眼鏡をかけていて、右肩に太陽の、左肩に鷹のタトゥーを入れている。酒に滅法弱い。
半田を尊敬する高校生書道家。人当たりは良いが腹黒。
根っからのインドア派で、虫や貝などがとにかく苦手。
半田が殴って謹慎事件を起こした相手。腰が悪いため、杖を突いている。後に和解。
半田清舟の父親。厳しい性格だが不器用さも自覚しており、父性に溢れている。
半田清舟の母親。息子を愛し、夫を愛する、お馬鹿ママ。
半田清明のマネージャーを務める女性・・・と見せ掛けて実は、川藤の父親。
TVアニメ
2014年7月から9月(または10月初頭)にかけて、サンテレビおよびBS日テレ、さらには日本テレビとそのお友達約6局で放送された。他にもバンダイチャンネル、dアニメストア、日テレオンデマンドでも配信されている。
アニメーション試作はキネマシトラス。
蛇足ながら、日本テレビのお友達の内のひとつでは、所在地を笑いものにされたせいか、宣伝協力をやらされた上、金曜深夜34時-34時30分に放送してしまった。
AT-Xでは2017年に放送、『はんだくん』と合わせての放送となる。
スタッフ
監督 - 橘正紀
シリーズ構成・脚本 - ピエール杉浦
キャラクターデザイン・総作画監督 - まじろ
プロップデザイン - 今村望
書 - 原雲涯
美術 - 加藤浩、保木いずみ
色彩設計 - 宮脇裕美
方言監修 - 田中奨伍、古木のぞみ
撮影監督 - 若林優
編集 - 須藤瞳
音響監督 - 若林和弘
音楽 - 川井憲次
音楽プロデューサー - 千石一成、渡辺一博
制作 - 多昌博志、福士睦、田村学、田口浩司
プロデューサー - 中谷敏夫、植野浩之、佐々木まりな、伊藤隼之介
アニメーションプロデューサー - 小笠原宗紀、福島洋心
アニメーション制作 - キネマシトラス
製作 - 「ばらかもん」製作委員会(日テレ、vap)
主題歌
- オープニングテーマ「らしさ」
作詞・作曲 - 柳沢亮太 / 編曲・歌 - SUPER BEAVER
- エンディングテーマ「Innocence」
作詞 - Ryosuke、Ryo / 作曲 - Ryo / 編曲 - NoisyCell、PABLO a.k.a. WTF!?
/ 歌 - NoisyCell
みじかもん
公式サイトで配信されているショートアニメ。
タイトルの由来は、『みじかいばらかもん』を略したもの。
半田達がちびキャラになって登場。
スタッフ
総演出・脚本 - ピエール杉浦
キャラクターデザイン・作画・ペイント - 矢崎優子
書 - 原雲涯
絵コンテ・演出 - いまむら、岡本雄介
アニメーション制作 - キネマシトラス