概要
成田良悟の記念すべきデビュー作。
イラスト(キャラクター原案)はエナミカツミが担当。
アメリカに禁酒法が布かれていた1930年代を主な舞台とする群雄劇で、シリーズ共通の主人公は特にいない。
登場人物が異常に多いことも特徴で、どれだけ多いのかは下記のキャラクターのタグを見てもらえれば一目瞭然である（これでも総登場人物の４分の１にすら満たない）。
ちなみにタイトルのバッカーノとは、イタリア語で馬鹿騒ぎを意味する言葉で、内容もそういった感じである。
2000年のイギリス映画『スナッチ』の影響を多く受けており、成田自身もこの映画のファンであることを公言している。
2007年にアニメ化され、オープニングは『スナッチ』そのものと言って良いほど同作への強いオマージュとなっている。
ストーリー
1711年、大西洋上。
新天地を目指す船アドウェナ・アウィス号で錬金術師達が不老不死を求めて悪魔を召還する。
悪魔は不老不死になる酒を錬金術師たちに与え、その酒の製造法を召喚主に教えた。
しかし、翌日の夜、1人の錬金術師が仲間を「喰い」始め、錬金術師達は、その魔手から逃れるために、世界中に散らばった。
約300年後の1930年、禁酒法時代のアメリカで不死の酒を巡る馬鹿騒ぎ（バッカーノ）が始まる。
登場キャラクター
1700年代
- ヒューイ・ラフォレット
- エルマー・C・アルバトロス
- モニカ・カンパネルラ
- ダルトン・ストラウス
- ルネ・パルメデス・ブランヴィリエ
- 東郷田九郎
- ザンク・ローワン
- ニキ
- エスペランサ・C・ボロニアル
- ラローフ・ハンクレティア
- アイル
- ベグ・ガロット
- 仮面職人
- マイザー・アヴァーロ
- グレット・アヴァーロ
- シルヴィ・リュミエール
- チェスワフ・メイエル
- ヴィクター・タルボット
- セラード・クェーツ
- フェルメート
- 悪魔
1930年代
- アイザック・ディアン（CV:小野坂昌也）
- ミリア・ハーヴェント（CV:あおきさやか）
- フィーロ・プロシェンツォ（CV:吉野裕行）
- マイザー・アヴァーロ（CV:宮本充）
- エニス（CV:小林沙苗）
- ロニー・スキアート（CV:神奈延年）
- チェスワフ・メイエル（CV:神田朱未）
- キース・ガンドール
- ベルガ・ガンドール（CV:三宅健太）
- ラック・ガンドール（CV:子安武人）
- チック・ジェファーソン（CV:山口勝平）
- ラッド・ルッソ（CV:藤原啓治）
- ルーア・クライン（CV:安井絵里）
- プラチド・ルッソ（CV:亀井三郎）
- グラハム・スペクター（CV:杉田智和）
- シャフト（CV:羽多野渉）
- バルトロ・ルノラータ（CV:大林隆介）
- ベグ・ガロット（CV:金光宣明）
- グスターヴォ・バジェッタ（CV:佐々木誠二）
- ジャグジー・スプロット（CV:阪口大助）
- ニース・ホーリーストーン（CV:小林ゆう）
- シャーネ・ラフォレット（CV:広橋涼）
- ヒューイ・ラフォレット（CV:千葉進歩）
- グース・パーキンズ（CV:菅生隆之）
- セラード・クェーツ（CV:有本欽隆）
- バーンズ（CV:西村知道）
- クレア・スタンフィールド（CV:森田成一）
- イブ・ジェノアード（CV:井上麻里奈）
- ダラス・ジェノアード（CV:伊丸岡篤）
- デイリー・デイズ社長（CV:速水奨）
- ギュスターヴ・サンジェルマン（CV:若本規夫）
- キャロル（CV:斎藤千和）
- レイチェル（CV:伊藤静）
- ベリアム上院議員（CV:中多和宏）
- シルヴィ・リュミエール（CV:高垣彩陽）
- エルマー・C・アルバトロス（CV:大畑伸太郎）
- 東郷田九郎（CV:斧アツシ）
- ヴィクター・タルボット（CV:下山吉光）
- ナイル（CV:坂口候一）
- フェルメート（CV:成田剣）
- マリア・バルセリート
- リーザ・ラフォレット
- クリストファー・シャルドレード
- ティム
- アデル
- リカルド・ルッソ
- レイル
- シックル
- フー
- ネイダー・シャズクール
メディアミックスの登場人物（1930年代）
アニメ・ドラマCD・ゲーム版にのみ登場したオリジナルキャラクター。
が、原作に登場しないとも限らない。
■ メキシコの劇場
アニメ版ドラマCD「フィーロ・プロシェンツォ、ピエトロ・ゴンザレスの五十三回目の死を目撃す」のキャラクター。
- ピエトロ・ゴンザレス（CV:飛田展男）
- ドミニコ・フェンデス（CV:チョー）
- アントニオ・バロ（CV:小山力也）
- エリータ（CV:水沢史絵）
■ マネーの龍
DSゲーム『DS電撃文庫ADV バッカーノ!』に登場する「仮面の男」をリーダーとする傭兵集団。
2000年代
アニメ
「BACCANO! -バッカーノ!-」のタイトルで2007年7月から11月まで全13話が放送された。
主題歌
オープニング
「Gun's&Roses」
作曲 - 野口茜 / 演奏 - Paradise Lunch
エンディング
「Calling」
作詞・作曲 - 梶浦由記 / 歌 - 織田かおり
各話リスト
| 話数 | サブタイトル |
|---|---|
| 第1話 | 副社長は自身が主役である可能性について語らない |
| 第2話 | 老婦人の不安をよそに大陸横断鉄道は出発する |
| 第3話 | ランディとペッチョはパーティの準備で忙しい |
| 第4話 | ラッド・ルッソは大いに語り大いに殺戮を楽しむ |
| 第5話 | ジャグジー・スプロットは泣いて怯えて蛮勇を奮う |
| 第6話 | レイルトレーサーは車内を暗躍し虐殺をくりかえす |
| 第7話 | すべてはアドウェナ・アウィス号の船上からはじまる |
| 第8話 | アイザックとミリアは我知らず周囲に幸福をまきちらす |
| 第9話 | クレア・スタンフィールドは忠実に職務を遂行する |
| 第10話 | チェスワフ・メイエルは不死者の影に怯え策略をめぐらせる |
| 第11話 | シャーネ・ラフォレットは二人の怪人を前に沈黙する |
| 第12話 | フィーロとガンドール三兄弟は凶弾に倒れる |
| 第13話 | 不死者もそうでない者もひとしなみに人生を謳歌する |
| 第14話 | グラハム・スペクターの愛と平和 |
| 第15話 | 高級住宅街に辿り着いた不良少年たちはそれでもいつもと変わらない |
| 第16話 | 物語に終わりがあってはならないことをキャロルは悟った |
関連イラスト
