嵐(艦隊これくしょん)
あらし
曖昧さ回避
気象条件としての嵐は→嵐へ。
モチーフとなった実艦は→嵐(駆逐艦)へ。
同名の国民的アイドルグループを始め「嵐」の文字が入る名称は非常に多く存在する為、タグ付けや検索の際には本記事の表記方法を用いる事を強く推奨する。
「嵐 艦 これ」などでの絞込検索を用いた場合でも、「晴嵐」などが入ってくるほどである。「-晴嵐」などの工夫をすると良いかもしれない。
陽炎型駆逐艦、嵐のおでましだ。
2015年11月18日より始まった秋季イベント『突入!海上輸送作戦』において、E5海域でドロップ入手可能な艦娘として先行実装された。現在のところ通常海域では出現せず、建造で入手する事も不可能。
駆逐艦娘としては初の、『艦これ』全体としては天龍、木曾に次ぐ3人目のオレっ娘である。
月刊コンプティーク2016年1月号にてCVが茅野愛衣氏、担当絵師がコニシ氏であることが公表された。
お、情報見るのかい?大事大事♪いい事さ。ほらよ。
やや癖のある赤毛とはっきりした顔立ちが特徴。また、標準の立ち絵では爆雷を手に持った状態でポーズを付けている。これは史実における奇抜な戦術による敵タンカーの撃沈によるものから。
なお、爆雷は左手で持っているが、彼女がサウスポーかどうかは現在定かではない。
一方、着用する制服は先行する舞風や同期の萩風と同じ第四駆逐隊共通の意匠で、差異は首に白のラインが入った赤のスカーフを巻いている程度。艤装とその性能も陽炎型としては一般的な構成で特筆すべき点は無い。
ある一点を除いて。
彼女が身に着けているものの中で一際目を引くのが、まるで某仮面のヒーローのベルトのような形をした探照灯である。
これは史実で夜戦と縁が深かった事から。とは言え、このような形で着用する必要も無ければ前例も無く、後述の性格もあって「本気でそういう意識があるのではないか」と速攻でクロスオーバーネタが作られる事となった。
手に持つ爆雷も変身アイテムの類と見る向きもある。
もっとも、仮面のヒーローの相棒は「サイクロン号」といい、その産みの親は他に「変身忍者嵐」という作品の原作を担当している為、「嵐」との相性は悪くなかったりする。
これは偶然の一致であろうが、彼女の上司も中々に忍者じみた変身を遂げたと専らの評判である。
性格かい?よし、まかせろ!
オレっ娘らしく、言動も容姿に負けず劣らず明瞭快活。
名前にちなんで「嵐を巻き起こす」という言い回し好んでいるようで、「さぁ…嵐巻き起こしてやるぜ!見てなぁ!」「巻き起こした嵐、しっかり目に焼き付けたか?」などとハスキーな声で叫びながら勇ましく戦う様は、まさにおっぱいのついたイケメンである。
余談だが、「嵐巻き起こせ」は、某アイドルグループのデビュー曲のフレーズに酷似している。
第四駆逐隊の同僚との仲も良く、それぞれ「萩」「のわっち」「マイ」とあだ名で呼んでいる。
一方、隊外の姉艦は「陽炎ねえ」のようになり、自分よりも大型の艦種になると「翔鶴さん」などと呼び、口調も砕けながらも完全に敬語になると、かなり体育会系な人間関係の捉え方をしているようだ。
提督との関係は極めて良好。秘書艦時には戦闘時のイケメンっぷりはやや鳴りを潜め、必要以上に格好つけることもなく、タメ口で気風よく明るく接してくる。上記の傾向から考えて、上官というよりは家族の一員といった認識であるのかもしれない。
さっきまでそこにいた提督が一瞬で消えて驚いたり、おどけた口調で時報を告げる愛嬌のあるところや、ミッドウェーでの負け戦の経験を語ったり夕日を見て涙を流す弱さなど、様々な面を飾ることなく提督にさらけ出してくれる。
また、ケッコンカッコカリ後は、疲れた提督に膝枕をしてくれる意外な包容力をも垣間見せる。
過去の記憶からか萩風共々夜は苦手。
時報では夜が明けるとあからさまにテンションが上がるなどコミカルな描かれ方もするが、川内に夜戦に誘われた際にはかなり腹をくくって挑み、危ない目に遭いつつ生還したら「提督が」泣いてしまった。
2016年04月22日のアップデートにてベラ湾夜戦がモチーフとなった任務が実装されたが、嵐・萩風は指定枠から外されている(代わりに任意の駆逐艦2隻を選択)。現在イベント以外の入手経路がないという事情もあるのだろうが。
料理については自信なさげだが、どうやら経験が無いだけで素質は悪くないらしく、萩風からその場で教わって作った朝食はちゃんと食べられるものになっていた。西洋の料理名の読み方がたどたどしく、横文字が苦手なようである。
そして『吹雪、がんばります!』にて…
第122回にて…公式側の作品でと う と う ラ イ ダ ー ネ タ を 本 当 に や ら か し た。
一例を挙げると…
- 探照灯は仕込んだスクリューによって『光る!回る!』という設定。しかも自分から『ヒーローっぽいだろ?』と聞く。
- 四水戦のポーズを嵐が考案した際にはあのポーズを取った。
公式側もライダーネタを認知しているということなのだろうか……?
また、同回にて嵐は古鷹と加古の腕の艤装を見て『飛びますか!?』と尋ねたり、更に古鷹に目からビームを出すのかと本気で尋ねたり、天龍と龍田の頭に浮いた艤装の一部に興味を示したり(天龍が『相変わらず好きだな』と言う辺り、相当気に入っているご様子)と嵐自身もかっこいいもの好きのようだ。
ちなみにライダーネタに隠れているが、地味にアホ毛芸の使い手でもあり、一部のシーンでアホ毛がハート型になっていたりする。
また、四水戦のポーズを考案する際には艦隊のアイドルこと那珂ちゃんが登場している。果たしてこれは偶然だろうか?
なお、嵐はご飯にクラムチャウダーをかける派であるらしく、後でパン派とご飯派で戦争になったらしい。(野分と萩風はパン派、舞風は不明)
嵐と山風
白露型には8番艦に「山風」という艦名の駆逐艦が存在する。
この「山風」だが、艦名を縦に書くと「嵐」になってしまう。
史実では戦前~戦時中は縦書きが基本だったので、山風と嵐は艦名が似過ぎていて紛らわしいことになり、この2隻の間で郵便物の誤配送が多発してしまっていた。
似たような境遇である第六駆逐隊の雷と電とは違い、嵐と山風は駆逐隊どころか所属鎮守府も異なっていた(嵐は横須賀、山風は佐世保)ため、誤配送された郵便物の処理は大変だったという。
山風側は「山」と「風」の間を開いて書くよう要請し、第四駆逐隊側も艦名に振り仮名を添付して「嵐(アラシ)」と書くよう通達したという。
なお、この名前ネタは公式4コマ163話でも拾われた。
山風は白露型で最初の戦没艦になってしまったのだが、その山風を沈めた米潜ノーチラスは後のミッドウェー海戦で嵐から爆雷攻撃を受けるという繋がりもあったりする。
そして2016年の秋季イベント『発令!艦隊作戦第三法』にて、遂に山風がイベント期間内にドロップ入手可能な艦娘として実装された。
ちなみに山風がドロップする第二・第三海域は、何の因果か嵐もルート固定要員の一人となっている。
嵐がライダーネタで弄られているせいか、山風の髪の色はどことなく彼を思わせる。
(補足)『艦これ改』では「入手不可」?
本家ブラウザ版でも建造、通常海域での入手不可、イベントでのドロップ限定と、極めてレアな艦娘だが、PSVita版『艦これ改』では、そもそもドロップすらしないと、もっぱらの評判だった。公式攻略本などには要目が普通に収録されており、嵐のデータ自体もゲーム内に存在しているものの、どの海域でもドロップ報告がなく、萩風ともども「幻の艦娘」と化していた。
当然、図鑑も埋められず、セーブデータのクラッキングなど、不正な手段を用いなければ「入手不可」というのが定説だった。
「いつでもどこでも(艦娘に会える)」が売りだったはずの『艦これ改』で、コンプリート不可とは「話が違う」と、『改』提督の間では不平・不満がくすぶり続けていた。
が、『艦これ改』販売終了(2017年1月)から半年以上も過ぎた頃になって、「最高難度の最終海域3面・S勝利」という、極めて高いハードルでのドロップ報告が散見され始めた。
以前もネット上ではデマのドロップ情報が流れて混乱が生じていたが、果たして……