概要
テレ東の本放送日は2017年10月10日(9日深夜)。
Aパート「祝・就職!!」と、表題作のBパート「超洗剤」に分かれる。
通して、六つ子・両親の松造と松代・チビ太・イヤミ・デカパン・ダヨーン・トト子・ハタ坊と、レギュラー総出演の回。
Aパート「祝・就職!!」
いつまでもニートを続ける息子達に痺れを切らした松造と松代に「いつから働くのか」と問い詰められ、ふざけた返事をしては松代の包丁さばきによって乳首を切り落とされて、チョロ松以外の全員が乳首を失う羽目になった六つ子たち。
チビ太のおでん屋台で飲んだくれて愚痴を零している内に、トド松がネット動画配信で金を稼ごうと言い出して……?
Bパート「超洗剤」(ネタバレあり)
おしゃれをしてパーティへ出かけるイヤミ。歩いていると遊んでいた子供達のボールがぶつかり、スーツが汚れてしまう。激高したイヤミはボールを遥か遠くに蹴り飛ばすが、それに対する仕返しとして子供の一人からウンコを投げつけられ、更にスーツを汚されてしまう。
汚れが落ちず途方に暮れたイヤミはデカパンの元を訪れ、どんな汚れでも一瞬で落とせる「超洗剤」を貰う。汚れを落とした後デカパンは洗剤に関する注意をするが、機嫌を取り戻したイヤミは説明を聞かずに洗剤の瓶を持って出ていってしまう。
その途中で六つ子に付きまとわれる。相変わらず六つ子の見分けがつかないイヤミ。
イヤミが向かった所は「全日本出っ歯総会」のパーティ会場だったが、六つ子も会場に着いてきてたらふく飲み食いする。呆れるイヤミがトイレに行こうと席を離れたそのとき、テーブルに置かれた洗剤を、酔っ払った六つ子がお酒と間違えて飲んでしまう。
そのまま六つ子は食材をタッパーに詰めて帰っていった。イヤミは洗剤が無い事に慌てる間もなく、スーツの汚れを落とした部分が透けていることに気づく。
一方、昼間からほろ酔い気分で帰宅した六つ子。満足して部屋でごろごろしていると、みんなの体が徐々に透明になり……?
その結果
超洗剤を飲んだ六つ子は透明人間になり……きらず、内臓だけ見える段階で透明化が止まってしまった。ついでに内臓がいろいろとおかしい。
おそ松は内臓がくねっていて「だらしない」と言われる。ツギハギや毛虫がついていたりもする。
チョロ松は腸がぴっちり収まっているが、逆に「つまんない」と言われる。
一松はガラスのハート(心臓が物質的に割れモノ)。
十四松は内臓が変幻自在に動いて人面まで作る。
トド松は心が無い(あるべき心臓が見えない)。
お互いの内臓の品評はともかく、これでは日常生活が送れないと困り果てる六つ子。
そこで十四松が「描く」ことを提案。絵の具で体を塗り、お互いの印象をひどく誇張したデフォルメ顔を描かれることに。
十四松は福笑いのような間抜け顔。一松はツリ目で唇が紫色。トド松が描いたカラ松の顔はサングラスだけ。トド松はまつ毛ぱっちりの大きな目を自分で描いた。おそ松が描いたチョロ松は全身が白で顔はシコと書かれただけ。
さて長男おそ松を描こうとした弟達だが、普通(by三男)、特徴が無い(by次男)、プレーン(by末弟)な長男の顔が思い出せない。とりあえず「バカでクズでゴミでエロい感じ」で描いたら、わりと似ていたという複雑な結果に、思わず喧嘩を始めるおそ松。
DVDを見ていたらしい母・松代が、騒がしい部屋に来てうるさいと怒る。……六つ子の変化に全く気がつく様子が無い。
不安になった六つ子は、いつもの自分達と比べて変わった所はないか? と皆に聞いてまわるが、両親も、トト子もハタ坊もダヨーンも、何も気がつかない。イヤミも、今回に限って全員を言い当てて去った。
つまり周囲には顔をろくに識別されていない、普段からこう見えている……? 打ちひしがれ、おいおいと泣き崩れる六つ子。体の塗料も涙で融けていくのだった。
余談
- あの第1話の後ではあるが、トド松がトッティと呼ばれたり、チョロ松がシコ松をネタにされたり、1期の出来事を踏まえてはいるようだ。
- 兄弟が母に乳首を切られる順番は1期24話で家を出た順番の逆という噂。
- チビ太のおでん屋は1期2話でも登場した。なお今回のチビ太は突っ込み所だらけの六つ子の会話に一言も口を挟まないが、表情が内心を物語っている。
- 棒に付いたウンコを投げつけるのはマンガ「コロッケ!」の登場人物であるプリンプリンのパロディと思われる。
- 道で六つ子と会ったイヤミが歩き出す場面の、背景の表札にサネマツとある。
- 出っ歯総会のパーティ会場にパーデンネンに似た客がいる。
- 普通って言うなー!
- ED曲は「遅松66」バージョン。次回予告の担当は一松。
主なスタッフ
脚本: 松原秀
作画監督: 沼田くみ子
絵コンテ: 古田丈司
演出: 小高義規