概要
Femforce(フェムフォース)とは、アメリカンコミックスのシリーズ、及び作中に登場するヒロインチームの名称である。
AC Comics
1969年に"Paragon Publications"として創設、1982年に"Americomics"と改名し、1984年から"AC Comics"となっている。
アメコミのゴールデン・エイジ(1930年代後半~1950年前後)には多くの出版社が様々なキャラクターを生み出しているが、企業の吸収合併や市場からの撤退、あるいは廃業によって多くのキャラクターがパブリックドメインとなっている。
AC Comics社はこれらの作品を再版し、さらにそれらのキャラクターが登場する新たなストーリーを創作するのが作風となっている。
1985年にスタートしたシリーズ"Femforce"は同社の主力コンテンツであり、2018年1月には第181号が発売。
そのほかに"America's Greatest Comics" "Captain Paragon" "Men of Mystery"及び"Sentinels of Justice"などを出版している。
日本の漫画ブランド・『ACエレガンス』については秋田書店を参照。
チーム・フェムフォース
女性メンバーのみで構成された超人チーム。
日本での知名度は低いが、giantess(GTS)系の愛好家には比較的馴染みがある(要出典)。
1980年代後半には、同社のコミック(特に"Femforce")の描写が過剰に性的であるとして批判する意見もあった。
当時のメンバーはミス・ヴィクトリー(Miss Victory)、シーキャット(She Cat)、ザ・ブルー・バレッティア(The Blue Bulleteer)、およびリオ・リタ(Rio Rita)で、連合軍の非公式超人部隊として活動。
上述の通り黄金期に活躍していたキャラクターであり、『もしも彼女たちがチームを組んでいたら?』というスーパーロボット大戦的な企画ともいえる。
終戦後リタは前線から引退、残りのメンバーは(超常的な力で若さを保ちつつ)合衆国政府の協力者として活動を続行。
1960年、ブルー・バレッティアは凶悪犯の襲撃により命を落とすも、異次元に属する存在・アザゴスと融合し、強大な魔力を備えるナイトヴェール(Nightveil)として再生、フェムフォースの新メンバーとなるシン(Synn)とともに帰還する。
1980年代に入り、コルト(Colt)、タラ(Tara)、二代目リオ・リタが参戦。
ミス・ヴィクトリーが悪堕ちしてラッド(Rad)というヴィラネスに転向し、実の娘であるジェニファーが二代目ヴィクトリーを襲名するも、母親の復帰後に今度はジェニファーが二代目ラッドになってしまう。
1990年代には、スターダスト(Stardust)、ファイヤービーム(Firebeam)、レイダ(Rayda)、ドラゴンフライ(Dragonfly)、サンダーフォックス(Thunderfox)が加わる。
またフェムフォースと合衆国軍との協力関係において、軍側の連絡担当官は当初ゴードン将軍が勤めていたがチームとは折り合いが悪く、女性将校のロベルタ・ストロック将軍(General Roberta Strock)に引き継がれている。
その他、同盟関係にあるヒロインとしてバッカルー・ベティ(Buckaroo Betty)、ガルガンタ(Garganta)、キトゥン(Kitten)およびヤンキー・ガール(Yankee Girl)がおり、ヒーローチームであるセンチネルズ・オブ・ジャスティスやヴォールト・オブ・ヒーローズ(Vault of Heroes)とも共闘している。