概要
アイドルマスターシンデレラガールズのキャラクター・渋谷凛は、超個性的なアイドルぞろいの作中でもきっての常識人かつ苦労人ポジとして扱われている。
…のだが、そんな凛にも時折斜に構えた態度や妙に詩的な言動の数々が見られ、そうした凛の様子はPたちの間で「蒼い」と形容されるようになった。
そんな凛の聞いててむず痒くなるような蒼い言動の数々を表したのが黒歴史ならぬ蒼歴史である。
渋谷凛の蒼歴史の数々
出会い
2011年11月、アイドルマスターシンデレラガールズが配信開始された時、スタート時にクール属性を選択したPを待ち受けていたのが渋谷凛のこのセリフであった。
「ふーん、アンタが私のプロデューサー?…まあ、悪くないかな…。」
初対面でしかも明らかに年上の相手に対してこの上から目線のセリフ。現在こそPに素直に信頼を寄せている凛だがこの頃の映像を見せたらどんな顔をするだろうか。もっともアイマス世界の15歳といえば本家からしてこんな感じなので、思春期の15歳なんてそんなものだよと言われればそれまでだが。
ちなみに、演じる福原綾香もイベント等でリアルPたちに向けてこのセリフを再現してくれるのだが、さすがにそのまま言うのはまずいと思ったのか、
「ふーん、アンタたちがプロデューサー?…いい顔してるね。」
と改変されている。言葉って大事だね。
ローソンキャンペーンにて
2012年10月、ローソンとのコラボキャンペーンで入手できたSR+[アイオライトゴシック]渋谷凛に伝説の始まりというべきセリフがある。
「(○○)プロデューサー、好きな色ってある?私は蒼が好きかな」
そう、凛の好きな色は「青」ではなく「蒼」なのである。このこだわりから、Pたちの間でひっそりと中二病疑惑が囁かれるようになった。そして…
「アイドルLIVEツアー in イタリア」にて
2013年3月に行われたアイドルLIVEツアーでは、ライバルユニットとして神谷奈緒・北条加蓮と組んだ凛の代表的ユニット・トライアドプリムスが初登場した。その際の凛のコメントが、
「ここがローマの街…か。歓声が聞こえるね…。じゃあ、残していこうか、私たちの足跡…!」
「ヴェニスの水音は静かだね。でも私たちは消えない音を刻みたい…。この国の、ファンの心に…!」
とやたら詩的なものとなっており、これらがPの琴線に触れ凛の中二病疑惑はいっそう加速することとなった。
グランブルーファンタジーコラボにて
2014年10月に始まったグランブルーファンタジーとのコラボ企画『シンデレラファンタジー』におけるストーリーでは、凛はファンタジー映画の撮影直前、島村卯月や神崎蘭子と共に本物のファンタジー世界に迷い込んでしまう。撮影上の演出と勘違いしている卯月や夢見ていた世界に完全に夢中になっている蘭子と違い、突然の別世界に戸惑いと不安を隠せない凛は、相変わらず苦労人ポジを任されることになる。
…のだが、いざ戦闘となると気合の入った凛々しい掛け声で剣技を披露し、奥義を繰り出す際には
「蒼の剣を受けよ!アイオライト・ブルー!」
というセリフを一切の躊躇なく素で叫ぶ。がっつり染まってるじゃないですかー!
さらに2016年3月には最終上限解放として再びグラブル世界に降り立つ。
ここでは卯月、未央との掛け合いを見ることができるが、戦闘時はやはり1人だけ気合の入り方というか世界観が違って見える。「これが・・・蒼の剣・・・(by未央)」
そして戦闘力も大幅に上がった最終上限解放時での奥義はというと・・・
それ完全に別の作品だから!いくら主題歌カバーしたからって・・・
TVアニメにて
2015年1月からスタートしたTVアニメでは、プロデューサーのスカウトを経てシンデレラプロジェクトに加入し、その中で島村卯月、本田未央とのユニットデビューを果たすことになる。
第5話ではこのユニット名を3人で考えることになるのだが、凛が未央にアイデアを尋ねられると、恥ずかしそうに
「 プ リ ン セ ス ブ ル ー 」
と答える。これにはさすがの未央も失笑。
凛によると父親が考えたそうなので本人に罪はないだろうが、一応フォローしておくと、プリンセスブルーというのは実在するカーネーションの一種で、花言葉に「永遠の幸福」というのがある。渋谷家が花屋を営んでいる事なども考慮すると、悪くないネーミングセンスではないだろうか。少なくとも「フライドチキン」よりかは。
プリンセスコネクト!コラボにて
2015年9月に行われた「プリンセスコネクト!」と「スターライトステージ」のコラボ企画『スターライトプリンセス』におけるストーリーでは、凛は卯月、未央とともに近未来の世界に飛ばされ、元の世界に戻る手がかりを得るため、VRゲーム「アストルム」のプレイヤーとして参戦することとなる。
グラブルの時と同じく剣士の姿で戦う凛だが、当初は魔法もうまく使えず、戦い方のコツが掴めないでいた。
そこで主人公から魔法のイメージをつかむために呪文を唱えてみたらとアドバイスをもらう。
そしてそれに従い凛が即興で口にした呪文は…
「静かなる蒼の息吹よ……我が剣に宿りて敵を穿て!ラズール・レオ!」
…空の上より格段に進化していた。しかも初詠唱で発動に成功し、見事モンスターを撃退する。
これに味を占めた凛は、
「静かなる蒼の息吹よ!」
その後も戦闘の度に呪文詠唱を繰り返し、
「我が剣に宿りて敵を穿て!」
モンスターを次々と討伐していくにつれ、
「ラズール・レオッ!」
主人公からも認められるほど魔法の腕を上げるのだった。
ちなみにここまで凝った呪文を使うのは他プレイヤーから見ても珍しいようで、その後、アストルムではやたら「蒼」の呪文を連発するプレイヤーの噂が立ったらしい。もっとも当の本人は知る由もなかったが。
さらにSR[目覚める蒼の息吹]のエピソードではおなじみのあの技も披露してくれる。
「輝ける菫青よ……我が手に集い浄化の力を成せ!蒼の剣を受けよ!アイオライト・ブルー!!」
詠唱が長すぎる?相手は一撃で倒れるので問題ない。さすがはシンデレラガールである。
デレステ「Nation Blue」にて
2015年10月にスターライトステージで開催されたイベント「Nation Blue」のコミュOPにて、蘭子がユニット名を考えたという話になるのだが、そのユニット名が
である。
なお、このユニット名は李衣菜に「なんか蘭子ちゃんより凛ちゃんの方が頷いてるんだけど」と言われてしまう。
やっぱり……蒼い……なお、当の本人は「蘭子が考える手伝いをしただけ」とはいうものの、どう考えても凛が考えたようにしか見えない。
なおこの後、蘭子から「私をも凌ぐ数々の知識……真結界の奥に潜む闇はさぞや深いとみた!」(訳:私よりいろんな知識があって、きっとすごい世界を持ってるんですね!)などと言われてしまう。どう見てもこっち側の凛は蘭子より黒歴史もとい蒼歴史が深いようです。
……凛本人の名誉のために言っておくがあくまでも凛は「蘭子のユニット名を考える手伝いをしただけ」で、最終的に決めたのは蘭子である。
実際に蘭子本人も「ユニット名を考えるとき自分の辞書だけでは決められなかったから凛ちゃんにも手伝って貰った」という解説が入っている。
そして常識人ポジには凛以外にも、アニメでシンデレラプロジェクトのリーダーを務めた美波がいるため、このようなお話になったのだろう。その美波が楓さんにリーダーもお願いされているし。
「スッキリさわやか春のスポーツ祭ガチャ」にて
2016年3月の月末ガチャにSR[ブルーウィンド]渋谷凛が登場。
特訓前は初めてのロードバイクにご満悦の様子が描かれる。
劇場683話でもロードバイクの感想を嬉々として卯月と未央に語る凛の姿が。
「空と海の蒼に包まれながら思ったより出るスピードに感じた風の色まで蒼い気がしてさ・・・」
例によってやたら蒼推しだが、そんな凛を見守る2人の目は優しかった。
しかしそこへ突然現れる向井拓海。凛に同じニオイを感じていたという彼女は「飢えてンだろ!?ならアタシらと一緒に「走り」に来い!オマエが感じた「その先の風」・・・見せてやんよ!!」と誘う。
次のコマでまだオートバイに乗れる年齢じゃないことを理由にあしらう凛だったが、その時卯月と未央は気づいてしまった・・・凛が心動かされた目をしていたことに・・・
(その先の風・・・か)
果たして凛の将来やいかに・・・
なお、次の劇場684話でも中野有香と姫川友紀を相手にこれまたいい笑顔で語っている。
「全身で感じるロードバイクのスピード…蒼い風の中を駆け抜けるようだったよ…」
よほど蒼さを誰かに伝えたいらしい。友紀は別の意味で青くなっていたが。
デレステ「LIVE Parade」にて
2016年9月末からスターライトステージで開催されたイベント「LIVE Parade」のコミュEDにて、「STORY」を歌うNG&TPの合同ユニットのユニット名を考えるという話に。その流れで凛の口から出た案は…
「……『Perfect 5th』ってどうかな。」
凛によると、トライアドプリムスが音楽用語に由来することから、同様に音楽用語から名前をつけたのだとか。
ちなみに、「Perfect 5th」は和音の「完全五度」のことである。
しかし、自分たちのことを「完全」と名乗るかのようなネーミングは、他のメンバーから格好の弄りネタにされてしまい、さすがに恥ずかしくなった凛は「ユニット名は無し!」と声を荒らげるのだった。
なお、卯月と加蓮は凛のネーミングセンスを気に入っていた様子。加蓮も加蓮で自分のユニットに「Masque:Rade」って名付けたことあるし、ね。
デレステ「夢描く乙女たちブライダルセッションガシャ」にて
2017年5月末、ニュージェネレーションの一番槍、トライアドプリムスのしんがりとして満を持して登場したブライダルしぶりんの肩書は「エターナルブルーム」であった。花屋の娘として花咲くブルームという意味なのだろうが、蒼歴史に触れたものは秘められた意図を読み解かずには居られない。
当たり前のように特訓前は蒼い薔薇を持ち、特訓後は蒼いドレスを着ている。
なお、なんの因果かまたLIVE Parade合わせである。
「シルバースピリットリミテッドガチャ」にて
2017年8月に登場した限定ガチャで登場したSR[シルバースピリット]渋谷凛。
特訓前は狼とふれあう微笑ましい様子だが、劇場951話でその感想を嬉々として卯月と未央に語る姿が描かれる。あれ?デジャブ?
「そう・・・共に蒼い星で過酷な自然を共に生きるパートナー・・・」
「そういう関係で世界を巡る二人旅とか・・・素敵だな」
「絶滅した仲間を探す目的で・・・なんてね」
その時凛の肩を叩いたのはなんと神崎蘭子。
「おまえも」「こちら側だ」(翻訳:本田未央)と共鳴の意思を見せる蘭子に対し
「そ、そうかな?蘭子ほどじゃないと思うけど」
少し困惑しながらも蘭子と仲良さそうに話す凛。一方その陰で・・・
未央(・・・素質はなんとなくあったかもね)
卯月(ね)
と密かに話す未央と卯月であった。もはや公認ということか・・・
デレステ「Trinity Field」にて
2017年11月にスターライトステージで開催されたイベント「Trinity Field」のコミュにて、トライアドプリムスによる単独ライブを自分たちで企画することに。
凛はその中で新曲となる「Trinity Field」の作詞に携わることとなる。
その際にも
加蓮「凛なら、いいもの作るでしょ。真っ青なヤツ。」
と太鼓判を押されている。さすが伊達に付き合い長くない加蓮である。
実際どこまで蒼い歌詞になっているかはぜひ視聴して確かめてもらいたい。
「見せつけよう。≪Trinity Field≫(私たちの場所)を。」
二次創作においては、これらの凛の言動をPや他のアイドルがネタにして当人がキレる赤面するなどのリアクションを取るのが一つの定番ネタとなっている。
注意
セリフ自体は公式とはいえ、作中では凛を痛いキャラとして扱う描写はなく、あくまでもPの誇大解釈の域を出ないことに留意していただきたい。また、このようなネタを不快に思う人もいるので使用する上では十分注意である。
ぶっちゃけ凛以外にもポエミーなセリフを素で言うアイドルなんて何人もいるし。
なお、中の人である福原綾香については自他共に認める重度の中二病であり、自分から蒼歴史を増やしていくスタイルを確立してしまっているので、ネタにされるのも止むなしである。
関連タグ
魂の波長が合うかもしれない人々:速水奏 二宮飛鳥 高峯のあ 美城常務
実際に魂の波長が合ってしまった人々:神崎蘭子 神谷奈緒 北条加蓮
もしかして:青木志貴