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国後(艦隊これくしょん)の編集履歴

2018-04-08 09:55:51 バージョン

国後(艦隊これくしょん)

くなしり

ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』に登場する、旧日本海軍の海防艦を擬人化したキャラクター。

図鑑データ

艦名国後(くなしり)
図鑑No318
艦級占守型2番艦
艦種海防艦
CV咲々木瞳
絵師UGUME

何、概要?ふんっ…

2017年5月2日のアップデートにより実装された。同日より開催の2017年春季イベント出撃!北東方面第五艦隊』のE2にてドロップが確認されている。


名前は現在日本国がさまざまな根拠のもとで領有権を主張しているものの、ソ連およびその後継のロシア連邦による実効支配が続いている北方領土の国後島から取られている。北方領土が命名由来の艦は今回のイベントでは択捉も実装されている。


作中での愛称は「クナ」。

ちなみに国後はアイヌ語の「クナシル」を由来としている。


何それ?容姿……そうなの?

少しクセのあるピンクのボブヘアーに、少し目尻のつり上がった気の強そうな琥珀色の瞳が特徴的。

髪は側頭部でツーサイドアップに纏められており、纏められた房の毛先だけが焦げ茶色に成っている。その為、傍目からは犬のたれ耳を連想させる。


お菓子の「アポロ」を連想させる髪色だが、先代にあたる「国後丸」が日露戦争で鹵獲された汽船「アポロ」を改装した…という史実を踏まえたネタという説もある。


服装は姉妹で共通。

上は萌葱色の長袖セーラー服で、襟は松葉色、腹部辺りは白といった変則的な配色をしている。リボンは紅色。

また袖口には香色のファーと2つのボタンがついている。

スカートは襟と同じ松葉色のプリーツスカートで、その下に白いタイツを着用。靴は黒のメリージェーンを履いている。


艤装は腰を挟むように艦尾を模したユニットが外側に伸びており、パッと見は艦が腰を貫通しているようにみえる。

その固定ユニットは二段式に成っており、下段には12cm単装砲が1門づつの計2門。上段には25mm連装機銃1基づつの計2基が設置されている。

更に固定ユニットに連結するように背後に艦尾を模した基部ユニットがあり、その上には煙突が一つ、煙突の後ろに電探が一つ乗っている。

またその両足首には外側に向かって九四式爆雷投射機が付いている。


え?性格と間違えたぁ!?はぁ?何それ、帰るっ!

気が強くぶっきら棒なじゃじゃ馬娘。常に語気が強く、ツンツンデレな部分も多少はあるが、その態度は吹雪型駆逐艦の叢雲を想起させる。


姉の占守に対しては劣等感のようなコンプレックスが在るようで、何かと姉を意識しているところが多い。

特に占守と間違われた時はヘソを曲げてしまうなど、元々の気難しさもあってそこら辺は地雷なようだ。

ただ、占守にはよく構われたり巻き込まれたりしている為、なんだかんだ言って姉妹仲はそこそこ良好な様子。


一方で提督に対してはキツイ態度が目立ち、基本ツンツン。

ただし補給時には素直に感謝を述べたり、愛称で呼ぶことを許可するなど、特別仲が悪いわけではない様子。


何それ、性能見たいの? 仕方ないなぁ…

姉の占守より索敵の値が1ポイント高いものの、回避・対空・対潜の値は僅かながら低め。運の値も占守より5低い35だが、それでも平均的な水準で言えば決して低い数値とは言えない。Lv40で改装可能となる点は占守と同じで、改装後も両者ともに(運の値を除いて)大きなステータスの差は見られないが、改造後の初期装備は占守改とは異なっており、12.7cm単装高角砲(後期型)と九四式爆雷投射機を持ってくる。


ちなみに占守型は燃料・弾薬の消費量(いずれも10)も改造前から据え置きな為、海防艦特有の燃費の良さという長所が失われる事はない。


史実か。やるしかない…みんな、いーい?やるよっ!

国後は生涯において敵艦撃沈の記録がなく、大きな海戦も経験していない。目立った作戦行動と言えば、本分の船団護衛・保護や後述のキスカ撤退戦以外では、択捉島・単冠湾で真珠湾攻撃に向かう一航戦の警護に就いたり、アリューシャン攻略作戦の支援に回った程度で、派手な戦歴には欠けている。

が、以下の如く他艦がらみの逸話が豊富な、小さいながらも俗に言う「キャラが立った」艦である。

衝突だの座礁だの、微妙にドジっ子属性が窺えたりもするが……


子日タメ口事件

元々占守型海防艦はソ連との漁業権交渉などを行う関係で、外交任務を有する軍艦に分類されていた(1942年7月1日の艦艇類別等級改訂をもって海防艦そのものが軍艦籍から外れるまで)。

しかしながら、その駆逐艦よりも小さな艦形と知名度の低さから、軍艦ではない他の艦艇からぞんざいに扱われる事もしばしばだったという。国後とて例外ではなく、こんな話が伝わっている。


1942年6月、アリューシャン作戦支援に当たっていた国後が幌筵島の基地に入港した際、そこには子日が在泊していたのだが、子日は後からやってきた国後を自分よりも格下の艦艇と勘違いしてしまった(実際には当時の国後はまだ軍艦であり、駆逐艦より格上)。

当時、他艦と港や外海で会った際は階級が下の方から先に敬礼をする、という決まりがあったのだが、なかなか相手が敬礼をしてくれないので、子日は国後に対して信号を送って問いただそうとした。


子日「ねぇねぇねぇ、そこの君。何で子日に敬礼をしてくれないの? ね?(貴艦ハナニユエ本艦ニ敬礼サレザルヤ)」

国後「えっと……あたし、国後っていうんだけど……(ワレ国後ナリ)」

子日「国後ちゃんか……えっと、国後ちゃんの艦種は……って、ほえぇぇぇぇぇぇっ!?」

国後ちゃんと子日サン

この後、相手がまさかの格上であった(当時子日に乗艦していた乗組員で最も階級が高かった艦長の寺内少佐であったが、軍艦の国後は北村中佐が艦長を務めていた)事に気付いた子日の寺内艦長は、慌てて内火艇を飛ばして非礼を謝罪しにきたという。


参考までに両者の大きさ比較(全長と基準排水量)は子日109.5mで1400tに対して国後78mで860t。両者が同時に描かれるイラストでもこれがかなり反映されているようである。

さらに参考までに、日本海軍で他に国後(占守型)に近いサイズの艦艇を見渡してみると、(艦これでは未実装だが)水雷艇の千鳥型(82m、815t、いずれも友鶴事件後の復原性能改善工事後)や、鴻(おおとり)型(88.5m、840t)が挙げられる。大きさだけでなく、長船首楼型の船体に煙突は一本、(配置はやや異なるが)主砲は単装砲三門と、艦影もちょっと似ている。

水雷艇は“補助駆逐艦”的な小型艦で、まぎれもなく“格下”なので、勘違いされたとしても……


国後の放置ボイスで、子日に対して必死に何かのフォローをしているのは、1942年7月1日に海軍艦艇類別の改正で占守型海防艦は軍艦の籍を外し駆逐艦と同じ「艦艇」の枠組みに定められたので、両艦の艦としての地位的格差が無くなり、それを説明してるからだと思われる。(国後が子日と言いかけて遅れて"さん"付けしたのはこの為)

子日が沈没したのが、それからわずか4日後の1942年7月5日だったためその事が記憶に薄く、間違えて改まって話しかけたのであろう。

センシティブな作品


会話の最後では「がんばろうっ♪」と親しげに意気投合し、『艦これ』の世界では同じ艦艇として良好な関係を築いていく未来が期待される内容となっている。


……だが2018年1月17日実装された【節分】ボイスで、今年は子日が鬼役だと分かるや否や「……では仕方ないですね♪」と嬉々として豆をぶつけにいく。やっぱり根に持ってるじゃないか!!


キスカ島撤退作戦にて(国後の「厄落とし」)

本艦も補給艦護衛の為当該作戦に参加したのだが、濃霧のせいで隊列から離れ一時行方不明となった。旗艦阿武隈が発射した空砲の音を頼りに隊列に戻れたのだが、よりにもよって阿武隈とあわや正面衝突となりかねない状況となり阿武隈が急減速。それに続行していた若葉初霜長波の多重衝突が起き、若葉は単艦帰投、初霜は補給艦護衛に回されてしまった。


センシティブな作品センシティブな作品


この多重衝突事故はキスカ島撤退作戦を取り上げたものでは、必ずと言っていいほど出てくるのだが、せいぜい濃霧の酷さを伝える程度にとどまっている。実は、衝突事故が起きなかった場合の当初の突入予定日は史実の7月29日ではなく7月26日であった。一方でアメリカ艦隊は26日に日本艦隊がキスカ島にやってくる事を暗号解読で把握しており待ち構えていた。

衝突事故のために本来予定していた26日の突入が29日に延期されたのだが、そうとは知らない戦艦ミシシッピ以下アメリカ艦隊は26日19時にレーダーに現れた艦隊へ総攻撃を加えている(しかしこの艦隊はレーダーにしか映っておらず、重巡サンフランシスコと艦隊の全駆逐艦のレーダーには映っていない。この戦いは幽霊艦隊との戦いとよばれている)。結果アメリカ艦隊は日本艦隊を撃破したと思い29日に補給の為に島を離れた30日に戻ってきた。島の包囲は延期した29日だけ解かれ日本艦隊は突入に成功したのである。

この衝突事故が起きなければ日本艦隊は予定通り7月26日に突入を行うもアメリカ艦隊に捕捉され、撤退作戦は失敗していた可能性が高かったのである。つまりキスカ島の奇跡は国後が呼び込んだと言えるのではないだろうか

(しかし若葉には艦娘に転生しても根にもたれてる為、万事がうまくは行かないものである)


ちなみに、国後と「あわや」の事態となった阿武隈だが、意外にも当時の艦橋内では国後を咎める空気は皆無。それどころか木村昌福司令と渋谷艦長は、

「国後も困ったことをしてくれたが、これだけの事故がおこるほどだから、霧の具合は申し分ないということだ。結構なことではないか!」

「これで“厄落とし”ができましたな!」

と、大変ポジティブであったとか。(実際、前述の如く、厄はきれいさっぱり落ちてしまった)


さらには士官室の黒板では、水雷長・石田捨雄大尉が、

銀蠅(ぎんばい)に舌つづみうつ主計長 あッと驚く 国後のバウ(BOW=艦首)

と、珍妙な狂歌を披露する始末。


……もうやだこの艦隊……


最期

キスカ島撤退作戦後も北方での船団護衛任務を続け無事終戦を迎えた国後は、復員船に指定され復員業務をこなしていた。

そんな中、国後は昭和21年6月、静岡県御前崎沖にて座礁。そこに救援に駆けつけた神風だったが、神風も座礁してしまう。これにより、国後・神風とも復員船の籍を除籍され現地で解体された。

(図鑑で「神風さんに迷惑を……」というのは本件が由来と思われる)


最後の最後に不幸に見舞われたものの、「キスカ奇跡の撤退」に戦後の復員と、“救う”働きぶりが光るのも、国後の艦歴の特色だろう。


余談

国後のセリフには「この海から出ていけ!!」というのがある。

当然深海棲艦に言い放ったと思われるが今の国後島の現状が現状だけに・・・・



関連タグ

艦隊これくしょん 艦これ

艦娘 海防艦娘 占守型

占守(艦隊これくしょん)

国後 ※曖昧さ回避

くなねの(または国後子日):カップリングタグ

阿武隈:上記作戦における衝突の縁もあり秋限定ボイスで言及。

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