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シャンブロの編集履歴

2018-06-18 18:41:50 バージョン

シャンブロ

しゃんぶろ

シャンブロとは、OVA『機動戦士ガンダムUC』に登場するモビルアーマーである。

カタログスペック

全高31.8m(陸上戦闘形態)
全長77.8m(水中巡航形態)
本体重量196.8t
全備重量283.9t
ジェネレーター出力21,460kW
装甲材質ガンダリウム合金
スラスター総推力226,480kg(ホバー)

概要

型式番号AMA-X7

ジオン残党軍に所属している水陸両用の大型試作モビルアーマー第一次ネオ・ジオン抗争ネオ・ジオンの設計案を元にジオン残党軍が6年をかけて建造し、最終的に「袖付き」の技術提供他を受けて完成させた。

フル・フロンタルは本機を「ハマーンの遺産」と言及している。また、連邦海軍内では「海の亡霊(シーゴースト)」と呼ばれていた。


肩部に電磁流体誘導推進ユニット(MHD)を搭載し、ミノフスキー・クラフト・エンジンと併用する事で潜航時には水の抵抗を大幅に軽減しつつ高い静粛性を実現。大型の機体が音も無く海中から忍び寄る様から、連邦海軍内では「海の亡霊(シーゴースト)」の異名で呼ばれている。


肩の装甲内には電磁流体誘導推進ユニット(MHD)を内蔵しており、スリットから海水を吸い込み超伝導コイルで推進機関に誘導した後、引き入れた海水を加速して後方へ噴射することによって推進する。

この無音推進システムは一年戦争時から採用されているもので、静音性は高いがパワー不足による水中潜航速度の遅さを理由に使われなくなって久しいかった。しかし本機は更にミノフスキー・クラフト・エンジンを併用する事により、粒子を常時散布してIフィールドのT・フォース(ここで言うIフィールドは、対ビームバリアではなく、立方格子状の力場を指す)を形成、イオン化した海水を機体の保護膜とすることで潜航時の抵抗を大幅に低減することで、超静粛にして驚異的な機動力を獲得した。このミノフスキー・エフェクトによる流体抵抗軽減システムは、後年のΞガンダムに通ずるものがある。

陸上機動においては、カタログスペックの通り推力が自重を下回っているため飛行(ジャンプ)はできないが、ホバー機構により並みのMSを上回る機動力を発揮する(不整地には対応不可)。


稼働に対する情報処理が過大なため、建造当初は4人以上が搭乗し、砲手や索敵を分担して制御する仕様であったが、袖付きからサイコフレームが提供されたことにより、ニュータイプ強化人間であれば一名で全てを賄う事が可能になったため、ロニ・ガーベイ専用機として完成した。

頭部(口腔部)には大型メガ粒子砲、機体肩部には複数の拡散ビーム砲を装備。拡散ビーム砲は装備位置的に機体上面にしか照射できないが、リフレクタービットで偏向することにより、地表面への広範囲攻撃兵器として機能させる。

本機の攻撃能力は絶大であり、宇宙世紀0096年において、強襲テロ行為により地球連邦軍のダカール連邦中央議事堂を壊滅に追いやるという多大な戦果を挙げた

しかし、サイコフレームなどの最新技術の導入による生産コストの高騰は著しく、一説ではシャンブロ1機の製造コストは当時の太陽光発電所3基分の建設費に匹敵するとも言われている。


また、小説版とアニメ版とでは設定に違いがみられる。

小説版ではガーベイ・エンタープライズ社が開発し、コクピットも複座式。マハディ・ガーベイやロニ・ガーベイ、彼女の兄達ら4人での運用がなされた。

アニメ版では、ジオン残党軍が第一次ネオ・ジオン抗争ネオ・ジオンの設計案を元に6年をかけて開発したことになっており、フル・フロンタルは本機をして「ハマーンの遺産」と言及している。またマハディが既に死亡している設定になっているためコクピットもロニ・ガーベイのみの単座式(メインシートの前面にパイロットのメディカルチェック用サブシートはあるが、機体制御、火器管制、サイコミュ制御は全てロニが担当する)であるなど登場背景が異なる。


武装

大口径メガ粒子砲

頭部口腔内に内蔵された大型のメガ粒子砲。ダカール議事堂前に設置されていた防護壁を貫通して、なお余りある威力を有している。


リフレクタービット

背部VLSに10機収納されている、大気圏内用の攻撃端末。通常のファンネル等と異なり、重力下で浮遊するためにローター駆動付きのバルーン浮遊方式を採用している。

リフレクタービットそのものには攻撃能力は無いが、ビームが接触する瞬間にIフィールド・ビームバリアを展開する事で、ビームを偏向。自機のビームに対しては、地表面に広範囲拡散させるための補助兵装として、敵機のビームに対しては、本体を防御するための対ビームバリア=Iフィールド・ビームバリアとして機能する。


サイコフレームを介した完全なサイコミュ制御兵装だが、ユニコーンガンダムは何らかの理由によりサイコミュ・ジャックできなかったため、本機を基点とした様々な悲劇が拡大する最大の要因となった。


なお、Iフィールドの機構上、実弾兵器に対する防御能力は有していないが、シャンブロ本体の有するMAのサイズに見合った重装甲は大抵の実弾を弾き返す。


肩部拡散メガ粒子砲

両肩に1基ずつ、計2基を搭載。

リフレクタービットで射角を任意に変更する事が出来る。


大型アイアン・ネイル

両腕のフレキシブル・アーム先端に装備された、超硬度合金の大型爪。

水中戦闘ではビームサーベルが様々な弊害をもたらす事から、多くの水中用・水陸両用機の接近戦用武装として採用されている。


劇中での活躍

ガランシェール地上降下の陽動の為にダカールを襲撃。

続くトリントン基地周辺都市部へのテロ攻撃において、サイコミュの影響を受け、ロニが暴走。民間人避難施設への意図的攻撃を含む、大量虐殺を開始する。その状況を看過できず、事前の作戦を無視してユニコーンガンダムで降下したバナージの説得により、一時的に無差別攻撃を停止する。しかし、ロニがヨンム・カークスの死を感知した絶望により、再度暴走を開始する。ロニの絶望と憎悪を前に、なす術を持たず立ちすくむバナージを圧倒し、更なる虐殺を敢行しようと動き出すが、最後は戦闘に介入したリディデルタプラスが、バナージから奪い取ったビームマグナムによってコクピットを撃ち抜かれ、行き場のないロニの哀しみを抱えたまま沈黙したのだった。


その直後、残骸は強襲してきたバンシィによって破壊されている。


原作小説版

小説版ではガーベイ・エンタープライズ社が開発し、コクピットも複座式で、マハディ・ガーベイやロニ・ガーベイ、彼女の兄達ら4人での運用がなされた。

ユニコーンのラプラス・プログラムの封印を解く為にダカールを攻撃するが、私怨に取り憑かれているマハディは地球連邦政府を壊滅させようと無関係な民間人まで巻き込んだ殺戮を始め、止めに入ったバナージやのリディの駆るデルタプラスと交戦状態になる。この戦闘の中マハディが、自分に反発して無差別殺戮の虚しさを説くロニに逆上し、射殺してしまう。この直後、リフレクタービットに対するサイコミュ・ジャックが通じるようになったため、対ビーム防御能力を失い、バナージとリディの連携による一点突破で撃破されて沈黙した。

なおこの小説版では、バナージはシャンブロにロニが搭乗している事を知らなかった。


外部出演

Gジェネレーションシリーズ

『オーバーワールド』から参戦。変形機構は再現されず、陸上戦闘形態のみ登場する。


VS.シリーズ

EXVSFB』から参戦。出現ステージはD-7。

機体の特性上動きが鈍く、ブーストダッシュ、ステップ、ジャンプは出来ない。劇中同様リフレクタービットによるオールレンジ攻撃や、頭部からの大型メガ粒子砲、クローによる格闘攻撃を仕掛けてくる。

一見、ここまで聞けば倒しやすい敵と思えるが、実は機体の前面にリフレクタービットでシールドを展開しており、シャンブロの前面に対する全ての射撃武器を無効にする。シャンブロがビットやメガ粒子砲を使用する時にのみそのシールドが解除されるので、その際に攻撃を仕掛けるか、格闘を仕掛けるか、格闘属性のアシストを呼び出すか、無防備な後に回り込んで攻撃を当てなければならない。

また、ボス機体では珍しいアシスト持ちで、命中率の高いライフルを発射するザクⅠ・スナイパータイプ、細いメガ粒子砲を放つジュアッグ、試作2号機のものより性能が上のドム・トローペンの3機を呼び出す。特にザクⅠは誘導が強く弾速も早いため避けにくく、それを4発撃ってくるのでステップで避けた方が良い。

続編のEXVSMBではA-5EXに出現。こちらはルーチンが大人しめになっている他、時折シールドを解除する事も(この技はFBの頃から存在しているが、強めのルーチンだったため披露しなかった)。

ガンダムバーサスではストライカー実装に伴いアシストが削除されており、クローやメガ粒子砲を破壊出来るようになった為、より戦いやすくなった。


ガンダムブレイカー

ミッションNo.10「赤い亡霊」にてボスとして登場。

空母の甲板上で戦闘が展開され、耐久値をある程度減らすと行動パターンが変化する。

エンディング後には青い装甲の強化版が登場。こちらは性能が大幅に強化されており、取り巻きを連れてくる為、苦戦は必至となる。


関連項目

機動戦士ガンダムUC

ロニ・ガーベイ ゼー・ズール モビルアーマー

バンシィ


黒魔神闇皇帝

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