リョウマ(FEif)
りょうま
概要
白夜王国の第1王子であり、次期白夜王。主人公(カムイ)の実の兄である。
王族に代々伝わる神刀・「雷神刀」を受け継いでいる。
彼の前の所有者は前白夜王スメラギであり、父を尊敬している。
武士道精神を心がけており、王子らしく冷静な判断にも長けているなど非常に頼りになる存在。
一方で「軍の中で一番、諦めが悪い」と呼ばれる程の堅物で、自分の意思を曲げない事も多い。
また将来、国を統治する身ながら我が身一つで暗夜王国に潜入する等、相当な無茶をやらかす事もある。
子供の頃から弟(妹)である主人公を兄として愛でていた一方で、彼(彼女)の高いカリスマ性と王としての資質を感じ取っており、主人公に嫉妬を抱いていた。
しかし自分の目の前でスメラギが殺され、そして弟(妹)も連れ去られてしまった事から、弱かった自分を恥じ強くなる事を誓った過去がある。
今のリョウマの人物像は、この時に生み出されたと言える。
長く王城に出入りしているオロチによると、昔から実直で失敗談や珍事は全く聞いたことがないという。
元側室の父の再婚相手であるミコトのことは、新しい母の存在に複雑な心境を抱きつつも、彼女の置かれた立場を理解し、少しでも早く家族や家臣たちに馴染めるように気を遣っていたという。今ではもうひとりの母として慕っている。
白夜王国編で暗夜王国の王都を訪れ、暗夜王国の再建計画を立てた際の言葉は必見である。
また、三日ぐらい寝なくても大したことはないと豪語しており、徹夜で聖地の見張りをした際は他の者が睡魔に苦しむ中平然としていた。
あまり動揺することもないが後ろから急に不意打ちでやられるのは嫌いらしい。
故にこの人が突然現れた時は、滅多に見られない動揺を目にすることができる。
ちなみに上記の通り、主人公の才能を認めているからか、厳格そうな雰囲気の割には、シナリオ中では叱咤するばかりでなく、素直に褒めることも多い。何かと下に見ようとするタクミとは対照的である。
きょうだいとしてカムイを愛する気持ちは強く、カムイに過剰な思いを抱くカミラとはどちらがよりカムイと近しい存在か張り合ったりしている。
また白夜兄弟の中で唯一、主人公の素性について真実に近いところまで知っているが、女主人公(カムイ♀)と結婚しない限り、作中でそれを明かすことはない。
主人公からは、第1王子として同じ立場にあるマークスと内面が似ていると評されるが、本人はそれを否定し「顔は俺のほうが整っている」と、珍しく冗談めかした発言をしている。
実際、家族想いでやや堅物であるなど共通している部分は多い。
兄としての意識が強いのか、女主人公と結婚した場合は、その時点ですっぱり割り切ってしまうマークスとは対照的に、罪悪感を漂わせる発言が印象的である。
その際、主人公が離れていったり、目の前から消えることを非常に恐れるなど、幼い頃の出来事が相当トラウマになっている様子。
なおカナヅチであるマークスと違い、泳ぎは得意。素潜りして魚を素手で捕まえるほどである。
ちなみに、上記の魚を生け捕りしているときには、なんと赤い越中褌を締めて泳いでいる。風呂場での服装も褌であるので当然と言えば当然なのだが。
ちなみにカザハナやヒナタも素手で魚を捕まえるのは得意とのこと。侍ならでは技量によるものだろうか。
直属の配下で最初に居たのはサイゾウとカゲロウ。二人とも忍であり、主人公が選んだ道によっては白夜きょうだいで唯一、劇中で配下が新たに1人加わり、カムイ以外で白夜・暗夜両方の兵種の配下が存在する唯一の王族。忠臣である二人には感謝しており、何か礼ができないかと考えている。
結婚すると息子のシノノメが生まれる。
まだまだ未熟なシノノメには手厳しいが、王としての覚悟を身に付けていくことを期待している。
ちなみにシノノメとキヌの支援会話にて焼き鳥の好みは柚子胡椒派と知ることが出来る。
性格・性能ともに申し分ないため、ファンからはリョウマの兄貴を略した愛称「リョウマニキ」と呼ばれ親しまれている。
また、主に長髪と触覚のような前髪さらに赤い兜のせいなのか、海老や伊勢海老と称される事がある。海外からは「ロブスターサムライ」「ロブスターロード」と呼ばれている。
ニコニコで彼が活躍している動画に強い海老リンクというタグが付けられる事も。
ちなみにリョウマエビと言う名のイセエビは実在する。
キャラクターデザインのコザキユースケによると、デザインは武田信玄を意識し動物でいえばライオンをイメージしたとのこと。
リョウマが身に付けている赤い兜は「獅子の面当て」というお面や眼鏡のひとつらしい。アクセサリー屋で手に入れられるが残念ながら長髪や前髪(?)までは変わらない。どころか一部のアクセサリーは案の定長髪が長すぎて貫通しているというシュールな光景が見られる。他キャラでも似たようなことはあるのだがリョウマの場合はイベント上アクセサリーによる変更が再現されたまま進行してしまう。ゴーレムの面もそうだがシリアスな場面が台無しになり得るので事前に渡すアクセサリーは気を付けて(?)おきたい。また、後述の圧倒的な性能から経験値の偏りを防ぐため、ネタ武器の大根を持たされることが多い。
白夜篇と透魔篇では暗夜王国に対する反乱軍の一員である女騎士クリムゾンと一時行動を共にしており、実質3人目の臣下となった彼女とも良好な関係を築いている。しかし、彼女との支援会話はない。
DLC「絆の暗夜祭」でのクリムゾンとの会話では、二人が出会ったときのエピソードが語られており、初対面時にリョウマが花をプレゼントしたという。しかしリョウマとしては単に手ぶらで会うわけにはいかなかったからという理由で、その花の花言葉が「永遠の親愛」であることは知らず、花を贈ったことすらクリムゾンから言われるまで思い出せなかった。さらにお礼に私も花を贈るというクリムゾンに対し「何の花言葉の花にするんだ」と聞くなどクリムゾンの女心を全く理解していない。
暗夜王国篇では白夜を裏切った主人公に容赦なく襲い掛かり、彼の名を冠した25章「白夜王子リョウマ」では主人公がヒノカを殺したと誤解して一騎打ちを挑んでくる。
彼の剣聖の鎧と陣羽織は同じ物が少なくとも2つ存在し、リョウマの物ではないもう1つはシノノメが剣聖になった場合に与えられ、DLC『泡沫の記憶』でも雷神刀と一緒にリョウマがシノノメに与えている。
公式投票での順位は6位だった。
余談だが、スマブラ3DS/WiiUにカムイ参戦のムービーでは妹王女たちやマークスとともに実況役として登場。
カムイの参戦宣言に対しての第一声が『何をやっているんだ、カムイ!』とごもっともな正論だった。
ユニット性能
初期兵種は前述の通り剣聖。今までの作品で言えばソードマスターに当たる。
参戦時から上級兵種なのは白夜兄弟の中では彼のみ。その分、参戦自体もやや遅め(と言っても極端に遅いわけではない)。
参入時から上級職ではあるが、兄弟を始め支援は一通り組める。但しレオンとは組めない。
パラレル先は天馬武者。剣が使えない上、どちらかといえばサポート向きであるため残念ながら余り有効ではない。
はっきり言うと「白夜王国」屈指の強ユニット。
上級兵種参戦である為、魔力以外の能力が軒並み高水準で纏まっており隙が無い。
また剣聖のスキルがどれも使いやすく、専用スキルである「武士道」も後衛の味方のレベルが自分より下の場合攻撃・防御・必殺確率が上がると言う発動させやすいものとなっている。
剣聖の持つ「剣の達人」を筆頭に「破天」や「鬼神の一撃」、「武士道」と相性のいい「守り手」なども欲しいところ。どのスキルも主人公に頼らずに支援SまたはA+で取る事が可能。
極めつけは初期装備の「雷神刀」。
リョウマ専用武器であり、所持しているだけで力が+4される効果がある。
刀なので同時に速さも+1されているが、一方で防御・魔防は-1されている。が、防御面の低下は汎用スキル「待ち伏せ」(HP半分以下で相手ターンも強制先制)が発動させやすくなる為むしろうまい。
加えてデメリット無しで間接攻撃可能。なにかがおかしい。
HPが減り危なくなっても「待ち伏せ→流星→(必殺発動)」のコンボで敵を返り討ちにするというのもよくある光景。
というか流星の5発攻撃のどれかで大抵必殺技も発動するので、大抵の場合は流星がフルヒットする前に敵が倒れる。
その為レベルが自分より低いユニットと防陣を組んで敵陣に放り込むだけで相手が壊滅する。
加入当初は頭一つ飛びぬけた強さであり、ほとんどの敵を1ターンで倒すため、経験値を独り占めにしがち。
さすがに終盤は単騎特攻は少々厳しくなってしまうが、それでも自軍屈指のアタッカーとして活躍させられるだろう。
だが支援効果と主人公の専用スキル「不思議な魅力」とは重複する為、防陣を組めば、終盤でも単騎殲滅させうる。それがもし支援Sならいわずもがな。なんなんだコイツ…。
白夜篇では育成に困らないため、そこまでのゴリ押しは必要ないかもしれないが。
むしろ、大根やタクミの竹刀を持って削り役に回っている時のほうが多いかもしれない。
彼の強さを一言で表すなら戦略シミュレーションRPGで1人だけ戦国無双をやっているという感じである。しかし、後述の通り本当に参戦してしまった。
臣下のサイゾウとのバディか、カゲロウのマリッジなどにより「写し身人形」を取得させればリョウマが増える。もちろん「雷神刀」も増える。
幸い敵対するときに写し身はしてこないものの、もし暗夜王国で写し身を召喚され2体同時に突撃されようものならば、難易度は頭一つ増えていただろう。
敵にとっては悪夢そのものである。
なお、暗夜篇では勿論このスペックで敵である。透魔篇でも一度敵対する。
まともに相対すれば味方陣営が壊滅しかねない自重しないスペックの持ち主だが、幸い相対する2戦とも救済処置がある為無理せず倒すべし。と言うより救済措置無しで倒せたら立派なエムブレマーである。
透魔篇では間違っても相手してはいけない。回避率が非常に高くこちらからの攻撃はほとんど当たらないため、攻撃範囲に入らないようにして他の敵を倒すことが推奨されている。ついでにクリムゾンが常時右にくっついており常時攻陣で攻めてくる。
彼の名を冠した武器に「リョウマの鍛錬棒」がある。なぜか刀ではなく金棒。金棒では最も威力は高いが、命中率は低く回避率と速さが下がる博打性のある武器である。
外部出演
ファイアーエムブレム0
TCGファイアーエムブレム0では3種類のリョウマが登場。「轟雷の剣聖 リョウマ」が持つスキル「不屈の軍勢」は退避エリアの白夜ユニットを出撃させ、他の白夜ユニットが4体以上いるならもう一つのスキル「雷神無双」によって戦闘力が20上がり射程が増えるという。原作の雷神刀と武士道を再現したようなユニットである。
第3弾では暗夜シンボルとして登場。クリムゾンを意識したのかドラゴンマスターになっている。
ファイアーエムブレムヒーローズ
白夜の侍 リョウマ
属性 | 赤 |
---|---|
武器種別 | 剣 |
移動タイプ | 歩行 |
武器 | 雷神刀(専用) |
奥義 | 流星 |
A | 攻撃の覚醒3 |
C | 速さの鼓舞3 |
こちらでも雷神刀を手に配信当初から参戦。
流石に雷神刀の+補正は無くなり関節攻撃が可能なのは反撃時のみと本編より性能は抑えられてはいるが、タクミやヘクトルと違い、雷神刀自体に遠距離反撃が付いている為、ステータス強化枠であるAスキルを自由に選択できるという強みがある。
性能は魔防にやや不安があるものの、攻撃・速さがトップクラスに高く、更に奥義「流星」を持ち、守備も及第点という高いスペックを誇り、初期から剣士では最強クラスのユニットとして認知されている。
さらに、スキル継承が解禁されたことによりHPが一定以下の場合先制攻撃ができる「待ち伏せ」を継承させる事で、相手は近接でも間接でも常にリョウマに先手を取られてしまうようになり、こうなると手が付けられず、高い攻撃力と速さを生かして苦手属性すら圧倒するケースも少なくない。
特効が付きやすいヘクトルや守備に難があるタクミと違い、特効が付きにくい歩行ユニットで耐久力も基準程度はあることから最強ユニットとの呼び声も高い。
唯一とも言える弱点は、魔防が低めで青魔道にかなり弱いため、ダイムサンダ(魔法版勇者武器)や、ブラーブレード強化などには倒されてしまう。そのような敵には注意。
覇天の白夜武者 リョウマ(伝承英雄)
属性 | 赤 |
---|---|
武器種別 | 剣 |
タイプ | 飛行 |
武器 | 雷神刀(専用) |
奥義 | 凶星 |
A | 鬼神飛燕の構え2 |
B | 武士道(専用) |
C | 空からの先導3 |
2018年5月、水の伝承英雄として、なんと金鵄武者となって登場。原作でもパラレルプルフを使えば金鵄武者にはなれるが薙刀と和弓しか扱えないが通常版と同じく雷神刀を手にしている。
通常版のリョウマと比べてステータスに関しては速さが上がっただけでそれ以外はほぼ変わらない。雷神刀の武器スキルは変わらないが鬼神飛燕の構え2の効果で攻撃をされた時に攻撃と速さが+4上がる受け型のスキル。Bスキルは原作でもあった武士道で奥義発動時のダメージが+10されるという原作を少し再現している。軽い奥義もガンガン使っていけるのが強みだが雷神刀を持っているのに対して、魔防の耐久力が不安。Bスキルと雷神刀とは少し噛み合わないため、待ち伏せなど付ける事もあり。雷神刀なので遠距離反撃できるが飛行ゆえに弓や飛行特攻の武器には注意。
ファイアーエムブレム無双
2017年のE3で公開されたトレーラーにてカムイ、マークスとともに参戦が発表された。
元々ifのキャラでは一番無双っぽいと言われていたが、本作でも雷神刀を手に文字通りの無双っぷりを存分に発揮している。
力がカミラに次いで高く、速さも高いため覚醒の時間も長いトップクラスの強キャラ。
更に専用スキル「流星(攻撃速度アップ)」があるため、他のキャラに習得させる関係でも出番が非常に多くなる。
覚醒奥義では装備している剣と雷神刀で二刀流を披露するが、この時装備自体が雷神刀の場合雷神刀が2本に増える。
関連動画
関連項目
ミスター・ブシドー……中の人つながり。言い回しが似ているとよく言われる。