J(爆走兄弟レッツ&ゴー!!)
じぇい
プロフィール
概要
もともとは大神研究所に所属するバトルレーサーだったが、ある出来事がきっかけでバトルレースとは決別し、土屋研究所で暮らすようになった(後述)。
両親は故人、もしくは不明であり、親族の存在も明かされていないが、アニメのみRという姉がいる(彼女曰く「泣き虫だけどがんばりや」)。
褐色肌に金髪碧眼という特徴的な外見だが、詳細な国籍は不明とされているものの、原作者の話では「ソマリア人とのハーフ」とのこと。
TRFビクトリーズの中ではリョウに次いで背が高い。
無印編での彼の私服は身体の線がわかる全身タイツなので、一部界隈では(色んな意味で)物議を醸しており、WGP編で衣装が増えたとは言え、それでもへそ出しである。
原作漫画と続編の『Return Racers!!』では、友人相手でも敬語で話すキャラクターだが、『超青春ドラマCD』ではアニメと同じ口調になっており、頭に巻いているバンダナの色も異なっている。
人気投票の順位はDVD公式キャラクターアンケートでは7位、エターナルウィングスでは9位。
経歴
初登場時は大神研究所に所属するバトルレーサーで、父親が作ってくれた宝物である木製の車のおもちゃを、入団当時の大神軍団のメンバーに乱暴に扱われ破壊されてしまう。
この事は「大事なものを失う恐怖」として植え付けられ、これがきっかけでバトルレーサーとなり、数年後、レースに負けたメンバーのマシンを溶岩に蹴落す非情な人物に変わってしまう。
星馬兄弟の前には敵として現れ、二人の愛機を溶岩で溶かした張本人であるが、再度正攻法ルールでの星馬兄弟と勝負の末に本来のレースの楽しさを知った事で、自らの意志でアームリモコンを破壊。
プロトセイバーJBと共にバトルレースから足を洗って大神研究所から去り、土屋博士の元で暮らすこととなった。
当初はあまり感情に出さないような性格だったが、星馬兄弟と接するうちに明るい表情も見せるようになる。
アニメ版では
無印編
中でもサイクロンマグナムは豪とJが共同製作したマシンであり、Jがミニ四レーサーとして再び歩み出すきっかけとなっている(なお原作のサイクロンマグナムは、豪が烈の協力と発電所の熱を使って製作したもの)。
当初は順調に開発が進んでいたが、マシントラブルによる再設計の時に豪のとある一言によって、一時的に仲違いしかけている。
この事は改めて烈から「豪は"アレをバトル行為に使うつもりなんてない"って言ってたよ」という言葉に対し、Jは「うん…その事は、もう怒っていないよ」と答えた上で、
「サイクロンマグナムを豪君と一緒に作ってたのが、凄く楽しかった。だから、あの時に"空気砲"を取り付けて欲しいと言われたことは、凄く哀しかったんだ」
と、打ち明けていた。
紆余曲折を経て豪とは無事に和解し、無事サイクロンマグナムの改良が成功して事なきを得た。
その後、豪から「SGJC-ビッグチャレンジ-」に出場するように推され、ミニ四レーサーとして復活を決意、土屋博士と豪の協力でプロトセイバーEVOを製作した。
WGP編
TRFビクトリーズのメンバーとして活躍。普段は穏やかで優しい少年だがレーサーとしての闘志は強く、自分のマシンを貶されるとムキになる。
どのようなコースでも万能に対応できるが、主にサポート役なので目立った活躍は少なく、我が強いビクトリーズメンバーの中での仲介役を兼ねており、彼がいなければチームワークは崩壊しかねない。
(SFC用作品「爆走兄弟レッツ&ゴー!! POWER WGP2」でも、ファンの一人が『J君のサポートがあるからこそ、チームワークが整っている』と打ち明けている)
風輪商店街レースでは、その温厚で癖のない性格ゆえにたまみ先生に目をつけられ、タッグを組んだことがある。
マシンを使った借り物競争でエボダイを引いてしまい、猫達にエボダイごとマシンを取られて「待って! 僕のエヴォ・・・エボダイ〜!」と叫ぶ場面は、アニメシリーズ屈指の迷シーン。
中学生編
急成長した年下の豪に身長を抜かれ、メインキャラクターの中では烈と並び豪に次いで背が高くなった。
豪達と同じ中学に通っており、彼らと一緒に水着になってバーベキューを楽しむなど、小学生時代と変わらない友情を築いていており、大神陽人が大神博士の息子だと知って彼の自宅に行く事に怯えていたが、当の大神博士にかつての面影はなくボケていたので、むしろ「怖くな〜い」と喜んでいた。
大人編
土屋研究所で研究員として勤めており、ビクトリーズ5人の中で唯一ミニ四駆と関わっていた。
電気街に買い出しに行った際に新屋マネージャーにスカウトされ、断り切れずに流されるままに芸能界に入り、タレントとして活躍。
テレビに出ていたJを見た豪は素人ハーフタレントだと思っていたが、後に彼だと知って驚いたほどの変貌ぶりであり、素朴さを売りにしたキャラクターで人気はあった。
しかし「やはりマシンをいじってる方が好き」とタレント業を引退したがっており、相談を受けた烈とジュンが間に入るが、応援しているアイドルをダシに豪と翼と藤吉が新屋マネージャーに買収され、豪が駆るZウイングマグナムと勝負。
相棒のプロトセイバーEVOをステージ4まで昇華させて「ドルフィンキック走法」によりレースを勝利し、無事芸能界から引退した後は、豪達に乗せられてアイドル応援に全力で付き合っていた。
なお豪達が応援しているアイドルグループ「ココナッツ少女」のメンバー達とは面識があり、カメラの外で挨拶をしている。
年齢については明言されていないが、時系列上小学生編から15年後であるため26歳前後だと思われる。
因みにコロコロアニキでの大人J初登場のカラー誌面上では、一人称が「俺」と表記されていた。
ミニ四駆
空力性能の高いミニ四駆として開発され、リモコン操作でギア比・リアウイング・ローラーの角度などを自由に変えられる他、エアブレーキで空気を溜めて左右に噴出する機能を持つ。
この機構でマグナムセイバー・ソニックセイバーを葬っており、さらに圧縮空気を後方に一気に噴出し、空気砲を発射するバトル機能が搭載されている。
この空気砲はマシンを破壊するだけではなく、圧倒的な加速力を得る事が可能。
作中では後に量産され、プロトセイバー戦隊が使用している。
なおアニメ45話では「プロトセイバー600」という名前で市販されているが(こちらは空気砲といったバトル機能やリモコンは無い)、『Return Recers!!』でも同じく市販品が出回っているようで、大人のジュンが使っている。
読みは「プロトセイバー"エヴォリューション"」で、「ドルフィンシステム」という特殊な空力性能を持ち、土方レイの開発した「シャークシステム」の一部を取り入れ、後に「ハイパードルフィンシステム」として進化。
なお57話以降のEVOは2代目であり、初代は56話で土砂崩れに巻き込まれて大破し、修復不能になってしまった。幸いGPチップが無事だったので、性能を受け継ぐことが出来た。
プロトセイバーEVO ステージ2-4
『Return Recers!!』に登場。
「ステージ2」は見た目こそ変わっていないが、Jがドルフィンシステムのアップデートを続けさらなる進化を果たした状態で、豪との勝負でコースアウトしてしまうが、逆にそれがJの闘志に火を点け「ドルフィンシステムに完成はない」とその場で改造し、ボディ全体が可変する「ステージ3」に進化させた。
そしてレースのクライマックスで「ステージ4」に昇華し、空中でリアウイングを羽ばたかせて加速する「ドルフィンキック走法」でZウイングマグナムを破った。