ヤムチャしやがって・・・
やむちゃしやがって
概要
「無茶しやがって…」の派生語。
言わずもがな、『ドラゴンボール』の登場人物「ヤムチャ」と「無茶(ムチャ)」を掛けている。主に、作中においてヤムチャが栽培マンの自爆により死亡して倒れこんだ姿に対して使用される。
ヤムチャっぽいキャラを指す単語ではない。
どうしてこうなった
当時の両者の戦闘力はヤムチャが1480、栽培マンが1200でヤムチャのほうが優勢であり、実際、栽培マンに後れを取らず善戦し勝利を収めている。しかし、倒したかと思われた栽培マンが不意を突いてヤムチャにしがみついて体の自由を奪い、そのまま自爆に巻き込まれてイラストのような醜態をさらす結果となってしまった。
無論、これはヤムチャが常々相手を外見だけで見くびってかかるという悪癖による油断が招いた結果であるが、多少なりとも彼の名誉のために弁解するならば、そもそも栽培マンとの戦闘はこのときヤムチャはもちろんZ戦士たち全員が初めてであり、栽培マンが自爆するという性質についても見当の付けようがなかった。尚且つ総合的な戦闘力こそ劣るものの純粋なパワーに特化された栽培マンのクリンチから瞬間的に脱出することは難しく、仲間たちもまさか自爆するとは到底おもっていなかったことで救援も遅れた…など様々な要因が合わさった上での死であり、単純に「ヤムチャ個人の油断」の一言で片付けるよりは「悪質な初見殺しを喰らった」と言うべきかもしれない。
さらにこのエピソードを語るうえで忘れられがちだが、天津飯の次に栽培マンと戦おうとしたのはクリリンで、ヤムチャはそれを「万が一死亡してしまったら二度と生き返れない」とわざわざ制止してまで名乗り出ている。結果的にはその「万が一」が起こってしまった事を考えると、皮肉にもこの事態を想定した行動を取ったのがヤムチャだけだったともいえる。
「作中で足元がお留守と指摘されているのに、毎回足元の隙が原因でやられている」とも指摘されているが、足元にプーアルが捕まっていることが多い為、足元に攻撃が行かないようにしている可能性もある(アニメの初登場回でプーアルを切らないようにするシーンがあるし、原作アニメ共々、ヤムチャがちびっ子を気遣うお兄さんキャラなのはファンの間の常識だったりする)。ちなみに、ヤムチャは足場が狭い悪魔の便所から足を滑らせていない。
まさかの続編?
ドラゴンボール超ではまさかの野球界でシャンパ率いる第6宇宙チームとの対決を果たす。
…が、第7宇宙出身の戦士はルールを知らない人がほとんどで振り回されまくり。だが、ピッチャーとしては超一流でボタモとキャベに何もさせずに終わらせるほどである。
が、ビルスとシャンパが案の定喧嘩を始め、試合は終了。その際、ホームベースにはかつて栽培マンに殺された姿で倒れていた彼の姿が…。※一応生きていた模様。
どうやら彼は破壊神の喧嘩に巻き込まれても生きていられるほどの耐久力を持っているらしい。
第70話のこのポーズのヤムチャは、栽培マン戦後とは違い、燃え尽き症候群になってうずくまるようなポーズを取っており、その様子を見た仲間たちが「この格好見覚えが…」「同じくです」「苦い思い出だ」と言った後、「ヤムチャ~!」と歓喜の声をあげながら集まる、ヤムチャに対して好意的な演出がなされていた。
ネット上では
日頃のビッグマウスぶりややられ役としてのイメージが定着しているヤムチャを揶揄する上で何かとこのシーンが引っ張り出されることが多い。昨今では汎用性の高さに注目され、コラ画像やパロディイラストなどでこのシーンが題材にされることも少なくない。
一部ではマケボノ(比較画像)に似ているという声も(他に、Mr.ビーンのOPにも似ている気がする)。
原作やアニメでこのシーンは、初出時はショッキングなシーンと受け止められていたが、その後、ヤムチャがドラゴンボールで生き返り(アニメ版では池の中で生き返った)、栽培マンをよこしたベジータに長年付き添った彼女を寝取られてしまい、セル編で相も変わらず雑魚敵にやられるシーンを披露したことによって、読者の間でネタ扱いされる羽目になってしまった模様。
Pixivでは、同じくパロディイラストが大半を占める一方で、ヤムチャがおよそ敵わぬであろう相手に勝負を挑む姿などに対してもこのタグが使用されている。なお、イラストを検索する際には表記揺れ対策として「ヤムチャしやがって」の部分一致設定での検索を推奨する。
また、課金ガチャによる爆死にも、ダブルミーニングでこの構図が使われる事がある。
ゲームでの登場部分
地上で決まるとあの倒れ方で終わる。空中は例のポーズや「ヤムチャさーん!!」の叫び声は発生しない。
ドラゴンボールゼノバース、ドラゴンボールゼノバース2ではプレイヤーの分身であるアバターにこのポーズを取らせることが可能。
アドベンチャー中にエモーションのコマンド「死んだふり」を選ぶと、飛び上がってから例のポーズで倒れ込む。
ドラゴンボールファイターズでもナッパに特定の条件を満たして負けると、栽培マンが飛び込んで来て自爆される。
逆に特定の条件でヤムチャが勝つと、栽培マンをかめはめ波でナッパに押し返し、ナッパがこのポーズで倒れ込む。
ストーリー中ナッパはヤムチャにたしなめられたのが気に入らなかったのか「栽培マンに負けたクセに」とイライラしながら暴言を吐いていた。
挙句に21号が起こした事件の面子に戦闘力として役に立ちそうにないヤムチャがいることを不思議でならないフリーザにナッパが栽培マンの件を報告して
「栽培マンに?本当にゴミじゃないですか」と、これまた酷い扱いである。
まさかのフィギュア化
なんとプレミアムバンダイから、このシーンを再現したフィギュアが商品化された。
商品名は「HG ヤムチャ」で、触書きには“全てのヤムチャファンに贈る至高のヤムチャ”と記載されている。
2015年3月26日から5月29日まで予約受付がされる予定だったが、ゴンさん(HUNTER×HUNTER)フィギュア同様予約が殺到し、あまりの人気に受付開始からわずか半日足らずで8月・9月発送分が全て完売してしまった。
さすがにこの人気は想定外だったのか現在は予約を受け付けておらず、10月以降の発送分の予約受付が待たれる。あろうことかこのポーズのフィギュアがここまで人気を博した事に本人はさぞかし複雑な気持ちであろう…
ちなみにヤムチャの中の人こと古谷徹氏は、twitterでこのフィギュアの存在を知り「これは!!ビックリ!良く出来ている!」と答えていた。アニメ『ドラゴンボール超』第70話での副音声放送に出演した際には、苦労して手に入れたそのフィギュアを持参し共演した野沢雅子や森田成一の前で披露。野沢氏はフィギュアを見て「かっこいい~!!」と感嘆の声を漏らしていた。
「超」70話のヤムチャのSDフィギュアなども発売されている。関連作品が出るごとに、表情が白目を剥いた表情から寝顔に寄せられている気がする(グミくれよと同じ理屈であろう)。
ドラゴンボールSDにも(単行本5巻収録)
ベジータ「おい、汚いからかたずけておけよ そのボロクズを」
ナッパ「いや、ベジータ。よくよく見れば芸術的なポーズをしている。その内有名なところがフィギュア化するだろう」
ベジータ「何を言ってるんだお前」
タイムマシンで未来を見てきたかのような発言をする。