概要
風前の灯火となった佐賀を救うために巽幸太郎が結成したご当地アイドルグループ。
メンバーは7人。実は全員ゾンビィだが、人間との衝突を避けるためにそれを隠して活動している。
腐り果てた体は、ライブの際には特殊メイクで生きた人間のような姿になっている。身バレを防ぐため、活動中は「ゾンビィ○号」のように番号を名乗っている(何号なのかはTシャツに描かれている)。
当初はメンバーのやる気も経験も、名前や曲調ですらバラバラだったためにまるでまとまりがなかったが、唐津駅前でのゲリラライブをきっかけに、少しずつではあるがアイドルとしての結束と士気が高まりつつある。
方針が固まる前は、ゾンビ的ハプニングの数々でウケが結果的に取れるというイロモノ路線だったが、正統派アイドルとしての方針を決めた後は、本人たちの技術相応に戻っている。
名前
第1話では「デス娘(仮)」、第2話では「グリーンフェイス」と毎回名前が変わっていたが、第3話でメンバーが話し合った結果、山田たえの案を採用し「フランシュシュ」に決定。
巽幸太郎のいない所で勝手に決めたが、特に後で反対されたりはしなかった模様。
(第4話の粗筋(=巽幸太郎の日記)によると、若干の不満が窺える。)
同話エンドクレジットより、EDの歌唱名義がメンバーの羅列から「フランシュシュ」に変更されたため、今後はこれで固定されるものと思われる。
OPも次話から「フランシュシュ」に変更されている。
由来はおそらく腐乱臭、あるいは同じく死から蘇ったフランケンシュタイン(フランケンシュタインの怪物)からであろうか。
プロデューサー
メンバー
享年は10代-20代だが、没年はバラバラである。
No. | 伝説 | 名前 | 生年 | 没年 | 享年 | 出身地 | 死亡原因 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1号 | 源さくら | 1991 | 2008 | 17 | 佐賀県 | 交通事故 | |
2号 | 伝説の特攻隊長 | 二階堂サキ | 1979 | 1997 | 18 | 佐賀県 | バイク転落死 |
3号 | 伝説の平成のアイドル | 水野愛 | 1992 | 2008 | 16 | 東京都 | 落雷 |
4号 | 伝説の昭和のアイドル | 紺野純子 | 1964 | 1983 | 19 | 東京都 | 飛行機事故 |
5号 | 伝説の花魁 | ゆうぎり | 1863 | 1882 | 19 | 京都府(?) | 不明(※1) |
6号 | 伝説の天才子役 | 星川リリィ | 1999 | 2011 | 12 | 佐賀県 | 精神性ショック死(※2) |
0号 | 伝説の山田たえ | 山田たえ | ? | ? | 29 | 不明 | 不明 |
リーダーは二階堂サキ。
第3話でのリーダー決めの際にサキが立候補した後他に意見も出なかったため、そのまま決定した模様。
なお、山田たえは歌唱には参加せず、ダンスメンバーとしての参加のみとなっている。
さくらのプロフィールは暫らく不明となっていたが、第11話にて初めて公開された。
(※1)首に一周する傷があるため斬首説が有力。
(※2)劇中では「精神性ショック死」と説明されている。しかし、生前の回想で、佐賀在住で過酷な女優活動をしていたことで目から生気がなくなり酷い隈を抱えるほどの過労状態であったことが描写されており、心臓発作を起こすような持病があった描写もないため死の大きな要因は過労にあると考えられる。なお、精神性ショック死の原因となった出来事については、ネタバレ回避のため本人の記事を参照。
舞台衣装
番号入りTシャツ
活動開始当初から物語中盤まで着用していた、それぞれの番号が入ったTシャツ。
2号 (サキ) と5号 (ゆうぎり) のものは漢数字、6号 (リリィ) のは平仮名で書かれているなど、それなりにメンバーの個性も反映させてデザインされている。
なお、幸太郎デザインのTシャツは他にも登場するが、ほとんどが「ダサい」と称されている。
しかも、それらは宣伝・物販用であり、舞台衣装の一点物であるこれとはわけが違うにしても、どうして売り物のデザインをミスるのであろうか…
アイドル衣装 (公式ホームページ)
第7話のサガロックの大舞台参加に際し幸太郎が用意した赤を基調とした今どきのアイドル衣装。
それまで用意される衣装に悉くうなだれていた純子ですら紅潮するほど可愛いデザインで、これ以降はTシャツではなく本格的な舞台衣装として用いられるようになった。
なお、本編登場以前から公式ホームページの「キャラクター」の項に描かれている衣装はコレだったため、pixivでは圧倒的にこのアイドル衣装のイラストが投稿されており、フランシュシュ全員がTシャツ衣装で集合しているイラストすらない。
アイドル衣装 (第12話)
第12話のアルピノ単独ライブで着用していた衣装。白い燕尾服にスカートをあわせたもの。
持ち歌
OP・ED
- 徒花ネクロマンシー (OP・第2話-)
アイドルものというよりは戦隊ものの主題歌を思わせる熱い昭和歌謡曲風の楽曲。
怪人と戦うフランシュシュとそれに合わせた効果音付きのオープニング映像とともに歌唱される。
- 光へ (ED・第1話-第6話、第10話-第11話)
OPとは打って変わって、学校の卒業式を思わせるような合唱曲風の楽曲。
実在する佐賀の観光スポットの水彩画の映像をバックに流される。
後述の通り、第7話、第8話、第9話および第12話ではそれぞれ目覚めRETURNER、To My Dearest、特攻DANCEおよびFLAGをはためかせろが劇中歌兼EDクレジット曲として用いられたため、流れなかった。
なお、上述のとおり、これらの楽曲の歌唱名義が「フランシュシュ」になったのはOPは4話~、EDは3話~である。
現在のところ、それぞれOPとEDのみだが、劇中で歌われるかは今のところ不明。
2018年12月15日に開催されたCygamesFes2018では、この2曲が生の声優たちによって歌唱された (しかも、徒花ネクロマンシーに至ってはアンコール含めると2回)。
劇中歌
- ようこそ佐賀へ (第1話)
幸太郎がいつの間にか用意していた楽曲。アイドルらしからぬデスメタルで歌詞はうめき声と叫び声しかないが、エンドロールにタイトルが載っており、「作詞・作曲」がクレジットされている。
- ヨミガエレ (第2話、第6話、第12話)
さくらがセンターを務める短調のアイドル曲。
元々は第2話のセカンドライブのために幸太郎が用意してきた曲であったが、たえが暴れたために一言歌っただけで中断。その後、第6話のチェキ会付きのミニライブでも歌唱されていたが、こちらも未クレジットであり、ちゃんと歌われたのは第12話が初であった。
ちなみに、作曲は本物のアイドル曲の作曲を手掛けている浅利進吾氏である。
- DEAD or RAP!!! (第2話)
さくらとサキによる即興のラップバトル。
当然BGMは用意されていないので、幸太郎が急遽ヒューマンビートボックスを披露。ゆうぎりが三味線で合わせている。
- 目覚めRETURNER (第3話、第4話、第7話)
第3話のゲリラライブのために幸太郎が用意していたアイドル曲。
ユニット名が「フランシュシュ」に決まってから初めての楽曲であり、第4話の温泉営業でも歌唱された。
第7話では雷を受けたことでエレクトリックなボイスになった彼女らによってED位置で歌唱された。
なお、フランシュシュとして初の歌唱曲は別にあったらしく、この曲は上記の第7話での歌唱のために用意されていたことがスタッフより明かされている。
- ドライブイン鳥 (フランシュシュver.) (第5話)
佐賀県に実在する地鶏焼肉店・ドライブイン鳥のCMソング。第8話でもCMソングとして歌唱されたが、未クレジットであった。
なお、これのみオリジナル楽曲ではなく、本家のCMソングのカバーである。
- アツクナレ (第6話、第7話)
第6話で幸太郎が用意してきた、愛と純子のソロパートが目玉のアイドル曲。
2人の実力ありきで準備されているため、かなりの高難易度。
- To My Dearest (第8話)
第8話でリリィが実の父親への想いを届けるために用意されたバラード調の曲。セリフ調の歌詞が多い。劇中の描写より、リリィがフランシュシュの仲間の手を借りながら作詞し、最終的に幸太郎が楽曲に仕上げたものと思われる。
クレジットでは挿入歌扱いだったが、ED位置で歌唱されていた。
- 特攻DANCE (第9話)
第9話で幸太郎が用意してきた、サキがメインボーカルを務めるヤンキー系ロックナンバー。舞台衣装はセーラー服に赤の特攻服、という典型的なレディーススタイル。他メンバーはコーラスのみの参加となる初の楽曲であった。
クレジットでは挿入歌扱いだったが、ED位置で歌唱されていた。
余談だが、特攻服の背中にはサキがチーム名決定の際に当てようとしていた漢字表記『腐乱臭衆』があしらわれている。
曲調や、第9話のあらすじ中の文句「ゾンビィのとこ、こないか?」から、ヤンキー系ロックバンド「氣志團」の影響が明白である(氣志團の代表曲「OneNightCarnival」のイントロ部分のセリフ「俺んとこ こないか?」のパロディ)。
- FLAGをはためかせろ (第12話)
第12話の単独ライブでファンのアンコールに応えて歌われた楽曲。
余談
作中では「ゆうぎり>純子>愛≒リリィ>さくら≒サキ (たえの序列は不明)」の順に芸歴が長くライブやステージで安定感を魅せることが多い。
一方、中の人の芸歴で比較すると「たえ>>サキ>愛>リリィ>さくら>純子≒ゆうぎり」という位置関係になるため、声優が行う生ライブでは作中の関係が逆転し「ハプニングやムチャブリをものともせずMCまで完璧にこなすサキ」「緊張から挨拶ひとつですらミスを連発する純子とゆうぎり」などの、本編では絶対に見られないであろう一枚が2018年12月15日に開催されたCygamesFes2018では見られた (厳密には、たえ役の三石は仕事の都合で不参加で手紙のみの出演だったが、その内容の深さに純子役の河瀬などは涙を抑えきれずにいた)。
関連項目
仮面女子 取材協力。元ネタの一つと思われる。