『アンコントロールスイッチ! ブラックハザード!』
『ヤベーイ!』
概要
仮面ライダービルドの強化形態の総称の一つである。
ハザードトリガーを装着したビルドドライバーにフルボトル2組を装填して変身する。
使用するボトルによって身体のカラーリングが変化するのがビルドの特徴だったが、ハザードフォームでは目の部分以外が黒一色に変化している。
その他、身体の各装甲が、従来のフォームより鋭角化している。
ベストマッチフォームの強化形態として登場したため、強化フォームが単純に30通り存在するという前代未聞の数を誇るのだが、トライアルフォームでもハザード化が可能である。
他にも玩具ではレジェンドミックス用のフルボトルを用いた遊びも可能(実際にハザード化した場合の姿は不明)。
今までのフレームスナップライドビルダーによる変身とは違い、鋳型のような専用のフレームハザードライドビルダーでプレスされるように変身する。黒と黄色の警戒ラインが至る所にあり、変身時からすでに危険を警告している。
基本的に複眼以外の姿は共通しているが、ホークガトリングハザードフォームならソレスタルウィングが出現するなど、オリジナルのフォームに存在した部位を発現させる事も可能となっている。(スマホウルフハザードフォームなどはそれらの能力を発現させていない。)
ラビットタンクスパークリングフォームよりも強力な力が手に入るが、長時間の使用は変身者の脳に耐えられないほどの刺激を与える危険性があり、それでもなお変身し続けると理性を失い最終的に自我が消滅し、破壊衝動の赴くままに暴走状態に陥ってしまう。
分かりやすく言うと、ネビュラガスを注入されながら戦っているようなもの。
一度暴走してしまうと敵味方の区別もなく目に映る対象全てを破壊し、意識もないため戦兎の意志で変身解除することすらできなくなる。初めての戦闘では、戦兎が自我を保ったまま戦い続けられた時間はほんの僅かだった。
暴走状態といっても理性が消し飛んだ野獣のようなものではなく、余分な思考や感情の一切を廃して、声すら上げずただ目の前のものを破壊する行動しか取らなくなるという別ベクトルで恐ろしいもの(ただし代表戦の時はノーガード戦法だったり、後述のように途中で標的を変更したりもしているため、知性が人間並かどうかは疑問が残る)。また、戦兎の意志で戦っている状態と比べると攻撃が急所を狙ったものばかり(顎・首・鳩尾等)になり、確実に相手を破壊する文字通りの戦闘マシーンと化している。
基本的には自分の視界に映っている敵から優先的に倒そうとする傾向が強く、最初に戦っていた相手が他の誰かにハザードフォームを誘導した場合、標的を変更してそのままそちらに向かって行ってしまうこともある(第25話でローグと戦った際、ローグがグリスのいる方まで誘導したことでそのまま標的をグリスに切り替え、ローグの方は放置してしまっている)。また、立っている人物が視界に映った時点でたとえその相手が生身の人間であっても容赦なく襲い掛かる。
暴走の対処法は(戦兎が用意した強制破壊スイッチを除けば)、変身が解除されるほどのダメージを与えるかビルドドライバーからハザードトリガーを取り外すのみだが、どちらもハザードフォームの猛攻に耐えたり掻い潜りながら行うのは至難を極める。
尚、用意された強制破壊装置だがこれはTVシリーズ内で作られたものではなくスピンオフの話の中で作られたものであり、TVシリーズでは既に完成された形で登場した。
この力を完全に制御するために戦兎はフルフルラビットタンクボトルを開発し、真の強化形態であるラビットラビットフォーム/タンクタンクフォームへの変身を果たす。
39話では記憶を取り戻した戦兎がハザードフォームと対照的な要素をもつジーニアスフォームへと覚醒した。ちなみに39話のサブタイトルは「ジーニアスは止まらない」で、ハザード初登場回のサブサイトルは「ハザードは止まらない」である。
フォーム一覧
本編登場
番外編登場
亜種
- ラビットラビットハザードフォーム(仮称)
ベルナージュの力によってタンク側がラビットになったラビットタンクハザードフォーム。
これをヒントにハザードフォームの制御装置の開発が行われる。
Vシネマ「ビルドNEW_WORLD 仮面ライダーグリス」に登場する新たなビルド。
黒いタンク同士で変身したような見た目をしている。
スペック
※ハザードフォームで共通する内容のみ記載する。
「HZデッドリーグローブ」「HZヴァニッシュエンドシューズ」は接触した対象を分解・霧散させる機能を備え、必殺技発動時には攻撃対象の装甲を消滅させて剥き出しの中枢に攻撃を叩き込む。
また、戦闘が長引くほど破壊衝動が高まり、攻撃の威力が上昇する。
腕部・脚部「HZグレイヴラッシュアーム・レッグ」は鉄塊を叩きつけるような重い攻撃を繰り出し、対象を確実に葬りさる。
さらに、ハザードトリガーの機能によって戦闘中は徐々にハザードレベルが上昇していく。
オーバーフローモード
『マックスハザードオン!』
『オーバーフロー!』
変身中にハザードトリガーのスイッチを再び押してドライバーのレバーを回すことで強化状態「オーバーフローモード」に移行。一時的にハザードレベルを上昇させ、「HZヴァイオレントショルダー」から漆黒の強化剤「プログレスヴェイパー」を噴出。全身に強化剤を常に纏い恐ろしいほどの戦闘力を発揮する。この特性のため唯一仮面ライダーローグに対して有効打を見舞える。
基本的に暴走状態に陥ってからこのモードになるため、第25話時点では戦兎自身の意志で使用されたことはない。
必殺技
- ハザードアタック
通常時の必殺技。劇中未使用。
- ハザードフィニッシュ
オーバーフローモード中の必殺技。
余談
Pixivでは本編に登場しないハザードフォームも投稿されている。
なお、上記のように物語の展開には優しくないフォームなのだが、流用には優しいフォーム…なのかもしれない。
デザイン初期は複眼も黒くする予定だったので、結果的に想定されるフォーム数が多くなることとなった。
モチーフは実験に失敗した黒焦げの科学者との事。
関連タグ
バーニングフォーム・ファングジョーカー・プトティラコンボ・タイプデッドヒート:同じく暴走のリスクが伴う強化フォーム。ファング・プトティラとはガンバライジングにて「チームヤベーイ」を結成。
アメイジングマイティ:同じく黒いボディとなった強化フォーム
アルティメットフォーム:黒いボディで暴走する危険を孕んだフォーム。
仮面ライダーG4:黒主体のボディに同じく科学技術によって作り出された仮面ライダー。装着者に多大な負担をかける点や、最終的に変身者の身体を部品の如く扱う点、開発者ですら危険視した点などが類似している。
フォント・ボー:機動戦士クロスボーン・ガンダムゴーストの主人公。作中で“超高速航行形態を持つ搭乗機のみで核ミサイルを撃墜する”と言う離れ業をやってのけるのだが、そこで脳の限界を超えて思考を続けた事が切っ掛けで、余分な思考や感情の一切を廃した合理的の過ぎる思考状態へ入り掛けてしまう。
様はオーバーフローを生身で起こしてしまった人間と言え、続編ではそれを安全に使う手段を模索している(現状では超思考の後に強い眠気が来ると言う“安全弁”を付けている)。