概要(ゾンビの方)
ドクトル・ホグバックにより作られた特別(スペシャル)ゾンビで、通常の巨人族を遥かに上回る巨体である。長らくスリラーバークの冷凍室に保存されていたが、強力な影(モンキー・D・ルフィの影)が手に入ったため、王下七武海のゲッコー・モリアにより復活させられた。
モリアのゾンビ軍団の中で最強クラスのゾンビであり、モリアはオーズの肉体とルフィの影という組み合わせに対し「これほどの部下がいれば四皇・百獣のカイドウに敗れる事はなかった」と評している。
ちなみに(本体の)死因は「氷の国でも裸だった事による凍死」。
ドクトル・ホグバックの手で天才的に復元されているが、死亡時の凍傷により本来の右腕を失っている。
プロフィール
オーズ(生前)
オーズという名前はあくまで「肉体」の名前で、生前は500年前"魔人”や"国引きオーズ"と呼ばれ、討ち取った国を島ごと自分の領土に持ち帰り、そこに悪党達による国を築き上げたという"国引き伝説"を持つ狂戦士である。
長い角や牙が特徴的だが、『OP』世界においては人間であってもハンニャバルのような奇抜な骨格の人間がいるため、作者曰く「ああいう骨格なんです」とのこと。
『ONEPIECE FILM GOLD』公開時の特別冊子『巻七七七』によれば、通常の巨人族は12~13m(もっと大柄な個体もいる)で、オーズはその3倍の巨体らしい。すなわち、40m弱程度ということになる。ウルトラマンやエヴァンゲリオンより少し小さいくらいか。ちなみにこの作者コメントでは「地球全ての黄金を集めて立方体にすると一辺はオーズの肩くらいにしかならない」とも言及している(これは科学的に正しい)。
白ひげ海賊団傘下の海賊団船長リトルオーズ.Jrはオーズの子孫である。
能力
武器もなく、攻撃は単純な殴打や踏みつけしか無いが、桁違いの巨漢であるため破壊力は凄まじいものである。オマケに反応速度はルフィそのものであるため、巨体からは想像もできないほど俊敏であり、ウソップのパチンコを蚊を落とすかのように払いのけるなど恐ろしい程のスピードを有している。
また、モリアが腹部に入ってオーズのサポートを始めてからは、ルフィと同じゴムゴムの実の能力のように手足を伸ばせるようになり、攻撃の破壊力が更に増している。
既に死んでいるので痛覚は一切存在しないが、生物の死体であることには変わりないため、同じ部位に攻撃を受け続けると駆動が鈍る(しかも痛みを全く持たないため気付くのも遅い)のが難点。
性格
ゾンビの性格を形成する影がルフィのものであるため、性格はルフィそのものである。冒険を好み、合体などのメカニックなものに心を躍らせる。
途中で記憶障害が無くなり、ジゴロウや犬ペン同様に忠誠かつ獰猛なゾンビと化す。
死因から、生前は幾分か抜けていた性格のようだ。
活躍
登場したのはスリラーバーク編で、モリアのゾンビ軍団最強の戦力として麦わらの一味の前に立ちはだかった。
覚醒当初は主人であるモリアを「ちびラッキョ」呼ばわりし、冷凍庫をブチ破って逃走した挙句「おれは海賊王になる」と宣言し勝手に旅に出ようとした。しかし、時間が経過するにつれてルフィだった頃の記憶が消滅し、モリアの忠実な奴隷になる。
モリアによって「麦わらの一味」を全滅させるように命じられると意気揚々と暴れ始めるが、そのバカさ加減と巨体を利用され、一味に手玉に取られてしまう。しかしモリア搭乗後は一気に形勢が逆転し、一味をあっという間に全滅寸前にまで追い込んだが、ルフィが影を取り込みパワーアップしたナイトメア・ルフィの猛攻を受けて中のモリアは気絶し、戦力は低下。
不死身であるため正気を取り戻すや否や麦わらの一味に再び襲い掛かるも、一味が与え続けたダメージによってまともに体が動かなくなった所にルフィの巨人の銃を受け、背骨を粉砕され行動不能になる。
それでも意識は残っており痛みもないのに身体が動かなくなったことに困惑していたが最後は怒り狂ったモリアに強引に影を奪われ、物言わぬ死体に成り果てた。