概要
『スター☆トゥインクルプリキュア』に名前が登場している惑星で、羽衣ララの故郷。
物語開始当初はララの言葉からその存在が示唆されただけで実態は不明だったが、第29話にて漸く実態が明らかとなった。作中描写およびララの言動を総合すると、以下の生態が判明している。
- 頭からセンサー(触覚)と呼ばれる感覚器官が生えている
- 耳はとんがり耳
- 地球人には「ルン」としか聞き取れない言語で話し、「オヨ~」という間投詞が多用される(このためか、ララをはじめ惑星サマーンの住民たちが話す言葉を日本語に翻訳すると必ず語尾に「~ルン」が付く)
- 地球の年齢で13歳になると成人扱い
- 大人はロケットの操縦・修理ができて当たり前
- 互いのセンサーを触れ合わせることが挨拶にあたる
- 梅干し入りのおにぎりを食べて「しょっぱい」「すっぱい」等と表現したため、味覚の方は地球人と大差ない
- 食料はグミ。それぞれの人物の状態と味覚をAIが分析し、精製したものを食べる。
- 教育はAIが行うため、学校という概念がない
- 日本語で言うところの敬語の概念もない。そのため日本語に翻訳すると、誰に対してもタメ口を喋っているように聞こえてしまう
- 正確にはAIが使う役割語という認識のようで、サマーン人も意識すれば片言ながら話せる
- ロケットの修理の際、ひかるがトゥインクルブックに描いた修理及びリフォーム後のロケットのイメージ図を見てえれな、まどかと共に目を輝かせていた所から、美的感覚も地球人と大して変わらない
- 知力・思考力の大半はAIに依存しているため、(少なくともララは)自力では二桁の計算もままならない
- 「二桁」の概念は地球人と同じようなので、数字には地球と同様に十進法を採用しているらしい。地球人と同じく五本指であるからだろう。
- プリキュアに覚醒する前のララが難なく行動できたため、少なくとも空気は地球と同様
- しゃっくりという生理現象は起きないらしく、フワの異常を分析したAIの「横隔膜の痙攣」という説明に対して、まどかが「それって、しゃっくりでは…」と言ったところ、AIとララ共々「しゃっくり」という言葉に首をかしげていた。
- 一応物語に登場した時点ではノットレイダーに侵略されていない
- 全てを統括するマザーAIと、個人用に調整されたパーソナルAIが存在する
全体的に現在の地球よりも科学水準が高いことが伺える一方で、作中で描かれている他の惑星と比べてもAIへ過剰依存しているように見える(適職の提示など)。
イメージ的には総統メビウスに支配される直前の管理国家ラビリンスのようであり、頂点に達した文明の幸福は、種の衰退と紙一重の危うい状態なのかもしれない。
同時に過剰依存は過去の例のように、人間が本来持っている「その場その場の創意と工夫…頭と度胸(=アイデアで勝負しろ!)」という小回りの利く知恵が利かず思わぬ誤算を生む事が多い(過去の例は「機械等で作られガチガチに練られた計画」に対し、「身軽でイタズラ等を応用したゲリラ戦」という原始的な人間の知恵に対応出来ずことごとく敗れ去った…)。
そして、恐れていた事態が起きた…。
住人
劇中
第29話
紆余曲折を経て遂に惑星サマーンへとやって来たひかる達だったが、ララは1人だけ浮かない顔をしていた。
着陸と同時にサマーンの大地に降り立つ5人を迎えたのは、ララの上司のクク。兄の来訪と勘違いしたひかるを宥めるララに対し、調査報告の遅れをククは厳しく追及する。おまけにひかる達の素性を聞かれるも、宇宙法の都合上彼女達が宇宙星空連合に非加盟の地球人やレインボー星人であることなど言える筈も無く、ピンチに立たされるが機転を利かせたAIの弁明によってどうにか事無きを得る。
その後、ククからララの兄のロロが宇宙星空連合のトッパー代表から表彰されると聞かされた為に、式場へと一行は赴く。そして現れた家族とララは再会し、ロロが表彰されるのを見届けた後、ひかる達は改めてララの家族と面会し、彼らの職業について知ると同時にそれがAIによって決められたものであると知る。話の腰を折ってユニがペンの所在を尋ねると、かに座のペンはどうやらマザーAIの元で管理されている模様。
全てAIの力で成し遂げたものだと高らかに言うロロは、ひかる達を分析してコンディションに見合ったグミを提供すると同時に、サマーン人はそれしか口にしないことまで明らかとなる。
最低ランク8の調査員である上、ホバーボートにも乗れずAIも満足に使いこなせない上、宇宙ゴミの収集が適任だとまで言われてララは沈痛な面持ちを見せる。ララはララでひかる達とプリキュアになってノットレイダーと戦い、プリンセスの力を集めて殆どのプリンセスを復活させる等、色々と活躍して来たのにそれが認められず、あまつさえそんなことを言われればララとしては堪ったものではない。
おまけにロロの調査によれば、プリキュアの活躍も宇宙星空連合の知る所となり、連合がプリキュアを傘下に引き入れようとしていると聞かされたことでますますララは表情を曇らせていたが、それに気付いたのはまどかだけだった。
家族との面会後、レクリエーションドームに通された一行は、ホログラムによってめくるめく変わる星空界の星々の景色を堪能。惑星ゼッケインの景色の中で戯れるひかる達を他所に、まどかがララに話し掛ける。まどかは見抜いていた。自分がプリキュアである事を家族に話すべきか悩んでいたララの懊悩を。確かに調査員として全てを報告すれば、サマーンの人々は家族も含めて自分を認めてくれるだろう。だが、もし自分も含めてひかる達がプリキュアだと周囲、取り分け宇宙星空連合に知られたら、彼女達の人生が狂わされるのは必至である。まどかも同じことで悩んでおり、父の冬貴に全てを打ち明ければ何とかなると思っていたが、フワを守りたいと直感が働いた為に踏みとどまったと言う。そしてその直感は他でも無く、ひかるに端を発したものだった。彼女の言葉を受けてまどかは問う。「ララはどうしたいのですか?」と……。
すると突然サイレンが鳴り響いてホログラムが解除されると、プリンセススターカラーペンを保管する研究所で非常事態が発生したことをマザーAIが告げる。現場に急行すると、テンジョウがククを巨大ノットレイに変えてペンを強奪する光景が目に飛び込んで来た為、5人はプリキュアに変身して交戦。だが、ククノットレイの放つ電撃の猛攻の為に近付くことすら叶わない。そんな中、ミルキーが単身で立ち向かい、ふたご座・ミルキーショックを放ってククノットレイと激しい電撃の撃ち合いを繰り広げる。最初は相手の威力に押されそうになっていたが、ペンの発見を喜んでいた家族を想う気持ちがミルキーに底力を発揮させ、電撃合戦は彼女に軍配が上がり、攻撃の拍子に相手が手放したペンもミルキーが無事に回収する。だが、なおも襲い掛かるククノットレイに対してセレーネがコスモにいて座のペンを貸与。レインボースプラッシュで見事ククノットレイは浄化され、テンジョウは退散した。
これで全てが丸く収まるかと思いきや、事態はあらぬ方向へと向かうこととなる。何とククがララの手にペンが握られていたことと、破壊された施設の状況からララがペンを奪ったと誤解。マザーAIに命じ、彼女とその仲間のひかる達をサマーン中で指名手配してしまったのだ。「私の経験上、逃げた方が良いニャン!」と言うユニの言葉を受け、一行はロケットの有る場所へと逃走。そんな中、サマーンで起きたこの一部始終を、モニター越しにフードを被ったアイワーンが不敵に笑いながら見つめていた………。
第30話
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スター☆トゥインクルプリキュア 星空界 羽衣ララ ロロ トト カカ クク
デスティニー・プラン - 星の実態を見て連想した視聴者が多数出ている(さらに言うと一部声優繋がり)