アンリミテッドとは?
元々は2009年頃に「海外で勝手に『ロックマン10』を制作中!」という事で話題になったのが発端。その後、公式が「ロックマン10」を発売したため、現在の名称へと変更された。
概要
FC時代のロックマンのテイストを再現しつつもショップなどの9や10に存在した要素も盛り込まれているかなり力の入ったファンメイド作品。
難易度は初代並みの高さを誇っているが近年のアップデートでイージーモードが追加され、若干改善されている。
本作はいわゆる「ロックマン」と「ロックマンX」との間の一部の謎を解き明かすという挑戦的な内容で終盤にあるロボットが登場する。
設定が本家に合わせてしっかり構築されており、ファンからの評価も高く、ソフトは現在でも配布されているためダウンロードしてプレイすることができる。
改めていうが、ファンメイドである為非公式作品である。こういった二次創作物は公式側からの物言いがあると公開中止になる事が多い為(例:AM2R等)、扱いには注意が必要である。
ストーリー
ロックマンがまたもDr.ワイリーの野望を打ち砕いたことにより、どうにか世界の平和は保たれていた。
しかし、悪の科学者から勝利を収めたわずか数ヵ月後に、Dr.ワイリーの為に働くことを主張する8体のロボットが反乱を始め、世界は今一度混沌の渦に包まれたのである。
ロックマンたちはまたもワイリーの仕業だと考えたがワイリーは否定し、自分のロボットたちを止めてほしいと協力を求め来る。
今回ばかりは嘘をついていると思えないライト博士はこのワイリーの協力に承諾し、原因を調査する。
調査の結果、反乱を起こしているロボットたちは何らかの存在によってコントロールされていることが判明するがその直後、ワイリーは何者かによって攫われてしまう。
ロックマンはワイリーを救出するべく犯人の後を追う。
解説
本作はFCテイストでありながら原点回帰を意識した9と10とは違い、スライディングかできるようになっている。バスターの方に関しては設定により従来のチャージショットを選択することも可能で隠し要素なども存在している。
尚、アップデート以降は追加された『Insta-Kill Mode』でショップに居るロールちゃんが『らんま1/2』のシャンプーに差し替えられている(これは製作者がファンであったかららしい)。
オワタモードも実装されている。
時系列については明かされていないがおそらく「ロックマン10」後のストーリーだと思われる。
登場キャラクター
主要キャラクター
ボスキャラクター
本家と差別化するために「DWN.」ではなくフォルテと同様に「SWN.」で割り振られているがSWN.002はゴスペルなのにもかかわらず2番目から数えられている。ちなみに開発中に中ボスに降格されたボスもいる。
SWN.002ネイルマン
SWN.003タンクマン
SWN.004ジェットマン
SWN.005グルーマン
SWN.006トリニトロマン
SWN.007レインボーマン
SWN.008ヨーヨーマン
SWN.009コメットウーマン
???ヨックマン
追加ボス(スペシャルモードにて追加)
降格ボス(開発当初は8ボスだったが諸事情で中ボスに降格された)
事の真相・・・・・・・
やはり、今回もワイリーの仕業だった。
崩壊しかけたワイリーキャッスルに駆け付けたロックマンはウィルスで暴走したフォルテを倒した後にワイリーと対決、勝利後に彼の後を追ってワイリーキャッスルの地下へと向かう。
その最深部では何かを収納したカプセルが置かれた空間があり、そのカプセルを割ってあるロボットが襲い掛かってきた。
抵抗を試みるロックマンであったがロボットにはあらゆる特殊武器が通じず、とうとう右腕を吹き飛ばされ、倒されてしまう。
しかし、同時にロボットもショートを起こして機能を停止。ワイリーの手に回収されていく。
ボロボロになったロックマンはどうにかワイリーキャッスルから脱出。その後は何者かの手により研究所に送り届けられ、ライト博士の緊急修理が開始される。
ブルース「オレはお前がどうにか脱出したと信じているぞ、ロックマン・・・・オレはあのウィルスを前に全くの無力だった・・・・・ワイリーがまたあのウィルスを持ち出せば、オレはもう戦いの役には立たないだろう。俺だけじゃない、他にウィルスの免疫を持っている奴がいなければ・・・・ロックマン、お前はこれから先、たった一人で戦い続けることに耐えられるのか?」
ロールたちに心配されながら修理を受けているロックマン。
その最中で別の場所から同様にワイリーキャッスルを脱出していたブルースはボロボロの姿で呟いた。
フォルテ「行く当て?ねえよ、そんなもん。アイツはくたばっちゃいねえだろうな・・・・・今度こそは・・・・・俺が勝つ!」
ウィルスの効力が切れたことにより正気に戻ったフォルテは、夕日が沈んでいく中たった一人でワイリーの元へは戻らず、どこかへと去って行く(飽くまで推測ではあるがワイリーキャッスルからロックマンを助け出したのは彼だと思われる。おそらく上述の台詞もライト博士かロールとの会話で発したもので最後の捨て台詞はロックマンに対しての彼なりの思いやりだと解釈できる)。
その後、修理を終えたロックマンは無事に再起動した。
以前、ワイリーと正体不明のロボットの行方は分からないがロックマンはまたいずれ戦うことを感じずにはいられなかった。
しかし、世界の平和のために彼は戦い続けるだろう・・・・・・・
ED後(ネタバレ注意!)
EDのスタッフロール終了後、ライト博士はある発見をしていた。
「わかったぞ!ようやくあのデータの意味が理解できた!・・・・驚いた!あの子は無限の可能性を秘めている・・・・・」
そこには後の未来で戦うことになる青き英雄の設計図面らしきものが映し出された・・・・・・
余談
- 公式ではいまだに初代シリーズとXシリーズの繋がりは明確にされてはいないが一部では「ライトナンバーズは彼に破壊されたのでは?」と噂されていた(但し、これに関してはシリーズの育ての親である稲船氏が否定している)。
- 本作のワイリーステージでは「ロックマン3」以来のブルースとの戦い、「ロックマン8」以降のフォルテとの戦いがあり、公式の10とは違い、プレイヤーはロックマンだけである(但し、クリアすると・・・・・)。
- 中ボスに降格されたハンマーマンではあったが中ボスでありながらEDに元気な姿を見せており、ボスの一人であるネイルマンと握手をしているシーンがある(本人は痛がっていたが)。
- 降格されたハンマーマンに代わって8ボスとして登場することになったコメットウーマンだがこれは「ロックマン9」のスプラッシュウーマンを意識してでのことだと思われる。
- 隠しボスのヨックマンはSWN.ではないのだがEDでどういうわけかライト博士とチェスをしている。
- 終盤、右腕を吹き飛ばされてバスターを使えなくなってしまうロックマンであるが実は左腕もバスターに変形できる。ほぼ黒歴史扱いとなっている「スーパーアドベンチャーロックマン」ではダブルロックバスターを披露しているため、いざとなれば左腕を使うことができるのだがあの様子から考えると恐らく戦うことができないほどのダメージを受けてしまったと思われる。
- 8ボスの一人であるトリニトロマンは開発中は「ニトロマン」だったのだが公式で同じ名前のキャラが登場したため、現在の名称に変更された。
- 最後にロックマンを敗退にまで追い込んだ例のロボットだが、なんとクリア後に出現するモードでプレイヤーとして使うことができる。こちらは他シリーズ同様にボスを倒すたびに身体能力の強化が行われ、Xシリーズ同様のアクションを楽しめる。ちなみにこちらではロックマンの方ではお預けだったワイリーのジャンピング土下座が拝める。
- 数多くあるファンメイドの作品の中で実際ソフトを配布しているのは本作と「MegaMan2.5D」と数えるぐらいしか存在しない。
- ネタバレになってしまうが最終戦で流れるBGMはXシリーズの中でも人気の高いある曲のアレンジとなっている。