概要
1997年に藤井寺球場の後継球場として大阪近鉄バファローズの本拠地となる。
2005年にオリックス・ブルーウェーブとの合併でオリックス・バファローズが誕生、大阪ドームとグリーンスタジアム神戸(神戸総合運動公園野球場、命名権によりほっともっとフィールド神戸に)が本拠地とされた。
2006年夏以降、京セラが命名権(ネーミングライツ)を購入・取得しているため、球場名を京セラドーム大阪にして現在に至る。
本拠地として利用する近鉄→オリックスだけでなく、阪神タイガースが開幕直後や夏にある高校野球の大会時期を中心に10試合程度、読売ジャイアンツも夏場を中心に1カード2〜3試合程度の主催ゲームを開いている。プロ以外では、夏の高校野球大阪大会の開会式と第一試合と、11月の社会人野球日本選手権の全試合が行われている。
完全二層式のスタンドを持ち、外野スタンド下にはテラスシートのレストランがある。反面円形球場の宿命として死角が多く、またスタンドのひさしにホームランがはねかえってグラウンドに戻ってくることもしばしば。
ドームが建てられている場所や周辺はかつて干拓で陸地化された場所であり地盤が非常に弱いため、球場内でのジャンプ行為が禁止されている。GLAYなどの縦ノリが行われるコンサートを開催した際、ドーム周辺の住宅地において震度3程度の“地震”が発生するため、縦ノリを行なうコンサートには使用を規制している。GLAYは2005年に5大ドームツアーを計画していたが、大阪ドームについては縦ノリ騒動が発端となり、最後まで交渉を重ねたものの結局は決裂し、その代替会場としてインテックス大阪でライブを開催した経緯がある。
最寄駅は地下鉄長堀鶴見緑地線ドーム前千代崎駅、阪神なんば線ドーム前駅で、下車すぐのところにある。JR大阪環状線大正駅、地下鉄中央線九条駅、南海汐見橋線汐見橋駅、地下鉄千日前線桜川駅からはそれぞれ徒歩10分かかる。
近江鉄道 京セラ前駅ではないので注意。この注意書きは近江鉄道の京セラ前駅が最寄り駅と思って行く人が多くいるため、近江鉄道の主要駅にも掲出されている。信じられないかもしれないが、事実である。京セラ前駅の前に実際にあるのは京セラの滋賀蒲生工場である。京セラ前駅から京セラドーム大阪は100km以上離れている。ちなみに京セラ本社は京都市にある。
読売テレビの特別番組『失敗人間ドキュメント Doしてこうなった!?』(2016年9月12日深夜に関西ローカルで放送)で、音楽グループ・嵐のイベント「嵐のワクワク学校」のために京セラドーム大阪に行こうとした2組が(しかも同じ電車で)誤って京セラ前駅で降りる様子が放送された。『Doしてこうなった!?』はytv子会社のytv Nextryが制作し、第4回関西ATP賞で優秀賞を受賞した。
なおアプリで経路検索を行う際に本名の「大阪ドーム」と入力することで、この悲劇を防ぐことが出来る。京セラ前駅から京セラドームまでは鉄道で2時間かかる。早めに着けばリカバーできないこともない。
施設について
- 所在地: 大阪市西区千代崎三丁目中2-1
- 構造: 地下1階(駐車場)、地上9階
- 高さ: 83m
- 建築面積: 33,800m2
- 延床面積: 156,409m2
- 天上高: 36 - 72m (現在は60mに固定)
- アリーナ面積: 13,200m2
- コンコース一周: 約600m
- 収容人数
- 最大: 55,000人 (アリーナ面を含む)
- 野球開催時: 36,146人
- フィールド: 野球用人工芝(ミズノ製 MS Craft Baseball Turf)、両翼100m、中堅112m、左右中間116m
- 電光掲示板: 広告専用のものを除き4基
- メインビジョン: 縦8.7m×横34.0m (Panasonic・アストロビジョン)
- サブスコアボード: 縦2.6m×横14.9m (バックネット後方内野9階)
- サイドビジョン(2基): 映像部縦4.0m×横14.4m+文字縦0.9m×横20m (一塁側、三塁側それぞれの内野7、8階)
周辺にある施設
- イオンモール大阪ドームシティ
- フォレオ大阪ドームシティ(大和ハウス工業による運営)
- スーパービバホーム
- ハグミュージアム(大阪ガスの展示・イベント施設 同地は大阪ガス発祥の地であり、大阪ドームも大阪ガスの工場跡地)