正式に言えばG生物(以下「G」)はG-ウィルスを接種した生物が変異したものの事。
G-ウィルスだけで生物は生まれない。また、本来ならB.O.W.としての基準を満たしていない生物のため厳密にはB.O.W.ではないが、一応「バイオハザードに登場するクリーチャー」ということで親記事はB.O.W.とする。
G-ウィルスの概要
G-ウィルスは、バイオハザード2において、前作に登場したT-ウイルスを上回る脅威として登場したウィルス。
大脳組織の壊死による知能低下と、新陳代謝の異常促進などに由来する回復能力の発達などにその効果の範囲を留めるt-ウィルスに対して、G-ウィルスはさらに、遺伝子に変化を起こして宿主に異常な変異・進化をもたらすという効果を持っている。そのため、一度感染した生物は自然変異を無限に繰り返し、予測不可能な変貌を果てしなく遂げていく。つまり、t-ウィルス以上に感染者を強化する恐ろしい能力を持つのである。そのため、tによって生まれるB.O.W.を超える生物を生み出すとして期待されていた。
元々はアークレイ研究所にてt-ウイルスを開発していたアンブレラが実験体としてある少女を人体実験した際に偶発的に生まれた。以降、ウィリアム・バーキンの手によって研究が進められていった。
余談だが、G-ウィルスのワクチンの名称は「DEVIL(デビル)」と言い、このことから「G」とは「GOD(ゴッド)」のことではないかとされる。
ウィリアム・バーキンと「G」
無限の進化・変異をもたらすという特性は、安定した生物兵器を開発するというアンブレラの目的にはそぐわないものであり、リスクばかりが高い代物であった。そのため、バーキンが研究に没頭してしばらくすると、アンブレラはG-ウィルス研究の停止を求めるようになった。
しかし、バーキンはG-ウィルスの持つ無限の可能性に取り憑かれており、アンブレラの要請を拒否。両者の衝突は、ラクーンシティ全体にt-ウィルスによるバイオハザードが波及した際に、アンブレラが特殊部隊を派遣しバーキンを襲撃する、と言う形で幕を下ろした。
だが、死の間際にバーキンはG-ウィルスを自らの体に注射し、G生物と化して特殊部隊を襲う。G-ウィルスはその不安定性ゆえに生物兵器の作成には用いられなかったため、これが、G-ウィルスが戦闘を目的として生物に利用された初のケースとなった。
結果として特殊部隊は一人を残してG生物の前に全滅し、アンブレラはその生き残り=ハンクの手でかろうじてG-ウィルスを奪取するも、以降、G-ウィルスを利用した生物兵器を制作することのないまま倒産へと至った。
また、G生物が完全態となるためにはウイルスの持つ遺伝子情報と適合する遺伝子を持つ宿主でなければならず、更にその適合者となり得る候補は極めて数が少なく限られており(胚を植え付ける場合、適合候補は親子や兄弟といった血縁関係者に限定される)、『2』作中確認された完全適合者候補は、G-ウィルスを直接投与したウィリアム本人、胚を植え付けられワクチン投与を経て異形化せずにG-ウィルスとの共生に成功した娘のシェリーのみ。『RE:2』のファイルによれば自我や言語能力は数日間に亘って徐々に低下していき最終的には喪失と、予測不可能な進化以外に知能といった制御面においても量産にはまるで向いていなかった。
『RE:2』では発見出来る実験記録によると、被検体プールであった孤児院の子供たちも実験によってG生物化していたようだが、いずれも実験後に廃棄処分されたようで(ウィリアムの実験室に保管されていたGの生体サンプルは恐らくこの際のものと思われる)、G生物はこのバーキン以外には全くと言ってよいほど出現していない。
G-ウィルスによる変異の末に自我を失ったバーキンは、無限に進化変異を繰り返す不死身の怪物となり、以降は生物にあって当たり前の繁殖本能から、遺伝子的に近い実の娘、シェリー・バーキンに胚を植え付ける為に執拗に彼女を狙うようになる。
最終的にバーキンは、レオン・クレア表編では第4形態、レオン・クレア裏編では第5形態にまで変貌を遂げて、プレイヤーの前に立ちはだかる。表では第2・第4形態とG成体、裏では第1・第3・第5形態と交戦しなければならない。
『RE:2』での第4と第5のみがルート限定となり、どちら側のストーリーを進めても第1~第3形態と戦わなければならなくなった。 Gの巨大眼球が弱点として設定されており、しっかり命中すれば1ST版ハンドガンやナイフでも(G2以外なら)倒せるが、逆に言えばマグナムやミニガンなど強力な銃器でも眼球を狙い撃ちする必要がある。なお第五形態以外は瀕死に近づくと眼球が赤くなるようになった。
第1形態
「シェェリィィ…」「どぉこぉだぁ…」「殺してやるぅ…」
「たあぁぁすけてえぇぇ…」「やめろぉ…死にたくなぁぁぁい…!」
まだG-ウィルスと融合したばかりのバーキン。娘の名前を叫びつつ鉄パイプ片手に眼前の敵を殴り殺していく。
人の形を保ってはいるものの、この時に既にG生物の最たる特徴ともいえる、右腕に大きな眼球ができている他、太い鉄パイプを難なく折って武器にする怪力を持っている。
見た目だけなら右腕が肥大化しただけの人間だが、内部は既に浸食が進んでその肉体密度や質量は劇的に増加しており、タフネスもゾンビとは比較にならない。
だが、右半身の質量増加によって歪な体型となると共に体の重心が不安定になっているため、ゆっくりとよろめくようにしか移動できないという欠点もある。
この状態でも右手の爪は高い殺傷力を有しており、武装したハンク率いるU.S.S隊員の身体を容易に引き裂き死に至らしめる程で、鉄パイプによる振り下ろしは一撃でリッカーをグチャグチャの肉塊へと叩き潰す。プレイヤーが食らっても即死するので、声を上げて振りかぶったらすぐに距離を取ってかわすこと。周囲の鉄柵に攻撃を引っかけるのも有効(鉄柵に鉄パイプが当たった時点で攻撃がキャンセルされる)。また、戦闘が終了してもGが下水道に転落するまでは鉄パイプに当たり判定が生きているので、BGMが鳴り止んだら距離を取るべし。グレネードランチャーの場合、この形態のみ硫酸弾が有効。
また、『DC』では確認しやすいが、PS版の時点でも脇腹に新たな腕が形成されつつある。
『RE:2』にてデザインが見直され質感が一気に向上。筋組織が生み出され膨れ上がっているのがひと目で分かるほど生々しくなった。
なお、感染から数日が経過しほとんど混濁した状態であるが、この形態時でもある程度は言葉を発する事から、僅かにバーキンの自我が残っているような描写がある。
時折『G』としての意識が前面に出るのか、右腕の眼球が開き、獣染みた咆哮を上げ、早歩きで追いかけてくる。
(時間を置くと、バーキンの自我が戻り、移動パターンも戻る。以降は『G』とバーキンの自我が時間経過でループする)
倒すと、バーキンの自我がメインになったのか、逃げるように下水へ落ちていく。
『2』のレオン表・クレア裏とクレア表・レオン裏で行動がそっくり入れ替わっていて、レオン表では留置場のベンに胚を植え付けたあと、クレア裏でアイアンズ署長を殺害しているのだが、これがクレア表・レオン裏になるとアイアンズ署長に胚を植え付け、ベンを直接殺害する格好になっている。『DC』及び『RE:2』ではクレア表・レオン裏をベースにしてこの入れ替わりは無くなっている。
第2形態
バーキンの体内のG-ウィルスがさらに浸食し変異・進化を遂げたもの。
脇腹に形成された新たな腕が更に発達しているが、まだ完全には機能していない。右肩から新たな頭部・脳が出現し、バーキンのものは胴体左脇へと埋もれている。彼の脳組織は完全に停止しており、自我も記憶も失われ、『G』としての自我がメインになっている。上半身全体に浸食が及ぶとともに肉体のバランスが向上し、やや俊敏に動けるようになった。
劇中では神曲と名高いBGMと共に降下するリフト上で戦うこととなる相手。レオン編ではさらにロープウェイの上から襲撃してくる(このときは腕だけで攻撃してくる)。また『2』のみある程度のダメージを受けるとバーキン本来の頭部がせりあがり弱体化するという現象が起きる。
『DC』では、この形態の時に妻のアネットにワクチンを撃たれているが効果はなかった。更にバーキンの面影として、埋没した彼の頭部以外に左手には結婚指輪が残っている。また、この時点でバーキン本来の脳は機能停止しているはずだが、このシーンではアネットを見て一瞬首を傾げるような反応を見せている。
グレネードランチャーの耐性が変化し、火炎弾の効果が高くなっている(硫酸弾も有効)。
『RE:2』は銃撃だけでは倒すことができず、コンテナクレーンの衝撃で下水道の底に突き落す必要がある。かなりダメージを蓄積させないと一回で落とすことは出来ず、コンテナが迫っている時にダウンから立ち直るとこちらを掴んで道連れを謀ってくる。
また、新しい頭部が形成される寸前の、まだ辛うじてウィリアムの脳で制御されていた段階の姿も登場しており、こちらではクレアとシェリーを追い詰めるタイラントを背後からの一撃で仕留める破壊力を見せた(結果的に彼は二度に亘ってシェリーを救っている事になる)。
第3形態
第2形態の状態からさらにウィルスが浸食し進化したもの。
従来存在していた腕がさらに巨大になり、第2形態では胴体にくっついていた新たな二本の腕が完成し、4本腕の異形と化した。従来の腕は背面に移動し翼のように展開、第二形態時に僅かに見えていた右肩の目玉から分離した器官が、鋭いとげの様なものに覆われた器官(イメージ的には虫系生物の口)となって胸部に発達している。
そして新たな頭部が完全にその姿を現し、バーキンの頭部は左脇腹に残り滓のようにわずかに残るのみとなっている。
『2』では裏編で出現。主人公の体力が少ないと即死攻撃が飛んでくるので、体力はこまめに回復させるか、被弾しないよう立ち回りたい。グレネードランチャーは火炎弾が有効で、レオンの場合はマグナムかカスタムショットガンが大きなダメージを与えられる。
劇中ではG2同様リフト降下中に現れ、その後爆発のタイムリミットが迫る中、脱出寸前のところで今度は天井突き破って落ちてくる。
『DC』ではG2を倒した矢先にレオンたちの目の前で復活。腕がビキビキ大きくなっていく様は見ていて恐ろしい。
左右対称の肉体となると共に重心が安定。それにより、大ジャンプや後述する回し蹴りといった急速な体重移動を伴う行動が可能になった。第2形態よりも強化された敏捷性と巨爪による凶悪な攻撃を繰り出すほか、『DC』では回し蹴りというスタイリッシュな技すらこなす。弱点は第2形態と変わりない。なお戦闘BGMは第二形態と同じものが使用されている。
『RE:2』ではデザインに手を加えられた事で、より有機的かつマッシブに、棘に覆われた心臓部分の内部には無数のG生物特有の眼球が内包されているなどおぞましい姿にリデザインされている。序盤は、腰の左側と、背中部分にも眼球が発生しており、右腕の眼球を含めて全部潰すと一時的にダウンし心臓部分の弱点を曝け出す。追い詰められると全身から煙を出しながら心臓部分の眼球が常に露出した状態になる。戦闘エリアとなる研究所の生体培養槽にあるタンクを投げつけて辺りを火の海にしたり、壁を破壊してプレイヤーを巻き込もうとするなど周りの物を利用しつつもより力任せな攻撃を行うようになった。
『2』や『DC』までのスマートなものではないものの、昨今のゲーム・アニメなどのノウハウを取り入れたモンスターやクリーチャーとしての風格を印象づける姿となっている。後述の第4形態(2足歩行)と姿が似ているか。
第4形態(2足歩行)
第3形態からさらに異形化し巨大な体躯へと進化を遂げた姿。
第3形態を更に大きく逞しくしたような姿で、見上げるような圧倒的巨躯を誇る。胸部の刺に覆われた器官は口に変化しつつある。
しかし、大きく重くなり過ぎた為か俊敏だった第3形態に比べて動きは緩慢になっており、攻撃方法も近付いてきて爪で引っ掻くだけという単調なものに劣化している。
ゲーム中でも対処は楽。だが時間制限があるので、有効武器であるグレネード弾やマグナム、カスタムショットガンで一気に方をつけよう。
ただし、一定までダメージを与えると下記に移行する。
第4形態(4足歩行)
第4形態(2足歩行)に一定ダメージを与えると、その場でこの姿へと変貌を遂げる。巨大に発達していた腕を前脚のように使う、4足歩行の獣のような姿へと変貌している。
刺に覆われていた胸部の器官は大きな口になっており、頭部と一体化して、上半身全体が口のようになっている。新たに出現した方の腕を使って相手を捕食する。 これにより、巨大化によって得たパワーを維持したまま俊敏な動きを両立させることに成功している。
その場の環境や状況に合わせて急激に進化していくという、G生物の脅威を象徴している。
劇中ではトリッキーな動きと共に、作中1、2を争う破壊力を持つ「噛み砕き」という凶悪技を繰り出す。レオン・クレア表編のラスボスで、脱出する列車へと向かう主人公に最期の戦いを挑んでくる。動きが素早く時間制限もあるため、威力の高い武器で仕留めたい。有効武器は変化前と同じだが、カスタムマグナム・カスタムショットガンのいずれも隙が大きいので間合いを空けて撃たないと反撃を食らう。要注意。スパークショットも与えるダメージは大きめ。
『DC』では撃破されて奈落に落ちたかと思ったら速攻でよじ登ってきた。勢い任せにとびかかる攻撃でフロアをバキバキ壊しつつレオンたちを追い詰める。
『RE:2』ではクレア編のラスボス(クレア2ndは中ボス)。外見がリデザインされ、4本の腕は再び2本になり、全体的に体が膨れ上がったことで頭身も低くなっている。厳密に言うと、2本が退化してただ付いてるだけの付属物になり下がり、残り2本が肥大化している。『2』や『DC』とは異なり、この姿は進化ではなく第3形態での深手がG生物特有の回復能力で修復された結果によるものである。よく見ると手足だけでなく胴体の筋組織は所々に綻びが生じており、謂わば下記の第5形態に半ば成りかけているような状態で、旧デザインでのコンセプトである「進化の暴走」というものがより顕著に表れている。
動きは『2』より遅く、4足歩行になるのは突進攻撃の時と瀕死の時のみになった。他の形態と同様、弱点である「目」を命中しないとダメージを期待できない。 この戦いの直前ではミニガンを拾えるので、容赦なく全弾を叩き込んでもよい。
第5形態
第4形態で致命的なダメージを受け死に瀕したところ、巨大な口を使ってゾンビをはじめとして大量に捕食活動を行った結果、より効率的に獲物を捕食すべく進化した、異常に肥大化した姿。巨大な口と頭部の面影は残っているものの、ただのナマコやワームのような姿と化している。体は軟体動物のように柔らかく、腕は伸縮自在かつ強靭な触手へと変貌し、地下鉄道の列車の中に潜り込んでラクーンシティから脱出したレオン、クレア達を奇襲する。『2』裏編のラスボスとして登場。
なんとバイオハザードシリーズならどんな敵でも一撃で葬るはずの最強武器ロケットランチャーの攻撃を受けても即死しないという特異の耐久性を兼ね備えている。
ただし体格が太りすぎたことで機動力や戦闘力は全ボス最低クラス。攻略も至って簡単で、戦闘開始と同時に主人公を反対の壁へとダッシュさせ、手持ちの武器で一番威力のあるものを撃ちまくればよい。一応、グレネード弾、カスタムマグナム、カスタムショットガンなんかが通じるが、グレネードランチャーの場合どの弾薬でもそこそこ効果があるし、スパークショットもそれなりに効果がある。一応効果はあるので弾が残っているならロケットランチャーを全て撃ち込んでやるのもいい。ナイフクリアを狙う場合でも安全地帯があるので、そこからちまちまと削ってやるだけで良い(ただし、たまに安全地帯から押し出されるので注意)。時間はかかるが。なお体力が尽きてもさらに一発当てないと死なない。意識するヒマはないとは思うが要注意。
仮に負けてしまった場合、巨大な顎でゴリゴリ咀嚼されるという屈指のグロテスクな死に方をしてしまう。最後の闘いなので油断せず全弾を叩き込んでやろう。
最終的には列車の自爆システムが作動。レオンやクレア達の奮闘により脱出することも叶わず、爆発に巻き込まれた末にGはようやく完全に死亡した(実際にこの爆発がとどめを刺したのかは不明)。
なお、死亡する直前に爆発を悟ってか一瞬Gが目を見開く描写が入るが、これは『バイオハザード2』のタイトル画面そのものであり、ゲームクリア前とその後で印象が変わるニクい演出となっている。
『DC』では、既にウィリアムとしての自我も人間としての発声器官すらも残っていないはずだが、なんと喋る。どの口で喋っているんだあいつは。\シェッリリリリリリィー/
『2』及び『RE:2』と違い触手での引っ掻きや瓦礫を使った攻撃をしたりと大幅に戦闘能力が向上している。制限時間もあるので前座のスーパータイラントで使ったロケットランチャーの弾が残っているなら使わない手は無い。
『DC』での戦闘曲は原作のラストバトルのムービー曲をアレンジした良曲なのだが、戦闘の激しさもあってゲーム中ではまともに聞くことができない。気になる方はサウンドトラックを買ってじっくりと堪能しよう。
『RE:2』でも裏編に相当する2ndのラスボス。攻略法は同じだが、弱点システムが導入されたため、強力な武器は口内に存在する眼球が露出してから使う方が無難である。レオン編ではロケットランチャー、クレア編ではミニガンの弾が残っているのなら残り全弾お見舞いしてもよい。ちなみに『DC』と『RE:2』での第5形態の末路はそこへ至る描写は違うものの、陣取った車両の連結を切り離されて地下施設の自爆に巻き込まれる描写となっている。
その他のG生物
G成体
遺伝情報が近いという理由だけで胚を植え付けられたものの結局適合が出来ず、胚の拒絶反応によって不完全のまま宿主の人間を殺して出てきたもの。アリゲーターと同じく『2』の中ボス的な存在。
高速で育ち、まるで映画の異星人のように胸を突き破って出てきた後、人間大の大きさに成長した。不完全なため、ウイルス接種で生まれたG生物にははるかに劣る。実際、滅多打ちされると死ぬ。左腕の付け根が弱点で、ここを攻撃されると腕がもげて再生するまでもがく。グレネードランチャーの場合、硫酸弾が有効。マグナムやショットガンも効果が見込める。カスタムハンドガンのバースト射撃も有効なので、弾薬が豊富に入手できるカスタムハンドガンを使うのも良い。
「2」と「DC」の他『OB』にも出てくる。
『RE:2』では他にもG成体が誕生してしまっており、なんと下水道ステージの雑魚敵として複数体も登場する。 この下水道ステージの一部の区間には、一見するとゴミ溜めに見えるG成体の形成した肉塊のようなおぞましい住処地帯がある。
しかも何か肉塊とも言える風貌になっており、口(?)から吐き出される液を喰らうと毒になる。
左肩にある巨大な眼球が弱点だが中には肉腫のようなもので守られた個体もおり、その他には何故か火炎系の攻撃が有効である。
雑魚敵に降格した結果かメインストーリー以外にも登場するようになり、第4の生存者や、生き残れたかもしれなかった者たちにも襲いかかる。
G幼体
G成体が生み出すGの子供みたいなもの。生殖能力はもたず、成長もしない。相手に取り付いて、頸動脈をピンポイントで狙ってくる。『2』の時点では3体以上に纏わり付かれ続けると一定時間後に即死する攻撃を持ち合わせていた。なお、設定イラストではこれ以外にも主人公にとりつくような細胞弾を使うという構想があったようだが、ボツになった模様。
『RE:2』では、『7』のリトル・クロウラーのごとく飛び付いて爆発する攻撃を仕掛けてくる。しかも厄介な事に時折毒持ちの個体が混じる事もあり、この個体の攻撃を受けると毒状態になる。
G変異体
『バイオハザードアウトブレイク』に登場。宿主との拒絶反応により飛び出した幼体が、G成体へと成長する前に再び人間に寄生、成長した幼体のG細胞が宿主を取り込み融合するような形で誕生したタイプ。G成体に似た姿だが、こちらの方が幾分かより人間に近い姿をしている。成体同様幼体を周囲にばら撒きつつ近付いて殴り掛かってくる。誕生した経緯こそ成体と異なれど、生み出す幼体は生殖能力はなく成長もしないので、こちらもG生物としては不完全である。
カーティス・ミラー
CG映画『ディジェネレーション』に登場。
バーキン以外では唯一の完全なG生物で元アンブレラの回し者によってGウイルスを撃ちこまれた一研究者のなれの果て。
ウィルファーマ社の研究塔や戦闘員を散々破壊しまくった挙句、妹であるアンジェラに胚を植え付けようと襲いかかる。
レオンとアンジェラの連携で一度は倒されたかに見えたが、より巨大でおぞましい姿に変異して再び襲い掛かって来るという本家譲りのしぶとさ・強さを見せる。
しかし、変異から間も無いためかまだ意識があったようで、ペンダントの中の写真を見て一旦は自我を取り戻したりもした。
最終的にレオンによって引導を渡され、撃破された。
死後、Gの細胞はサンプルとしてトライセル社に回収されるという皮肉な結末となった。
アネット・バーキン
没になったクリーチャーの1体。
文字通り、アネットが夫と同じG生物となった姿。
没であるため、当然本編には登場しないものの、『バイオハザード アーカイブス』などの各種メディアで設定イラストを見ることができる。
フィリップ
ドラマCD『生きていた女スパイ・エイダ』に登場。バーキン以外で完全適合に成功した一人。
フランス空軍の空挺兵で、バイオハザードで壊滅したロワール村にてエイダと出会う。
メディアの都合上詳しい姿形は不明だが、対峙したジャコブの「歪んだ顔」「膨れ上がった筋肉」との発言から、『バイオハザード1.5』に登場予定だった初期稿のGに酷似した姿だと思われる。
本作で知り合ったエイダを救うために自らGウイルスを投与、G生物となって黒幕を倒した。
そして、投与した後の事を考慮してあらかじめ作動させた爆破装置で自分をも葬り去った。
時系列は『2』の後であるが、投与したG-ウイルスがエイダの所持品(ラクーンシティから回収した手土産)である等、正史と矛盾したパラレルと言える。
関連タグ
ノスフェラトゥ(バイオハザード)(バイオハザードシリーズにおける父親キャラがクリーチャー化した繋がり。ただしこちらは娘の陰謀で強制的にウイルスを投与されてクリーチャー化したという点が違う)
パルヴァライザー(殺すほどに進化する、という点で同じ)
シン・ゴジラ(細胞レベルでの無限進化、それによる不死身。列車の爆発を受けたなどの奇遇な類似点も。また両者とも人間の科学により生み出された存在である。)