概要
タグ名の由来は、2011年4月1日に封切られた仮面ライダーシリーズ40周年記念映画『レッツゴー仮面ライダー』のキャッチコピー『世界よ、これが日本のヒーローだ』である。
pixivにおいては、製作会社の枠を越えた共演イラストや、質の高い複数のヒーローのイラストにつけられる称賛的な意味合いを持つ。
また、映画公開の直前の3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震に端を発する東日本大震災の被害に遭った人々を、ヒーロー達が応援するイラストにつけられる事もあった。
普段は権利関係などの事情で共闘しないだけに、このようなイラストには夢が詰まっている。
関連イラスト
1:製作会社の枠を越えたコラボレーション
実際に1993年には、OV『ウルトラマンVS仮面ライダー』において、
初代ウルトラマン(円谷プロ)と、仮面ライダー1号(東映)が共演。
この作品では仮面ライダーが巨大化したが、好評を受けたことで、翌1994年の映画『仮面ライダーJ』に繋がった。
また、同じ1993年には、『有言実行三姉妹シュシュトリアン』(東映)が、ウルトラマンと共演した。
2:質の高い複数ヒーローのイラスト
戦隊は1チームにつきヒーロー1人までとしておかないと他のヒーローのスペースが無くなり窮屈な絵になってしまうところに注意。
3:被災者を応援するイラスト
「ヒーロー番組は教育番組である。」とは、仮面ライダーV3など数多くのヒーローを演じた宮内洋氏の弁である。
中でも「心を救う」というコンセプトで生まれたのが『特救指令ソルブレイン』であり、宮内もレギュラー出演している。
関連タグ
共演関連
応援関連
・レスキューポリスシリーズ(特警ウインスペクター・特救指令ソルブレイン・特捜エクシードラフト)
・トミカヒーロー レスキューフォース レスキューファイアー
総括
地球の平和は、人間の手で掴み取ることに価値があるのだ。
(『ウルトラマン』最終回『さらばウルトラマン』より、ゾフィーの台詞。)
この雨だって絶対にやむよ。そしたら青空になる!今だって、雨を降らせている空の向こうには、どこまでも青空が広がってるんだ!
(『仮面ライダークウガ』EPISODE 48『空我』より、五代雄介の台詞。)
純粋にかっこいい台詞だ。高レベルな撮影技術と共に、心に突き刺さってくる。
だが正直に言おう。どんなにハイレベルな特撮を使っても、それを以て描かれるヒーローは虚構の物でしかない。制作会社がお金を儲けるための手段である。
故に「利益を追求するために『ヒーロー同士が対立する構図』を作らねばならない」こともあれば「制作会社の枠を越えたコラボなどやってられない」ということもある。そしてお金や流行り廃りという名の敵に勝てず、存続が危ういシリーズすらある。
上述の名台詞だって「所詮は画面の中から呼びかけるだけの偽善ではないか」と思う人がいるのは事実である。ひねくれて「現実にいないヒーローなんて最初から要らない」という冷めた感想をぶつけてしまう人がいるのも事実である。このタグも、ちょっと煽り臭い言い方から「ステマ臭い」やら「思い上がり」と何度も言い掛かりをつけられたものである。
……ちょっと待ってほしい。こんな揚げ足取りの野暮な感想を強制するのが「大人になる」事なのだろうか。
自分が初めて特撮ヒーロー番組を見た時のことを思い出してほしいのだ。
ヒーローはいつでもか弱い私たちの為に、頑張って敵を打ち破ってきた。その一所懸命な姿を始めて見たあの日の自分が真っ先に思ったことは何だろうか。それは決して「偉そうなことばかり言いやがって」だったり「こんなものに本気になってどうするの」などという猜疑心全開の感想ではなかったはずだ。「頑張れ」と「僕もこうなりたい」と、そんな気持ちがあった筈だ。
その感動を忘れても生きていけることは確かである。だが他人の感動までも至極個人的な理由で邪魔するなどということをあの日の自分が、あの日出会ったヒーローたちが望んでいただろうか。そのような姿は、あの日僕たちが恐れおののいた怪獣や怪人の姿そのものではないだろうか。
ヒーローは虚構だ。しかし日本にこのようなヒーローが沢山生まれたことは、決して恥ずべきものではない。
あの時の赤く熱い鼓動は、これからも思い出として抱き続けていける。そのように信じたい。
あの感動を分かち合ってこそ、このタグの存在意義がある。そのように信じたい。
あの背中を追っていくことで、憧れのヒーローのように多くの人の力となれる。そのように信じたい。
「世界よ、これが日本のヒーローだ!!」とは、この日本でヒーローたちと時代を過ごせたことに対する純粋な感謝と誇りが詰まった言葉である。
最後にこの言葉を以て、これからの特撮ヒーロードラマの繁栄を願おう。
「ヒーローが必要なんだよ、金城君。ヒーローが必要なんだ、ヒーローが……」
(『ウルトラマンティガ』第49話『ウルトラの星』より、円谷英二の台詞。)
「時代が求める時、必ず仮面ライダーは復活する・・・」