ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

むらさめの編集履歴

2019-12-09 23:30:04 バージョン

むらさめ

むらさめ

海上自衛隊の護衛艦の名前のひとつ。旧日本海軍の時代より代々伝わる艦名でもある。

「むらさめ」の艦名は旧日本海軍の春雨型駆逐艦村雨」(初代)、および白露型駆逐艦「村雨」(2代目)の名を受け継いだもので、3代目となる対空護衛艦(DD-107)と、4代目にあたる現役の汎用護衛艦(DD-101)の2代が存在する。以下、代数は日本海軍時代からの通算。


護衛艦のトップナンバーを付けた4代目

DD-101「むらさめ」は、中期防衛力整備計画に基づく平成3年度計画4,400トン型護衛艦2230号艦として、石川島播磨重工(現IHI)東京第1工場で1993年8月18日に起工し、1994年8月23日に進水、1996年3月12日に竣工・就役した新むらさめ型護衛艦のネームシップ。就役と同時に横須賀基地に配備され、翌年には、この年就役した2番艦「はるさめ」とともに第1護衛隊群第1護衛隊に配属された。

1998年・2000年・2002年には環太平洋合同演習リムパックに、同じ横須賀基地を定係港に持つきりしまとともに参加。この間、2001年には豪州建国100周年国際観艦式に「はるさめ」とともに参加する予定があったが、世界同時多発テロの影響によりこちらは中止となり、帰国した。

また2002年には、海上自衛隊創設50周年国際観艦式で先導艦を務め、2005年にトラファルガーの海戦200周年記念国際観艦式に、先輩格に当たる「ゆうぎり」や、練習艦「かしま」とともに参加している。

この4代目「むらさめ」は海賊対処行動水上部隊としてソマリア沖に3度派遣されており、それぞれの僚艦は2010年5月~10月の第5次が「ゆうぎり」、2012年1月~7月の第11次が「はるさめ」、2015年3月~8月の第21次が同じ1護隊所属の「いかづち」である。なお第21次海賊対処行動ののち、任務を終え帰国する途中の8月19日には、マレーシア西方海域においてマレーシア海軍との親善訓練を実施した。

2015年の自衛隊観艦式では同郷の「ちょうかい」とともに参加し、この「むらさめ」が先導艦の大役を務めている。


2019年12月1日現在、第1護衛隊に所属し、定係港も横須賀のままである。


自衛艦これ村雨

むらさめ


余談

  • 映画「亡国のイージス」にて、本艦が海上自衛隊の護衛艦「はるかぜ」として登場した。ちなみに本艦・4代目「むらさめ」の艦番号は、かつて存在した海自初の国産護衛艦「はるかぜ」の艦番号であるDD-101を引き継いでいる。また、「はるかぜ」には同型艦として「ゆきかぜ」が存在した。
  • 同型2番艦「はるさめ」とは、旧海軍の春雨型駆逐艦の時代から4代続けての姉妹関係で、2013年に「はるさめ」が佐世保に転属するまでの16年間、前述のとおり母港も同じだった。

空母ミッドウェーの主砲を賜った3代目

DD-107「むらさめ」は、昭和31度計画1,800トン型警備艦1608号艦として三菱重工長崎造船所で建造され、1957年12月17日起工、1958年7月31日進水、1959年2月28日に就役した旧むらさめ型対空護衛艦(DDA)のネームシップ。就役と同時に舞鶴基地に配備された。同じ年には2番艦「ゆうだち」(3代目)も竣工・就役し、やはり舞鶴基地を定係港にしている。

兵装として、54口径5インチ単装砲Mk.39を3基、3インチ連装速射砲Mk.33を2基、Mk.15ヘッジホッグを1基、爆雷投射機(Y砲)を1基、爆雷投下軌条を2基、装備していたほか、竣工時にはMk.2短魚雷落射機が2基、装備されていた。短魚雷落射機は1975年9月に68式3連装短魚雷発射管に置き換えられている。

この3代目「むらさめ」を含む旧むらさめ型DDAが主砲にしていた5インチ単装砲Mk.39は、米軍の空母ミッドウェーより撤去されたものだが、ミッドウェーといえば、太平洋戦争期の「ミッドウェー海戦」の由来でもあり、さらにミッドウェー海戦には2代目村雨も参戦していることから、村雨の名を継いだ本艦に、役目を終えたミッドウェーの装備が受け継がれた辺り、非常に興味深い。


はつゆき」型汎用護衛艦の増備にともない、1984年3月30日に特務艦に種別変更され、艦籍番号がASU-7006に変更、開発指導隊群直轄艦となるとともに定係港が横須賀に変わった。除籍は1988年3月23日付である。


関連タグ

村雨(艦隊これくしょん)

石播東京組(艦これ集合絵):上記の村雨のほか、天霧鳥海五月雨が該当する。


むらさめ型護衛艦はるさめ-ゆうだち-きりさめ-いなづま-さみだれ-いかづち-あけぼの-ありあけ

上記のうち「さみだれ」「あけぼの」は4代目むらさめと同じ石播東京で建造された。また「はるさめ」は現在、佐世保基地に転属している。

ちょうかい:4代目むらさめと同じ石播東京で建造され、1998年に竣工したこんごう型護衛艦の4番艦。

あまぎり:4代目むらさめよりも前に、同じ石播東京で建造されたあさぎり型護衛艦の4番艦。

きりしま-たかなみ-てるづき:4代目「むらさめ」や「いかづち」とともに横須賀基地を定係港にしている。「きりしま」は2代目で「ちょうかい」と同じこんごう型の2番艦、「たかなみ」「てるづき」は3代目。

ひゅうが:3護隊所属で舞鶴基地を定係港とするヘリ母艦(ただし3護隊の司令部があるのは大湊)だが、就役直後から2014年度までは1護隊所属で、横須賀を母港としていた。

村雨(日本海軍):ミッドウェー海戦には2代目村雨とともに同型の夕立・春雨も参加している。

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました