羊の皮を被った狼
ひつじのかわをかぶったおおかみ
自分の正体を隠している悪人。
概要
新約聖書・マタイ7章15節にある「偽預言者に気をつけなさい。彼らは羊の身なりをして近づいてくるが、その内は貪欲な狼です」を語源とする、「一見親切そうにふるまってはいるが、内心ではよからぬことを考えている人物」のたとえ。
自動車用語として
上記の通り本来は否定的な意味合いの語であるが、自動車雑誌の試乗記事などで「アクセルを踏んだ瞬間、私の予想は良い意味で裏切られた。こいつは紛れもなく羊の皮を被った狼だ!」などと記載されるように、「隠れた実力派」や「外観のイメージからは想像がつかないほど高性能」という肯定的な意味で使用される例が散見される。
この言葉が自動車用語として定着するきっかけとなったのは1964年にリリースされたプリンス(現・日産)「スカイライン 2000GT-A」(上の画像参照。但しこちらは「GT-B」)とされている。