概要
ガンダムに追加装甲や大型バックパック、二連装ビームライフル、大型キャノン砲等を装備したモビルスーツ。ジオングの完成形であるパーフェクトジオングと対をなす機体である。
機動戦士ガンダム製作中にアニメーターの板野一郎が描いた落書きから始まり、漫画「プラモ狂四郎」に登場したことで人気を博した。
宇宙世紀の世界観に基づいたMSVシリーズに於いては、「公式な発表では一年戦争時のものとされているが、実際はCGによるフェイクではないかと疑われている」と設定されている。
また、各種グレードに於けるプラモデル化や、様々なゲーム作品への参戦を繰り返し、初出から30余年の月日を経てアニメガンダムビルドファイターズ最終回において初の映像作品登場を果たした。
「プラモ狂四郎」では主人公京田四郎の制作したガンプラとして登場し、全身に増設された装備から、ほぼフルスクラッチに近い機体として位置づけられている。
装備追加に伴う機体重量の増加に対応するべくバーニアを増設し機動力を強化していいるが、それら装備をパージする事が出来ない事から運動性は低く、また追加装備から戦闘スタイルが読み解かれるというリスクも負っている。
後に続くパーフェクトガンダムⅢことレッドウォーリアはその反省点を活かす形で制作されており、またパーフェクトガンダム自体も装甲のパージ機能が加えられるなど、アップデートが加えられていった。
「機動戦士ガンダム-サンダーボルト-」にて名前のみが登場。サイコザクの存在とリユースPデバイスに眼を付けたアナハイム社のスタッフが、傑作機である78にリユースPデバイスを組み込み、ニュータイプの兵士に操作させることで核兵器に替わる新たな抑止力になるとのことらしい
バリエーション
パーフェクトガンダムVer.Ka.
カトキハジメが手がける一連のイラストシリーズ「GUNDAM FIX」内においてアレンジされたパーフェクトガンダム。
「もしもプラモ狂四郎が21世紀の漫画だったら」というコンセプトに基づきリファインされており、ガンダムセンチネルを彷彿とさせるアレンジが施されている。
フルアーマーガンダム(パーフェクトガンダムⅡ)
MSVに登場するフルアーマーガンダム。
装甲が任意で外すことが出来ないという初代パーフェクトガンダムの欠点を補うべく、狂四郎が新たに作り上げた機体。
フルアーマーガンダムは元々パーフェクトガンダムをMSVに登場させるため当機をリファインしたもので、プラモ狂四郎作中に登場させるにあたり「パーフェクトガンダムⅡ」の別名が与えられた。
MSVに登場するそれはモスグリーン系のカラーリングを持つが、狂四郎の機体は青を基調とする。
『狂四郎』に象徴されるガンプラブームへのオマージュとして『機動戦士ガンダムサンダーボルト』に登場するフルアーマーガンダムはこれと同様のカラーリングが施されている。
レッドウォーリア(パーフェクトガンダムⅢ)
狂四郎がパーフェクトガンダム、パーフェクトガンダムⅡを経て作り上げたガンダム。真紅のボディとハイパーバズーカ、小型のシールドを装備しているのが特徴。
更なる詳細はレッドウォーリアの項目を参照されたし。
HCMパーフェクトガンダム(パーフェクトガンダムⅣ)
最終決戦において狂四郎が製作したパーフェクトガンダムⅣ。
狂四郎が自身の模型経験と技術を結集させ、いままでのH=C=M(ハイコンプリートモデル)の長所を一つにまとめて作り上げた究極のガンダム。装甲には真鍮線を溶接したフレーム骨格を内蔵しており高い防御力を持つ。
と、鳴り物入りで登場したものの、敵に追いつけないという理由で早々に装甲を外してしまい、追加装甲が施された状態での戦闘がないため印象が薄い。
なお、素体はガンダムの可動部分を徹底的に増やしたスーパーアクションモデル。更にコアファイターは、機首がドリルと化したドリルファイターに改造されている。
デザイン協力 藤田一己。
後に藤田氏本人の手によりリファインされ、フルアーマーガンダムMk-IIとしてZ-MSVに組み込まれている。※こちらは、Gジェネレーションシリーズの模型にてラインナップされた。
将頑駄無
パーフェクトガンダムを元にデザインされたSD武者。
プラモ狂四郎の後継作品である超戦士ガンダム野郎では豪多亜留が使用する3×3クロス(さざんくろす)シリーズ3番目の機体として、パーツ換装とパージを駆使する事でパーフェクトガンダム、RX-78ガンダムへ多段変化を行う機体として登場している。
キングガンダムⅡ世
将頑駄無と同じくパーフェクトガンダムモチーフの騎士ガンダム。
SDガンダム外伝2作目にあたる「円卓の騎士編」主人公の最終形態。また、強化段階で「フルアーマー」なる鎧も纏っている。
その煌びやかすぎる装飾は円卓の騎士のアニメ化を阻んだが、劇場版聖機兵物語ではアクションシーンはないものの冒頭に登場している。
関連イラスト
立体物(パーフェクトガンダムのみ)
『プラモ狂四郎』展開時発売の旧キットでは1/144及び1/100スケールの物がそれぞれ発売。1/144スケールのものは同スケールのガンプラでは初めてポリキャップを使用していることと、単色成型が普通の中で白と赤、ポリキャップと同じ材質の動力パイプの黒の三色成型となっている。装甲のパージは不可能。1/100スケールは装甲のパージが可能で1/100ガンダムのバージョンアップ的な意味合いも兼ねている。
1/100スケールの物はフルアーマーガンダム共々マスターグレード化されているが、未だHGUC化はされていない。
SDガンダム関連ではBB戦士で最初期に300円のものが発売。BB戦士ガンダム発売とほぼ同じ意味合いを持っていた。後に1000円の物も発売されており、こちらはVerKAデザインを踏襲している。元祖SDガンダムではフルアーマーガンダムとの装甲セットになっていた。
BB戦士では300円時代に装甲着脱ギミックも再現されたものが、リファインされて1000円のものでも発売されている。
カトキハジメによる「GFF(ガンダムフィックスフィギュレーション)」でもリファインされたデザインで立体化。
ROBOT魂VerANIMEでも2020年4月に発売が決定されている。