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ベレロフォンの編集履歴

2020-03-13 11:38:52 バージョン

ベレロフォン

べれろふぉん

ベレロフォンとはギリシャ神話に登場する英雄の名前。(画像はペガサスと合体したデザインで描かれている。)

概要

ギリシャ神話に登場する英雄。

英雄シジフォスの子孫またはポセイドンの息子とされる。

本名はヒッポノオス(馬のオスという意味ではない。しかし、馬に関係する名前である事は間違いない。)といい、兄弟であるべレロスを誤って殺した事からべレロス殺し(べレロフォン)と呼ばれるようになった。

罪を清めるべく、ティリンス王の元に赴き、罪を清めてもらうが、そこで王の妃に誘惑されてしまう。べレロフォンは全く相手にしなかった事が仇となり、妃はべレロフォンに犯されそうになったとデマカセを王に吹き込んだ。

ティリンス王はべレロフォンに手紙(手紙の内容は彼を殺すように命じたもの)を持たせてリュキア地方へ送った。


リュキア(今のトルコ南沿岸部)ではキマイラという獅子の体にヤギの特性を併せ持つ魔獣が暴れており、リュキア王からキマイラ討伐を任される。そこで彼はアテナ神の助力を得てペイレーネーの泉でペガサスの捕獲に成功、アテナから授かった黄金の轡で使役する事が出来た。

べレロフォンはペガサスに騎乗し、キマイラとの戦いに臨んだ。キマイラが火炎を吐こうと口を開いた瞬間に鉛の塊を付けた槍を突き刺した。鉛の塊はキマイラの火炎で溶け落ちキマイラの喉を焼き尽くす事に成功。見事にキマイラ退治を成し遂げた。(空中から弓矢を射る事で倒したという説や、鉛の塊を投げ込んだという説もあり。)

その後もペガサスを駆り、ソリュモイ人(一説ではリュキアの先住民族)、アマゾネスの討伐をこなして、リュキア王の命で待機していた兵士を全員殺した。

リュキア王は彼の功績を認め、体良く利用していた事を詫びて娘と結婚させた。


しかし、次第にベレロフォンは自分の偉業に自惚れて、神々への仲間入りをすべく、ペガサスと共にオリュンポス山に向かおうとしたが、自惚れに怒ったゼウスの雷霆で撃ち落とされてベレロフォーンはペガサスから落馬して死んでしまった。しかしながら、生存したという説もあり、こちらでは視力や足が不自由になったとされる。

また、ペガスス座の星座神話においては、ゼウスの差し向けた一匹のアブがペガサスに噛みついた事でペガサスから振り落とされたという説が主流になっている。


一方のペガサスはこれまでに英雄の冒険を手助けした功績が認められて星座となり、以後はゼウスの雷霆を運ぶ役割を仰せつかったという。


現在の知名度はペルセウスヘラクレスアキレウスといった英雄に劣るが、信仰の全盛期では神話の舞台となった地方では神格化もされていた程の大英雄だったとも。


欧州の神話研究者では元の名前はペガサスの弟クリュサオルだった(親父も同じポセイドンである)とか太陽神だったという説もあるが、確証には至ってはいない。



家族関係

息子にイーサンドロス、ヒッポロコス、娘にラーオダメイアがおり、(慢心し、破滅した事はともかくとして)ヒッポロコスからは非常に尊敬されており、彼の息子であるトロイア戦争の将グラウコス(海神とは別人)には『祖先に泥を塗るな』と釘を指したほど。(グラウコスの末路についてはアイアスの項目を参照。)


ちなみに、べレロフォンの父親の名前もまたグラウコスだったりする。このグラウコスもまた馬に縁があり、かつて馬を強くするために人肉を喰ませていたが、ある時競技会でイオラオスと戦車競争をしていた折に、腹を空かせたグラウコスの馬が主人を貪り尽くし、イオラオスが勝利してしまう。以後彼の霊魂は馬を狂わせる悪霊『タラクシッポス』になったという。

どうやらアフロディーテを軽んじたり、馬に交尾をさせなかった事が原因のようである。息子共々自分の馬に破滅させられる末路を辿るのは何とも因果なものである。


表記揺れ

  • 『べレロポン』
  • 『ベルレフォーン』
  • 『べレロフォーン』
  • 『ベレロポンテス』など

創作作品では

ペガサスの相棒はペルセウスとされる事が多いため、あまり出番が与えられない事が多い。

しかし、原典の神話においてペガサスの逸話の大半はべレロフォーンのものだったりする。

Fateシリーズ

彼がペガサスを御する為に使った轡(ここでは手綱となっている)がペガサスに関係のある宝具として登場。彼の名前が宝具名となっている。

ただし、本人は未だ未登場となっているが、一応存在はしている模様。


神々と人々の日々

一応は本人という設定で登場しているが、ペガサスに乗っている事以外は出っ歯で禿げているなどギャグ漫画らしい外見をした人物として描かれる。こんななりでも勇者のようだが。


神撃のバハムート

神属性のカードとして登場。レアリティはレジェンド。

なんと女体化されており、進化させるごとに神々しい姿へと変わっていく。


刻のイシュタリア

「天馬の乙女ベルレフォン」という女体化キャラクターとして登場。


ドレッドノート(TCG)

「強襲型ド級レジェンド」の異名を取るI2CO陣営のユニットとして登場。



べレロフォンに由来する事象

  • ベレロフォン級戦艦

ドレッドノートに続くイギリス海軍の弩級戦艦。

  • べレロフォン(小惑星)

小惑星帯に存在する小惑星の名前。これとは別にペガサス座51番星bにこの名が付いていたが、この小惑星に既に使用されていた為、承認されなかった。

  • ベレロフォン(古代生物)

 オルドビス紀から三畳紀に生息していた貝類の一種。


関連イラスト

ペガサスを駆るベレロポンとリキュアのキマイラ


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関連タグ

ギリシャ神話 ペガサス 慢心 英雄

ペルセウス:先代ペガサス騎乗者。

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