概要
キリスト教の聖人である「聖セバスティアヌス」に由来する名前。セバスティアンと表記されることもある。
ヨーロッパに多く見られる男性の名前で、ドイツ語のゼバスティアン(Sebastian)やイタリア語のセバスティアーノ(Sebastiano)に相当する。
セバスティアヌスとは「セバステ人」という意味で、セバステは古代ギリシャ語で「立派な、尊ぶべき」という意味を持つ。
日本の漫画やアニメなどでは、よく王族や富豪に仕える執事の名前に使われる。
最初にセバスチャンという名の使用人が登場したのは『アルプスの少女ハイジ』であるとされ、フランクフルトにあるクララの実家に仕える中年男性の使用人であった。ただし日本のアニメ版では家政婦長であるロッテンマイヤーが肩書き上の執事であり、セバスチャンはその部下となっている。彼の持つ優しさ、忠実さといった要素が理想の執事像に近かったのかもしれない。
また世界的な名作となったディズニーのアニメ映画『リトル・マーメイド』では、海の王国を治めるトリトンとその娘であるヒロインアリエルにそれぞれ宰相とお目付役として仕えるカニのセバスチャンが登場。コメディ、歌唱、アクションと幅広く活躍しながらアリエルを娘のように見守りサポートする姿が、日本でのセバスチャン=執事というイメージの定着に大きく影響を及ぼしたと思われる。
これはあくまで日本独自のステレオタイプなイメージ像であり、実際に執事を職業としている人にセバスチャンという名前が多いわけではない。
英語圏ではメイドの代名詞として「アビゲイル」があったりもする。
セバスチャンと呼ばれる執事が登場する作品
- 『アルプスの少女ハイジ』
- 『いぬかみっ!』
- 『おねがいマイメロディ』
- 『黒執事』 →セバスチャン・ミカエリス
- 『戦う!セバスチャン』 →ロード・セバスチャン
- 『鉄拳』
- 『ToHeart』 →長瀬源四郎
- 『ドキドキ!プリキュア』 →セバスチャン(ドキドキ!プリキュア)
- 『マリオストーリー』
- 『妖怪ウォッチ』 →セバスチャン(妖怪ウォッチ)
- 『ガンダムビルドファイターズ』
- 『リトル・マーメイド』
セバスチャンと名前が似ている執事が登場する作品
執事以外でセバスチャンの名前をもつ人物が登場する作品
- 『半熟英雄』シリーズ ⇒セバスチャン(半熟英雄)
- 『glee』 ⇒セバスチャン・スマイス
- 『マキシマム・リスク』⇒セバスチャン刑事
- 『PSYCHOBREAK』 ⇒セバスチャン・カステヤノス
- 『クロムクロ』 ⇒セバスチャン(茂住敏幸)
- 『どうぶつの森』 ⇒セバスチャン(どうぶつの森)
- 『StardewValley』 ⇒セバスチャン(StardewValley)