「オイラはネブソックっていうんだぞ!」
CV:竹内栄治
概要
ダルイゼンがメガパーツの力を見極める「実験」のために生み出したビョーゲンズの1体。
巣立ちの練習をする雛鳥にメガパーツの1つが埋め込まれることで誕生した。創造主のダルイゼンの事は「兄ちゃん(字幕では「にーちゃん」)」と呼ぶ。
元となった雛鳥はキビタキと思われるが、元の姿や面影は無くどちらかと言えば、カラスをそのまま人間のようにした外見になっている。加えてオレンジ色の鬣のような髪とアイライン、臀部にサソリの尾と、ビョーゲンズ特有の外見特徴を備える。
鳥らしく空を飛び回り、翼で強風を起こしたり、羽根を飛ばして攻撃して来る他、上空からストンピングを繰り出す。
また、メガビョーゲン程ではないものの、汚染を撒き散らす能力を有し、ビョーゲンズ幹部の知能と、メガビョーゲンの汚染拡大能力を併せ持つ、ハイブリッドモデルとも言える存在(侵蝕の度合いこそ浅いものの、持ち前の飛行能力により、侵食範囲自体はメガビョーゲンよりも早く広げられる)。
ただし、意外にもダルイゼンはネブソックが汚染能力を持つことを「期待してたくらいの進化に達していない状態」として落胆していた。このことからビョーゲンズという種族の生態では進化すると「自らの力で地球を蝕む」ことはできなくなり、代わりに「地球を蝕むメガビョーゲンを自在に生み出し使役する」ことになるようだ。
キュアアースにも多少の手傷を負わせており、彼女にまるで歯が立たなかったバテテモーダよりは、高い戦闘力を持っていると言える。
だが、素体がまだ満足に飛べない雛鳥だった為か、鳥でありながら高い所が怖くて苦手と言う意外な弱点がある。
人物
性格はビョーゲンズの例に漏れず攻撃的だが、同じく誕生したてだったバテテモーダと違って、言動はやんちゃで幼く一人称は「オイラ」。
また、素体が雛鳥=子供だからか、ダルイゼンに誉められようと戦う、ダルイゼンに無視されると焦る等、悪い意味で承認欲求の強さが目立つ。
害鳥の最初で最後の決戦
第24話でダルイゼンによって生み出され、キュアグレース、キュアフォンテーヌ、キュアスパークルを寄せ付けない圧倒的なスピードとパワーを見せつける。
しかし、それでもキュアアースには及ばなかった事から、ダルイゼンに見限られた事に焦り、羽を飛ばす攻撃で多少のダメージは与えたものの、最後は上記の弱点を知られた事で半ばパニックに陥り、「自分が高所恐怖症じゃない」のを示そうと高高度まで飛ぶも、恐怖から目を回して落下した所を、アースの技を受けてあっけなく浄化されてしまい、ネブソックの器にされていた雛鳥は無事に解放された。
ネブソックの浄化後、ダルイゼンからは「生まれるのが早かった」と酷評されてしまった(とは言え、ろくに飛べない雛鳥を素体に利用した、早々に見限り最低限の支援すら放棄した等、ダルイゼンにも失敗の一端はあるが)。
尚、登場したその回で浄化されてしまった為に、プリキュアシリーズの敵幹部としては珍しく、「今週の怪人」感覚で生み出された上に、歴代史上最短で退場した幹部とも言える。
また、彼からは新たなメガパーツが抽出されなかった為、ビョーゲンズが所持するメガパーツは1個減少した状態になったが、ダルイゼンは今回のことはメガパーツがもたらす変異の特性を見極める「実験」と最初から割り切っており、ネブソックの敗北によって注意点(進化にかかる時間など)を洗いだせたため、メガパーツを無駄にしたとは思ってはいないようだ。
余談
モチーフ
名前は『寝不足』が由来と思われる。
幹部の中では現状で唯一「明確な症状」が名前の由来となっている。
演者について
演じる竹内氏は『HUGっと!プリキュア』以来の出演であり、同時に『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のマグーダ・ポーン以来2年振りのニチアサ出演となった。
関連タグ
クローズ:強化形態・最終形態がそろってカラスを彷彿させる、黒ずくめな外見の先輩敵幹部。
悪い妖精:同じく「今週の怪人」感覚で登場した敵幹部たち。
ニチアサ関連
カロー:役職は幹部クラスだが、一部「今週の怪人」枠として倒された者もいる。
ホロスコープス:こちらも幹部クラスだが、中には「今週の怪人」枠として倒されている者も存在する。
衛星のターゲイト、ジャグド、ウデン:「今週の怪人」として1話をもって早くも退場した幹部繋がり。
迅/仮面ライダー迅:鳥モチーフ、既存の幹部の手で生み出された、生みの親を慕っている、(生まれた当初は)言動が幼い等の共通点がある。
それ以外
カカラス:赤いベストを着用、羽毛以外に頭髪が存在、男性声優が演じる等の共通点がある。
ALSOK:名前の響きが似ている。