曖昧さ回避
- 1897年に設立されたアメリカの自動車メーカー「オールズ・モーター・ビークル・カンパニー」及び「オールズ・モーター・ワークス」の略称。
- 上記メーカーがゼネラル・モーターズ(GM)に買収された後の自動車ブランド。GMの自動車ブランドとしては中級に位置づけられ、アメリカ最古の自動車ブランドだったが、2004年に廃止された。
- 漫画『機動戦士ガンダムF90』、ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』に登場するジオン残党軍。本項にて記述する。
概要
火星に潜伏していた事から「火星独立ジオン軍」「ジオンマーズ」とも呼ばれる。
一年戦争後に火星を実行支配するが、グリプス戦役後ティターンズ残党を併合した「レジオン」の登場によって地下に潜伏。レジオン解体後も三十年もの長きに渡り火星に潜伏し、ジオン再建を悲願に地球連邦政府の壊滅を目論み「オールズモビル戦役」と呼ばれる戦乱を引き起こした。
運用するモビルスーツは旧公国軍の機体の近代化改修機「RF(リファイン)シリーズ」が基本であるが、90年代にはアクシズから提供されたデータを元に独自の改修を加えたザクⅢやリック・ドムⅢといった機体を運用していた。
オールズモビルの名は、120年代のオールズモビル戦役に於いて古い世代のモビルスーツ(あるいはそれを模した機体)を運用していたことから取られた蔑称的な意味合いが強い。
オールズモビル戦役後、彼らを最後にして「ジオン」を名乗る組織の蜂起はなくなった。事実上最後のジオン残党軍とも言える組織である。
第一次オールズモビル戦役
同組織が宇宙世紀0120年に起こした戦乱で、『F90』の舞台。
一年戦争終結から40年にも及ぶ長きに渡る沈黙を破り、ジュピトリアス級「コバヤシ丸」の撃沈、及び連邦軍最新鋭機ガンダムF90 2号機の強奪劇を機にその存在が明るみとなる。
オールズモビルの存在を認知した地球連邦軍は「第十三独立艦隊」を編成し、火星に派兵。対するオールズモビルも、火星のオリンポス山を改造した戦略兵器「オリンポス・キャノン」を用いた惑星間砲撃を画策する(オリンポス・キャノンはかねてよりジオン共和国の火星開拓支援によって建造されていたマスドライバーに偽装され計画が進められており、共和国の自治権返還後も継続されていた)。
第十三独立艦隊に所属していたボッシュ大尉の内通もあり、艦隊に打撃を与える事に成功するも、モビルスーツ部隊の火星降下を許し、オリンポス山まで戦線は後退。上層部はオリンポス・キャノンを発射を急ぎ第十三独立艦隊旗艦「アドミラル・ティアンム」を撃沈に成功するが、オリンポス・キャノン発射時の圧力負荷に基地施設は耐えられずに崩壊、半ば自滅に近い形で組織は壊滅状態に陥り、強奪したF90の2号機も奪還された。
なお、この時点で組織の主だったメンバーは高齢に達しており、末端で働く若い兵士達は彼らの子や孫であった。
ちなみに漫画『機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統』では、彼らと思われるMSが宇宙世紀0116年にフロンティア1で武装テロを起こしている。
第二次オールズモビル戦役
第一次オールズモビル戦役から二年後の宇宙世紀122年に勃発した戦乱で、『フォーミュラ戦記0122』の舞台。
火星戦役後も地球に残存していたオールズモビル勢力をシャルル・ロウチェスター少佐が纏め上げ、ブッホ・コンツェルンからの援助を受けて再起(そのため、オールズモビルと呼ばれているが実質的に別組織であるとの認識もある)し、オールズモビルを一度壊滅に陥れたF90を搭載する戦艦「エイブラム」を襲撃した。
エイブラムとの会戦後、地球へモビルスーツ部隊を降下させ、連邦軍の各基地を襲撃。これに対抗するべくエイブラムを中心とした討伐部隊との戦闘を演じる事になる。
連邦軍との激戦の末に最大戦力であるシャルル艦隊を失い打撃を受けるも、クロスボーン・バンガードの指揮下へ降る形で月面マスドライバー基地を制圧。かつてのオリンポス・キャノンと同様の方法で地球への質量弾攻撃(形式としてはインビジブル・ナイツの水天の涙作戦に近い)を画策するもエイブラム隊の活躍により失敗。最終的にクロスボーン・バンガードの宇宙要塞に立てこもるが、戦況を巻き返す事は出来ずに追撃して来たエイブラムの攻撃によって壊滅。
一年戦争から40年もの長きを耐え忍んだジオンの亡霊は、これによって完全に消滅したが、これはクロスボーン・バンガードの武装蜂起の序章に過ぎず、この一年後の123年にコスモ・バビロニア戦争が勃発する事になる。
なお過去に、オールズモビルの頭領がジョニー・ライデンであるとBクラブでコメントされたことがあるが、本編でこの設定が登場した事は無い。
保有戦力
UC80年代
UC90年代
UC120年代
火星独立ジオン軍
シャルル艦隊