注意
※この記事は重大なネタバレを含みます |
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その正体
―――きっと治す 助ける 守る―――
―――俺の人生は 妄言を吐き散らかすだけのくだらないものだった―――
堕ちた狛犬
十二鬼月の中でも最強と召される上弦の鬼の一人である猗窩座の、鬼となる前、人間であった頃における彼の本当の名前である。
元々は江戸時代辺りの人間であり、父は身体が病弱で伏せがちだった上、母も死別したのか自分達の元を離れたのか既に居らず、当然生活も貧しいかなり悲惨な家庭環境の中で暮らしていた。
そんな境遇において、彼自身は気が強く喧嘩っ早い気質ではあったものの、本質的には家族をはじめ自分の愛する者を全力で守ろうとする他人思いの心優しい好漢だった。
その半生
◆病気の父との暮らし
狛治の話は、その少年時代から始まる。
狛治は少年時代、病気の父と二人で暮らしていた。
病気で寝たきりの父と幼い息子、当然ながら暮らしは貧しく、狛治は大人からスリをすることで、父を養い、薬を買って病気を治そうとした(普通に働いても薬代は高額のため払えず、そのため盗みをするしかなかった)。
しかし捕まれば当然厳しい罰を受け、その都度罪人としての入れ墨を腕に施されていた。
そして6本目の罪の証を刻まれた帰り、狛治は知り合いから受け入れがたい報せを聞くこととなる。
息子を犯罪に至らせた後悔と自責の念によって父が自殺したのだ。
“狛治へ”
“真っ当に生きろ まだやり直せる”
“俺は人様から金品を奪ってまで生きながらえたくはない”
“迷惑をかけて申し訳なかった”
遺書と共に突きつけられた現実は、「父の為なら自分は死んでも構わない」と盗みと受罰を重ねてきた少年にとっては酷く残酷なものだった。狛治はただ、もう何も言わない父の墓を抱きしめ嘆く。
「貧乏人は生きることさえ許されねえのか 親父」
「こんな世の中は糞くらえだ どいつもこいつもくたばっちまえ」
◆慶蔵、恋雪との出会い
父の死後、何度も捕まったことにより、所払いの刑になったらしく、江戸を離れた狛治は、その先で一人の男と出会う。
子供ながらに素手で大人6人を倒した狛治の実力に目をつけた男は、狛治を自身の道場に勧誘する。
父の死と直前の乱闘で興奮していた狛治はその男に殴りかかったが、逆に気を失うまでボコボコに殴られるハメに。
目を覚ました狛治は男の道場にいた。常に穏やかな表情を浮かべる男は慶蔵(けいぞう)と名乗り、素手で戦う武術道場を営んでいること、娘が病弱であること、妻が看病疲れで入水自殺をしたことを狛治に語ると、「生活費を稼ぐために家を空けがちな自分の代わりにその娘を看病してくれないか」と頼まれる。
そして狛治は慶蔵の娘、恋雪(こゆき)と出会う。
布団に寝たきりでせき込む恋雪を見た瞬間、病弱だった父と姿が重なり、狛治は大人しくその傍らに腰をおろした。
それから狛治は恋雪の看病と慶蔵の稽古を繰り返す毎日を送ることとなった。
もともと父を世話していた狛治にとって看病は苦ではなく、むしろ稽古と合わせて心の救いとなっており、恋雪にとっても狛治の無意識の言動が救いになっていた。
そんなある日、狛治は恋雪とある約束をする。
「いつもごめんね」
「今夜は花火もあがるそうだからいってきて…」
「そうですね 目暈が治まっていたら背負って橋の手前まで行きましょうか」
「今日行けなくても来年も再来年も花火は上がるからその時行けばいいですよ」
狛治が恋雪はいつか必ず回復し元気になると心から信じていたのである。
〈設定こぼれ話〉
ある日、隣の剣術道場の跡取り息子が恋雪を無理矢理外へ連れ出した。跡取り息子は恋雪のことを好きだったが非常に乱暴で横柄な性格で、具合が悪いにも関わらず強引に連れ出された恋雪が喘息の発作を起こすと、怖くなって彼女を置き去りにして逃げてしまった。狛治が駆けつけて助かったものも、もしも見つけられなければ彼女は亡くなっているところだった。
これに慶蔵は怒り、剣術道場と素流道場は試合を行うことに。狛治は1人で相手の門下生を9人抜きし、相手側に、今後恋雪と素流道場に関わらないよう約束するよう言った。これに怒り取り乱した剣術道場の跡取りが木刀ではなく真剣で斬りかかってきたが、狛治はその真剣を側面から拳で叩き折って勝利する(この時の技、『鈴割り』は狛治の一番の得意技)。その技の美しさに感動した剣術道場の主は、息子の無礼を詫び、二度と手出ししないと誓った。
この件はあくまで設定の話であり、漫画のエピソードとしては描かれていない(長すぎて本編に入らなかったとか)。
◆婚約と突然の別れ
そして狛治が18になったころには、恋雪の体調はすっかり安定し普通の生活ができるようになっていた。
そんな折、狛治は慶蔵に呼び出される。
「この道場継いでくれないか狛治 恋雪もお前のことを好きだと言っているし」
「は?」
慶蔵の言葉に目を丸くしてぽかんとする狛治だったが、顔を赤らめる恋雪を見てようやく自覚する。
狛治は、罪人の入れ墨がはいっている自身の未来をうまく想像することができなかった。
まして誰かがそんな自分を好いてくれる未来なんて尚更。
父の遺言通りやり直せるかもしれないと期待に胸がいっぱいになり、狛治はこの二人を「命を懸けても守りたい」と思った。
そしてある夜、初めて会ったころの約束通り恋雪と共に花火を見に行く。
「本当に俺でいいんですか?」
「狛治さんとのささいなお話で私 嬉しいことがたくさんありました 」
「狛治さんには私の未来が見えていた 当たり前のことのように 来年再来年の話をしてくれたんです 本当に嬉しかった」
「私は狛治さんがいいんです 私と夫婦となってくださいますか?」
狛治の手を握り、顔を赤くしながら逆プロポーズをする恋雪。その言葉を聞いた狛治は涙を浮かべながら、恋雪の手を握り返して誓う。
「はい 俺は誰よりも強くなって 一生あなたを守ります」
花火の下で恋雪と交わしたこの約束が、後の鬼としての猗窩座の核になる。
夫婦となる誓いを交わした後、狛治の幸せは唐突に絶たれることになった。
それは祝言をあげると父の墓に報告した帰りのことだった。
恋雪と慶蔵が待っているはずの家の前に立っていたうちの一人(服装や狛治と知り合いである様子から、恋雪の医者だと思われる)が、狛治の元に駆け寄るとその知らせを伝えた。
それは、あまりにも残酷な知らせだった。
「誰かが井戸に毒を入れた…!!」
「慶蔵さんやお前とは直接やり合っても勝てないから あいつら酷い真似を!」
「惨たらしい…あんまりだ!!恋雪ちゃんまで殺された!!」
慶蔵の道場は、侍でもなくなんの後ろ盾もない慶蔵がひょんなことで道場と土地を手に入れたことを逆恨みした隣の剣術道場から嫌がらせを受けていた(設定こぼれ話を踏まえると、上記の事件から数年は静かだった)。
しかし一向に道場を潰せない事に業を煮やした彼等は、手出ししないと誓っていた剣術道場の主が亡くなり、二人の結婚を聞いた跡取り息子が周りの門下生から焚きつけられたこともあって、戦っても勝てないからと道場の井戸に毒を仕込む暴挙に出たのだ。
服毒してしまった後慶蔵は毒による吐血を伴いながらも何とか恋雪を医者の家まで連れて行くが時すでに遅く、慶蔵も数時間長く苦しんだのちに死んだという。
狛治が帰ってきた際には二人ともすでに事切れており、狛治はまたしても自分の留守中、自分がそばにいない時に大切な人を失った。
(ちなみに、この回のサブタイトルは『役立たずの狛犬』)
その後、復讐の鬼となった狛治は、道場着に袖を通すと事の元凶である剣術道場を単身で襲撃。
跡取り息子含む道場の門下生67人全員を素手で惨殺し、図らずも自らの修行の成果を血と骨と臓腑が散乱する地獄絵図を生み出す事で実証した(余談だがその悲惨さと、凶器が「ただの素手」という理解し難い非現実さ故に後に奉行所はこの事件を捏造と断じて抹消した)。
こうして狛治は慶蔵から教わった護る拳で人を殺してしまうことになる。
◆猗窩座の誕生
かくして復讐を完遂した狛治だが、実父のみならず恩人と愛する者を同時に失った事で呆然自失となってしまった彼は全身を返り血で染めたまま、宛も無く夜の街を彷徨い歩いていた。
そんな狛治の前に現れたのは、上述の事件による「鬼が出た」という噂を耳にして興味を持った鬼舞辻無惨。
自暴自棄となっていた狛治は反射的に殺そうとするも、次の瞬間には無惨の手刀に顔を貫かれ無惨の血を大量に注ぎ込まれてしまう。
邪悪な笑みを浮かべる無惨だが、何もかもを失った狛治にはどうでもいい事だった。
「もう…どうでもいい…すべてが…」
全てを失い、生きる事の価値と意味を無くした狛治は皮肉にもその血に適応し鬼に変貌。
かくして人間『狛治』は記憶を無くし、強さを求める悪しき鬼『猗窩座』へと成り果て、
以後百年以上に渡り自ら「意味もない」と自嘲するほどの不毛な殺戮を繰り返すことになる。
「守りたかったものはもう何一つ残っていないというのに」
「家族を失った世界で生きていたかったわけでもないくせに」
「―――何ともまあ惨めで 滑稽で つまらない話だ」
以後の経緯は猗窩座の項目を参照。
最期
死んだ所で三人と同じ場所には行けない よくも思い出させたな あんな過去を
忘却していた記憶を思い出した所で 彼にとっては今更どうしようもないことだった。半ば自暴自棄のままに煉獄を屠った滅式を構えたその時、目を覚ました炭治郎にかつて慶蔵に殴られた時のように拳で殴られる(炭治郎が意図して殴ったわけではなく、目覚めた直後で握力が入らなかったため刀がすっぽ抜けてしまった炭治郎の精一杯の攻撃であった)。
“生まれ変われ 少年”
弱い奴が嫌いだ 弱いやつは 正々堂々やり合わず 井戸に毒を入れる 醜い
弱いやつは 辛抱が足りない すぐ自暴自棄になる "守る拳"で人を殺した
そうだ俺が殺したかったのは
自身が嫌っていた弱者とは「辛抱が足りず、師範の大切な素流を血塗れにし、父の遺言も守れない」狛治自身だったことを思い出し、感謝の意を込めて炭治郎に微笑んだ後、煉獄の命を奪った滅式を自分自身に打ち込んだ。
しかし、鬼としての身体は猗窩座の意図とは反して再生していく。
その合間、猗窩座は死んだ父と慶蔵の姿を見た。
「親父…… もう平気か? 苦しくねぇか」
「大丈夫だ狛治 ありがとうなァ……」
狛治は膝をつき、父に向けて謝罪するように頭を下げた。
「ごめん親父 ごめん 俺やり直せなかった駄目だった……」
「関係ねぇよ お前がどんなふうになろうが 息子は息子 弟子は弟子 死んでも見捨てない」
「…天国には 連れて行ってやれねぇが」
項垂れる狛治の頭に優しく手を置いて語りかける慶蔵。
二人の言葉を聞き、涙を溢しながら狛治としての自分を取り戻しつつある猗窩座の目の前に突如現れたのが無惨だった。
「強くなりたいのではなかったのか?お前はこれで終わりなのか?」
その言葉を聞いた瞬間、再び猗窩座の姿になる狛治。
そうだ俺は強くなる 強くなりたい
俺はまだ強くなれる 約束を守らなければ
再生を続ける体を起こそうとした時だった。
「狛治さんありがとう もう充分です」
その声とともに猗窩座の前に現れたのは、妻となるはずだった女性恋雪だった。
恋雪の姿を見たのちも猗窩座には無惨の声が聞こえていたが、その声はもう届くことはなく子どものように恋雪に抱き着いて泣きじゃくる。
「ごめん ごめん 守れなくてごめん!大事な時傍にいなくてごめん 約束を 何一つ守れなかった…!許してくれ 俺を許してくれ頼む 許してくれ…!」
「狛治さんが私たちを思い出してくれてよかった 私たちのことを思い出してくれて良かった」
「おかえりなさい あなた…」
恋雪は元の狛治へと戻った事に歓喜の涙を溢し、狛治を抱き留める。
猗窩座の身体は再生を果たすことなく霧散し、やがて狛治と恋雪の魂は共に地獄の業火に飲まれて消え去った。
「ただいま親父 戻ったよ」
「師範 恋雪さん」
「ただいま」
せめて地獄での禊が済んだ後はあの世では実父、義父になるはずだった慶蔵、最愛の恋雪と共に安らかに暮らせることを願うばかりである‥
猗窩座という鬼の本質
猗窩座は一切の記憶を無くしており、再び強さに執着し、求めるようになった。
大切な家族がいたことも、その家族を亡くしたことも、「誰よりも強くなって恋雪を守る」という約束すら忘れていたが、「誰よりも強くならなくてはいけない」という責務感のみが鬼になっても強く残り、彼を動かしていた。
再生を続けていた猗窩座の身体は崩壊し、その生涯を閉じた。
このシーン、感動的で涙を誘うものだが、同時に「無惨の呪い」の強力さとそれがどうやって解かれるのかが初めて描写された画期的なシーンでもある。
つまり猗窩座は、珠世、禰豆子、浅草の男性に続き、自ら呪いを解いた四人目の鬼である(後に童磨は「猗窩座殿が別の生き物になったような」と発言しており、恐らくはこの事を差していると思われる)。
恋雪の愛が無惨の呪いに勝ったとも取れ、「人が鬼を倒す」象徴的なシーンだ。
ちなみに鬼の猗窩座の姿や言動は、過去を踏まえれば全て理由が見えてくる。
- 全身の青い線上の痣→罪人の刻印
- ピンクの髪→恋雪の着物と同じ色
- 鬼への勧誘→人手不足の道場への勧誘(師範の真似)
- 怪我や病気が即座に治る鬼への賛美→家族が全員早死にしてしまった
- 術式展開で現れる印→雪の結晶→恋雪のかんざし
- 破壊殺・羅針の効力→自分の目の届かないところで、大切な人を二度も失ってしまった
- 術式展開の構え→師範と同じ構え
- 技の名前→花火の種類→花火の下で恋雪と約束を交わした
- 強さへの執着→父に薬を届けるため、約束を守るため
- 弱者への嫌悪→自己嫌悪
- 「卑怯者」という炭治郎の言葉が忌諱に触れた→正々堂々と戦わない弱者に毒を盛られ身内が死んだ
- テリトリーを持たない→帰る家を失くしたまま
- 喋るのが好き→他愛もない会話で人を救っていた過去がある
鬼という種族を賛美し、強者である戦闘相手を賞賛するが、そのような評価が自分自身へ向いたことは一度もない。
自信にあふれているような態度を取るがそれとは裏腹に、初登場時からずっと彼は「弱者」である自分を厭い続けていたのだ。
因みに猗窩座は鬼になっても、殆どの行動に未だ人間時代の執着を引きずっているため、人間性を捨てている上弦の中では一番過去に囚われていた鬼だと言える(後に明らかになることだが、童磨によると猗窩座は鬼として生きた間も一切「女を食わなかったどころか殺しもしなかった」らしい。鬼にとって女は栄養価が高く、食えば早く強くなれるのだが強さに執着していたはずの猗窩座は一切口にしなかった)。
炭治郎が闘った鬼の中でも共通する要素が多いのも特筆に値する。
- 自分の目の届かないところで、大切な人を失ってしまった
- 他愛もない会話で女性に好意を持たれた描写
- 真面目で努力を怠らない性格
彼のモチーフとなっている修羅は、『破壊神』『鬼神』とされている一方で、『守護神』『正義を司る神』である面を持ち合わせている。
余談
- 猗窩座の意味
猗:いくつか意味はあるが元の名前からして「去勢された犬」。しいては狛犬が本来邪悪なのものを払う役割があるところ、その働きをせず鬼側についてしまった情けなさの揶揄と思われる(野犬じみてた彼が大人しくなっていたこともあるかも)。
窩:こちらは「あなぐら」か「すみか」、「(後ろ暗い)物を隠す」だが、狛犬や家を守れなかったエピソードからするなら「すみか」の意味合いが強いと思われる。
座:「座る」動作の他、「一箇所で動かない様子」等も表す。
日本語的にそのまま繋げると
「大人しくなった犬はすみかに座す」=「罪人狛治は更正して家族を得た」
邪推を重ねて
「玉無し狛犬はすみかにて(邪悪に)働かず」=「役立たずの狛犬」
そう、あのタイトル、彼の人生がそのまま「猗窩座」の意味と思われる。
基本的に鬼は過去を忘れ、名は無く、十二鬼月のみに名があることを踏まえると名付けたのは無惨と思われる。
名で呼ばれることがそのまま彼への罵倒になると思うと色々なシーンでの趣きが深く感じられるかと。
- 破壊殺
猗窩座の血鬼術「破壊殺」、その語源は日本の明治時代に確立した方位学「九星気学」で使われる凶方位。聞いたことがあるかもしれない「暗剣殺」もこの九星気学の用語である。
「破壊殺」は『最悪・破滅・確定した死』を意味する「五黄殺」の一歩手前を示し、その意味は「全ての予定が破壊されるが、命だけは残る。」
本来「最悪も最悪、ドン底だけど死にゃしないからやり直せ」というような意味だが、その後の猗窩座の有り様を思うと、あまりにもそのネーミングは的確すぎ、むしろ死なせて欲しいとすら思わされる。
ちなみに、破壊殺を含む五大凶方位を犯してしまった場合、方避けや清めの砂等は全く頼りにならず、元々住んでいた場所と今の場所を結んだ距離よりさらに遠くへ行くか、その場所に住んだ時間を越えなければ相殺(=無かったことに)は出来ないとされている。
より遠い場所に行くか時を越えるかしなければ避けられない不幸、それが破壊殺なのである。
…あんまりにあんまり過ぎて絶望という言葉ですら生温く感じてしまうではないか。
キメツ学園
20巻にて設定が明かされた。
こちらでは「素山(そやま)狛治」という名前で、高等部3年。組は烏帽子組。18歳。恋雪とは家が隣の幼馴染らしく、子供の頃から結婚の約束をしていて(親も公認)、なんと現在既に結婚している。恋雪とのあだ名は「姫」と「狛治殿」。2人共手芸部に所属。描かれた仲睦まじい2人の左手薬指には指輪がある。
恋雪の家の道場は狛治が継ぐとのこと。
まさに本編の悲惨さとは真逆の幸せ全開な設定。
本編での過去が明かされた際にあまりの報われなさに「キメツ学園では幸せになって欲しい」と思う読者も大勢いたため、この設定を知った読者が歓喜する声が多く上がった。