概要
新青森駅(青森県青森市)から新函館北斗駅(北海道北斗市)、長万部駅~倶知安駅~小樽駅を経て札幌駅(札幌市北区)に至る延長約360kmの路線。
このうち、新青森駅から青函トンネルを経由して新函館北斗駅までの区間が2016年3月26日に開業。青函トンネル前後の区間は在来線の貨物列車と併用されている。新函館北斗駅から先は現在建設中で、2031年に開業の予定である。
駅一覧
未開業区間(2031年開業予定)
新函館北斗駅-新八雲駅-長万部駅-倶知安駅-新小樽駅-札幌駅
車両・列車名
JR北海道では、E5系をベースとしたH5系10両編成4本の40両を投入。E5系とH5系の2形式による運行になる。列車名は東北新幹線の「はやぶさ」(定期11往復)と「はやて」(定期2往復)がそのまま使用される。
なお、開業時点では定期列車全13往復のうち11往復がE5系、2往復がH5系による運用である。これは、相互直通運転に伴う車両使用料相殺のため。札幌開業で2:1ぐらいになる見込み。
開業時は北海道へ誘客の起爆剤として期待されたが、現状では赤字路線(-99億円、営業係数202円、2017年度)であり、むしろ経営の足を引っ張っている状態(ただし大半はJR北海道が負担している青函トンネルの維持費が、新幹線開業で新幹線のものとして経費に計上されるようになったもので、これでも収支が改善しているほう)。そのためもあって整備新幹線の建設・保有主体である鉄道・運輸機構への負担はそのおよそ8割をJR東日本が負っている。
札幌開業で現在は航空がほぼ独占している対首都圏輸送について、極めて少なく見積もっても1割の転移が見込まれ、それだけでこの赤字を相殺できる見込みだが、COVID-19の影響で不透明となっている(もっとも開業までまだ10年ほどあるので、この影響の精査は4-5年程度待たなければならないが)。