概要
第2次スーパーロボット大戦OGにおいてハードルートを進行した場合のみ戦える、同作の真のラスボス。
アルテウル・シュタインベックとして地球に潜伏していたユーゼス・ゴッツォが最終局面にて遂にその本性を表し、半壊状態のナシム・ガンエデンを乗っ取り、AI1、ガリルナガン、イーグレット・イングとエグゼクスバインを取り込み融合・合体を果たした姿である。
その姿はまさに「異形」と言えるものであり、ガンエデンの天使の翼に加えて悪魔のような2対の黒い翼が生え、頭部はユーゼスの仮面を彷彿させる姿となり、さらに頭頂部にはクロスゲートが天使の輪のように位置し、胸部にはAI1がウルトラマンのカラータイマーのように鎮座している。
「アダマトロン」の名前の由来は、人祖・アダムと神の代理人たる天使・メタトロンを合わせてユーゼスが命名した。
ユーゼスは破滅の運命を変えるため、アダマトロンの力で地球やバルマー本星のみならず全ての並行世界を破壊することで、自らが全ての運命や因果を管理する新たな世界の神「新人祖」となろうとし、その手始めとしてその力で鋼龍戦隊の排除を狙おうとしたのだが…
その結末(ネタバレ注意!)
ユーゼスはその強大な力を持って、鋼龍戦隊を追い詰める。
だが、ガンエデンを乗っ取る段階で始末したはずの部下・カーリー・ナウマン(リー・リンジュン)が現れ、その本性を知った彼は激昂。座乗艦であるエア・クリスマスを特攻させる。
その隙に応じ、ガンエデンと共に囚われていたイルイの力を借り、イングがエグゼクスバインと共に脱出。
形勢は一気に逆転し、そのまま戦隊の総攻撃を受け、敗れ去った。
こうして敗れたユーゼスなのだが、本当の敗因は他にも有った。
一見すればアダマトロンは今までの世界でも滅多に見られないような好条件が揃った結果のようではあるが、それと同時にユーゼスも意図しなかったり知らなかったであろう負けの因子、即ち敗北フラグも同時に再現している事である。
例を上げれば、
ウルトラマンの要素を取り入れた展開はスーパーヒーロー作戦のラスボスである超神ゼスト。
クロスゲート・パラダイム・システム(以下CPS)を取り込み、機体自体がCPSと化す展開は初代αのラスボスであるジュデッカ。
アストラナガン(に酷似したガリルナガン)を取り込む展開はα外伝のラスボスのアウルゲルミル。
人類と全ての世界を滅ぼし、自らが新たな世界の礎となろうとした展開はOG2にも登場したラスボスノイ・レジセイア。
マシアフを支配下に置き、ガンエデンを乗っ取る展開はα3のシヴァー・ゴッツォに由来する。
この通り過去のラスボスの結末をほぼ完全に再現してしまっているのである。
とどのつまり、自分で埋めた地雷を自分で踏んでいるのだ。
ついでにこのまま計画が遂行されたとしても、平行世界への干渉を続ければ、因果律の番人の裁きが待っている。
だが、第二次OGでは彼は現れなかった。
つまり、この出来事はすでに因果律の中にあり、ユーゼスは最初からそうなる運命だったのである。
(そもそも、運命を変える為の重要ファクターであるイングラム・プリスケンを失っているので、割と始まりの時点で詰んでた)
関連項目
至高神Z…アダマトロンと色々共通点のあるスパロボのラスボス。
ウルトラマンの歌…アダマトロンの必殺技の元ネタの1つ。
デストルドス…本家ウルトラシリーズにおけるアダマトロンと呼べるラスボス。