概要
ミレニアムキッチンが企画開発し、PS用ソフトとして2000年6月にソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)から発売された。
キャラクターデザインはハンドソープのキレイキレイでも知られる上田三根子。
1975年(昭和50年)の山村を舞台に、釣りや虫取りなどに興じてのんびりとプレイするスタイルがノスタルジーとも相まって話題となった。
2006年にはリメイク移植版としてPSP用『ぼくのなつやすみポータブル ムシムシ博士とてっぺん山の秘密!!』が発売され、イベントや登場人物が追加された。
イベントなどの進捗度によって、数十年後の未来の様子が変わるというマルチエンドとなっている。
その後シリーズの続編として4作目まで発売された。
ストーリー
昭和50年8月1日。
当時あだ名がボクだった9歳の小学3年生の主人公は、母親が臨月を迎えたため31日まで北関東の月夜野という地域に住む親戚の家へ預けられる。
都会暮らしのボクくんは親戚や現地の子供達と触れ合いながら、自然の豊かさと様々な人間ドラマと接していくのであった。
登場人物
主人公のプレーヤーキャラ。
控えめだが好奇心旺盛で心優しい少年。
・おじちゃん(空野優作)(CV:佐々木勝彦)
ボクくんの叔父で穏やかな陶芸家。
・おばちゃん(空野薫)(CV:一城みゆ希)
ボクくんの父親の妹に当たる叔母。
若い頃は東京でカメラマンの助手をしていた。
・空野萌(CV:坂本真綾)
ボクくんの中3の従姉(いとこ)。
受験と恋に悩まされている。
・空野詩(CV:最上莉奈)
ボクくんの小二の従妹。
根は素直であるが少し生意気な面があり、チビ娘と呼ばれている。
・ガッツ(CV:高山みなみ)
本名不詳の小5のガキ大将。
時々おじちゃんの畑のスイカを黙って貰っているが、根は良い。
・ファット(CV:伊倉一恵)
同じく小4の小太りの少年。
萌に憧れており、悪ガキのガッツを度々注意したりする。
・メガネ(CV:大谷育江)
同じく小2の眼鏡をかけた少年。
読書とアニメが趣味の様子。
・沙織(CV:田中敦子)
彼女の研究を手伝う事で、オオカミらしき動物の写真撮影に結びつく事も可能。
・お坊さん(CV:池田勝)
15日のみに空野家の長男の法事のために登場。
初対面のボクくんに英語やドイツ語でジョークを飛ばすなどお茶目である。
・父(CV:牛山茂)
1日と31日のボクくんの送迎時のみの登場。
愛車はスバル360。
その正体は大人になったボクくん。
少年時代の出来事や現代の様子を伝える。
PSP版での追加登場
・教頭せんせ(与謝野先生)(CV:小島敏彦)
萌の中学の教頭を務める英語教師。
自然の屋外研究が趣味で、戦時下の学生時代に当時禁じられていた英書と日記を防空壕に隠していた。
・ヨシコちゃん(CV:弓場沙織)
萌の同級生。
明るい親友であるが、一時期萌とは恋敵になってしまう。
・アニキくん(CV:進藤一宏)
ボクくんが出会った不思議な中学生で、キャップ帽を目深に被って目元が見えない。
作中で明確に言及されないが、その正体は数年前に事故死した空野家の長男である従兄の亡霊である。
主題歌
「この広い野原いっぱい」(森山良子の歌曲をカバーしたもの)
歌:大藤史
続編
主人公はそれぞれ別人となり、4作目のみ1985年(昭和60年)の世界が舞台となる。
なお担当声優ではダンカン氏が唯一全作品に出演している。
2002年発売。
2010年にリメイク版『ぼくのなつやすみポータブル2 ナゾナゾ姉妹と沈没船の秘密!』(PSP)が発売される。
・ぼくのなつやすみ3 -北国篇- 小さなボクの大草原(PS3)
2007年に発売。
北海道羊蹄山の麓の農村が舞台となり、原作者でもある開発責任者の経験も強く反映されたという。
草すべりや乳牛の世話、お気に入りの甲虫を持ち越しての周回プレイなどの要素が大幅に増えた。
・ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団「ボクと秘密の地図」(PSP)
2009年に発売。
キャラ消しゴム相撲やアーケードゲーム、和太鼓勝負などの要素が増え、マルチエンドのエンディング数もかなり多い。
この作品ではそれまでナレーターを務めてきたダンカン氏は85年当時の住民役となり、新ナレーターは内田夕夜氏となった。