ディオスパーダ
でぃおすぱーだ
概要
爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGPにてイタリアのミニ四駆レースチーム、ロッソストラーダが所有・使用するマシン。刀剣を彷彿させるボディ形状と赤いボディカラーを持っているが、ローラーやバンパーはなく後輪カウルはウイングと一体化している。
作中では主にバトルマシンとして活躍。原作とアニメでやや設定が異なる。
原作
仕込みナイフで相手マシンを突き刺し、後輪を暴れさせることで刺突部を抉る『死のダンス』による破壊行為を行う。また、複数機で相手マシンを取り囲むフォーメーション『死のリング』を展開する。
アニメ
『RS(リアステアリング)機能』を搭載。従来のマシンよりも非常に小回りが利くためハイスピード状態でも減速することなくコーナーコースをクリアすることができる。※これを活用することで、スラローム走行を行うことやタイヤを温めてグリップ力を高めることができる。
このRSおよび何らかの機能を応用して見えない衝撃波を発生させることで相手を攻撃することができ、『アディオ・ダンツァ』と称される。原理については明言されていないが、沖田カイは大神博士がかつて研究していたショックレゾネーターと同じ理屈ではないかと睨む。
原作同様に仕込みナイフで切り裂くこともでき、双方ともこちらの攻撃もアディオ・ダンツァと呼ばれる。カルロはこのナイフ攻撃を「本当のアディオ・ダンツァは凍り付いた炎が出る」「これが本当のアディオ・ダンツァだ」と表現した。
なお、衝撃波版のアディオ・ダンツァは一応対策可能で、シャーシとボディの間に強度の違う素材を挟み込むことで跳ね返すことができる。
アディオ・ダンツァの語句の意味をドイツチームのエーリッヒは「別離の踊り」と直訳したが、シュミットは「死のダンス」と、原作名を用いて形容した。
世界グランプリではバトル行為は禁止なのだが見ていないところで不正を行っており、ロッソストラーダも善人を装っていたため、ファイターやギャラリーには気づかれていない。しかし、現場レーサーであるシュミットやエーリッヒ、豪は確信を抱き、リョウやジュリアナにも疑念を持たれていた。バトル行為が周りにもばれたのはビクトリーズ3戦目の時。
ファイナルステージでは、2台用いて衝撃波を貫通させて攻撃するタイプのアディオ・ダンツァが登場。アクシデントとしか見えないようなのでオフィシャルにも止められない(気付いたのはミハエルとJくらい)。こちらは対策可能かは不明。
純粋なレーシングマシンとしてもポテンシャルは高く、前述のRS機能を使えば、下り勾配の連続コーナーをノンブレーキ走法でクリアすることも可能。また、直線コースでサイクロンマグナムに勝ったこともある。
中でも第100話【勝者の条件】では、最下位にいたカルロとディオスパーダがアストロレンジャーズのバックブレーダー、TRFビクトリーズのスピンバイパーとプロトセイバーEVO.を抜き、ゴール前でミハエルのベルクカイザーや烈のバスターソニックをもかわし、大逆転1位をもぎ取った。このエピソードは、当時からファン達にとても人気が高く【神回】と賞賛されている。
また、アニメでは一度、新しいロッソストラーダとしてルキノと新メンバーが使った黒いディオスパーダも登場したが、カルロ達に負けて以降登場していない。
Return Racers
F1レーサーとなった豪のライバル「ロニー・チャップマン」の息子「ピーター・チャップマン」のマシンとして登場。ウイングには【PeterS】と描かれている。
息子の翼のウイングマグナム、Zウイングマグナムと勝負する。シャーシの仕様はARシャーシになっている。
F1レーサーの父の技である【V字ターン】を発動できる。
ドラゴンクロウのメンバーのイタリア人・トトが使用。作中では何故かチーム名の「ロッソストラーダ」で呼ばれている。アニメと同じようにRS機能が搭載されている。本来のとは違い、ボディのイナズママークがハートマークになっている。
翼にとってはこのマシンと戦うのは2度目(使用しているレーサーは違うが)。
立体物
TZシャーシが採用された製品として販売され、原作には無いバンパーとローラーがある。また現在ではARシャーシを使った【ディオスパーダ プレミアム】も発売されている。ゲームセンターなどのアミューズメント施設限定では【ディオスパーダ・コルテッロ】が登場した。
仕様変更がなされVSシャーシが採用された【ディオスパーダ GPA】という製品も販売された
当時販売されていたドレスアップステッカーを使用すると、ジュリオ機、ルキノ機、リオーネ機、ゾーラ機と黒いディオスパーダを再現することが可能(現在は、ドレスアップステッカーは絶販となってるが、某大手通販サイトでは1000円しないので簡単に入手できる)。
WGP放送当時、てれびくんの読者プレゼントでゴールドメッキボディが配布された事がある他
公式大会などの物販コーナーにてゴールドメッキボディとレッドメッキボディが販売された。
ゲーム作品では
シナリオでは、「相手にぶつかるタイプのGPチップ(プレイヤーも選択可能)」を搭載し「劇中屈指の剛性」をもって「加速」をかけることで、アディオ・ダンツァを疑似的に再現している。フリーバトルモードやタイムアタックではカルロ機を自機として使用可能。
シナリオモードでも自機として選択することが可能(仕様はWGP終了後のカルロ機である為、バトルマシンとしての機能はない)。
- スーパーファミコン「ミニ四駆 レッツ&ゴー!!POWER WGP2」
ロッソストラーダと共に登場。こちらもカルロ機のみバトルマシンではなくなった。
(『ヨーロッパ予選レースでも、アタックを一度も仕掛けていなかった』ことがゾーラの口から明かされている)
終盤である暴走ミニ四駆を停める時には「ヤツら(ビクトリーズ)を倒すのはオレだ!」との理由でカルロ機も参戦する。
- ゲームボーイ「ミニ四駆GBレッツ&ゴー!!オールスターバトルMAX」
GBC(このゲームにおけるWGP)に参加しているチームの中で唯一攻撃してくる。攻撃されるとパーツがダメージを受ける。草レースでもロッソストラーダメンバーに当たると攻撃される。
攻撃によるダメージを軽減・無効化するプロテクトパーツと呼ばれるものもこのゲームにはあるが、最初にロッソストラーダと戦う際はまだ使用できないのでかなり苦戦する。
ストーリーを進めるとプレイヤーも購入可能になる。
名前について
イタリアで放送された時は車名が「DIO SPADA」から「D10 SPADA(ディー・ディエーチ・スパーダ)」に変更されている。(恐らく宗教上の関係であろう。)