概要
1978年春の東映まんがまつりにて、スーパー戦隊シリーズ第2作『ジャッカー電撃隊』と第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』が共演する。
カウントはされていないものの、現在のVSシリーズ(スーパー戦隊祭)の原型といえる作品である。
時系列は『ジャッカー』の本編終了後の出来事である(本作品以外のVSシリーズで両作品終了後の共演となるのは『星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー』のみ)。
なお、本映画が公開された1978年は、シリーズがスタートした1975年以降で唯一「戦隊」がTVで放送されなかった年である。
しかしこの映画の存在で、映像作品としては1年も途切れることなく続いている。
あらすじ
ジャッカーの活躍でクライムは壊滅し、地球に平和が戻った。
ある日、ジャッカー男性陣はポーカーに負けた罰として新宿にてカレンの買い物の荷物運びをさせられていた。そんな中、突如謎の円盤が出現。スカイエースで円盤を追跡するが、円盤はジャッカーをおびき出すための罠で、科学特捜隊の燃料部隊が襲われ、ウランを強奪されてしまった。
基地に帰還したジャッカーは、鯨井長官や番場の口からクライムが滅びていなかったことと、クライムが世界中でヒーローたちと戦っている拳闘士舞台と手を組んだことを知らされる。
そんな中、奇怪岬の水爆製造工場に潜伏していたスパイの001が情報を持ち帰ろうとしたが、殺されてしまう。死体の検分が行われている中、桜井とカレンは謎の女を目撃。後を追った二人に、女は正体を明かす。彼女こそ、かつて黒十字軍と戦った秘密戦隊ゴレンジャーのモモレンジャー、ペギー松山だった。
001の遺体に残されていた暗号から、ジャッカーとモモレンジャーは奇怪岬へ向かう。そこには倒しはずのアイアンクローとクライム四天王の姿があった。
クライムの狙いは世界各地に水爆を落として壊滅させ、新たな支配者となること。
バリドリーンが日本へ駆けつけ、ゴレンジャーが合流。ゴレンジャー・ジャッカーの二大戦隊による戦いが始まった。
登場人物
ジャッカー電撃隊
- 鯨井大助長官
- 姫玉三郎
秘密戦隊ゴレンジャー
※ゴレンジャー側で変身前も登場したのはペギー松山のみ。キレンジャーとアオレンジャーはオリジナルキャストである畠山麦と宮内洋、アカレンジャーはライブラリ音声と高橋利道の新録。ミドレンジャーはライブラリ音声のみ。
犯罪組織クライム
- アイアンクロー(鉄の爪)【演:石橋雅史】
クライム四天王
その他
- この映画はもともとゴレンジャーではなく大鉄人17と共演する予定だった。
- もし実現していれば、『バトルフィーバーJ』に先駆け、大鉄人17VS四天王ロボの巨大ロボット戦が実現していた可能性もある。ちなみに、スーパー戦隊シリーズに巨大ロボ登場のきっかけとなった東映版『スパイダーマン』は、1978年の5月より(本作品は1978年の3月公開)。
- 劇中では、仮面ライダーV3がヨーロッパ、人造人間キカイダーはモンゴルで四天王軍団と戦っていることが明言された。
- 『V3』『ゴレンジャー』『ジャッカー』と何気に宮内洋が関わっている。
- 同時期に、仮面ライダーアマゾンが南米で十面鬼と戦っていたとされている。このとき、十面鬼がクライムと結託していたかは不明。