曖昧さ回避
- 「ネガティブキャンペーン」の略。本文で解説。
- 「ネガティブキャンバー」の略。自動車を真正面から見て、タイヤの取り付け角度(キャンバー)が八の字に開いている状態。逆にV字に傾いている場合は「ポジティブキャンバー」と呼ぶ。 →VIPカーも参照。
概要
この言葉はネガティブキャンペーン( 英語:Negative campaigning )の略称である。本来選挙における対立候補の誹謗中傷により集票を行う行為を指したらしいが、競合するあるいは不都合な相手をけなし、その相手を陥れる行為全般を指すようになった。
自陣側の醜さを晒して注目を集めようとする「炎上商法」とは、ある意味対を成す。
選挙戦術
選挙戦術としてはアメリカ合衆国で行われたものが有名であるが、たいていの国でこれらの行為は行われており、この行動をカウンターとしたり、ブーメランとなる場合も存在( アサヒるなどがそれといわれる )し、候補者双方がこの行為に出る、という事例も存在する( 昭和50年の東京都知事選挙において有力候補が「ファシスト」だの「アカの手先」だのとやらかしたことがある )。
支援者以外の行動
これらの行為は選挙の当事者ではなく、その支援者やマスコミ等が支持候補の支援、あるいは対立候補の阻害のため、そのように動くこともある。
国家等に対する行為
敵対する国家や政府等にこれらを仕掛ける事例が存在し、これらは特にプロパガンダ戦争など呼ばれる場合がある。
営業宣伝
外国においては他者同等製品との比較広告などがみられる( 有名なのが一時期のペプシコーラの宣伝 )が、日本の場合それは好まれないため、相手に対するそのような行為は主にステマや、相手の不祥事等の情報をマスコミへ漏洩すること等によって行われるとされる。
利用されるもの
誹謗中傷の内容は事実であればよいが、必ずしもその必要はなく、誇張された内容、怪文書やフェイクニュースなどによるものや捏造された虚偽の内容によるものも使用され、特にメディアが自主的にこれを行う場合、同時に「応援したい相手の悪い情報を流さない」といった印象操作等を伴う場合がある。
デメリット
この行為は虚偽の情報や個人や団体の人格攻撃のようなことを行った場合、相手の反論を許したり、誹謗中傷の内容が自らにも当てはまって自爆したり、最悪の場合訴訟を起こされるリスクも存在する。
攻撃内容が虚偽であることが明らかとなったり、この行為に終始し自陣営の政策・公約を語らなかったりすると、自らの信頼を損なう諸刃の剣となるリスクも背負う。