修羅の妄執 鬼火となりて
哀れな竜に
纏い付く
「せめて一太刀」 悲壮の覚悟
鎧兜の禍威に挑むも
合掌
もはや敵なし 鬼気の餓竜
概要
モンスターハンターライズのメインモンスター。
種族は牙竜種。牙竜種がメインモンスターを務めるのは、MHP3のジンオウガ以来通算2種目となる。
“怨虎竜”の別名の通り、怒気に満ちた恐ろしい面構えに鎧兜のような厳めしい甲殻は、さながら怨念に満ちた亡霊武者のような非常に不気味で恐ろしげな雰囲気をしているのが特徴。禍々しさに関してはこいつといい勝負であろう。
また、他のモンスターを骨ごと喰らうことで体から紫色の人魂のような起爆性ガス、通称「鬼火」を立ちのぼらせているのも印象的で、これも不気味な印象に拍車をかけているほか、ただでさえ圧倒的なマガイマガドの破壊力をさらに引き上げると言われる。この鬼火は単に体に纏うだけの代物ではないようで、尻尾から球状の鬼火をハンターめがけて投げつける様子も見られる。
その外見にたがわず非常に獰猛な性質で、ムービーではトビカガチやアオアシラにも襲い掛かって仕留めていたばかりか、縄張り争いでは空を飛ぶアケノシルムやリオレウスなどといった飛竜、さらにはクシャルダオラにテオ・テスカトルといった古龍にも容赦なく襲いかかり、空中で凄まじい取っ組み合いを繰り広げた末に地面に叩き落としてしまう。地上性のモンスターとは思えないほどの俊敏さと機動力を空中で披露するその光景はある意味では必見。
50年前に“百竜夜行”が発生したのと時を同じくして突如出現し、本作の拠点であるカムラの里を襲撃して大きな被害を齎したことが語られているが、本種は"百竜夜行"を利用し、大挙して押し寄せてくるモンスターたちを襲って捕食するという独自の生態を築いているモンスターであり、百竜夜行そのものの原因というわけではない(ただし、群れを喰らい続け飢えが満ちたマガイマガドは撃退も困難なほど常軌を逸した生命力を誇るようになるため非常に危険であり、早期に百竜夜行から分断する必要がある)。
百竜夜行の原因に関してはこのマガイマガドとはまた別に存在しているようであるが…?
戦闘能力
通常時は強力な爪での引っ掻き攻撃や、十文字槍を彷彿とさせる尻尾での突きや薙ぎ払いといったシンプルな物理攻撃を仕掛けてくる。
しかし、戦闘を続けていくうちに様子が変わり始める。
まず怒り状態になると同時に背中の甲殻が日本刀のように一斉に逆立ち、前脚に鬼火を纏うようになる。
それ以降は様々な鬼火を用いた攻撃を使用し、その度に鬼火が各所に纏われていき、それに伴って攻撃も激化する。
腕に纏っている場合には、バルファルクを思わせるようなジェット噴射からの尻尾での突き攻撃、尻尾に纏っている場合には尻尾から凄まじい速さの衝撃波攻撃、顔に纏っている場合には、ハンターを頭でかち上げてからの鬼火の爆発攻撃による追撃を行う。
一方で、鬼火を纏った部位は肉質が軟化しており、さらに攻撃を続ける事でダウンさせて鬼火纏いを解除することもできる。
しかし、背中の鬼火纏いを解除する前に、広範囲に鬼火ガスを撒く攻撃をされてしまうと全身の鬼火が変色し、さらに大技を仕掛けてくる。大技はマガイマガドの巨体が縦横無尽に高速で飛び回る為視認することも難しく、更に鬼火の爆発もあるのでかなり避けにくい。
そして戦闘中、マガイマガドの体力が一定以下の時に怒り状態に移行すると、大爆発と共にマガイマガドの牙、腕の刃、背中の甲殻がすべて展開され、鬼火纏いも3箇所まで増える。この状態ではどの攻撃もかなり強力なものになっているが、この状態のマガイマガドはかなり体力が減っている上、鬼火纏いで肉質も軟化している為、冷静に攻撃を見極めて対処すれば撃破に大きく近づける。
弱点属性は水と雷。
氷は通りが悪く、炎に関しては鬼火を全身に身に纏うというその性質故かさらに通りづらい。
肉質は頭部が特に柔らかく、尻尾・脚・背中が並程度といったところ。
なお、外見はどことなくジンオウガと似ているが、骨格自体はネルギガンテやゴア・マガラ等と同じモデルが流用されているらしく、攻撃モーションは大きく異なる。ジンオウガの応用で戦おうとすると苦戦することになるので注意。
4月末のアップデートにてついに(高難度の)百竜夜行に乱入してくるようになった。ヌシなどと同じく「特殊型」であり施設こそ破壊してこないものの、全身に鬼火を纏ってハンターや他のモンスターたちにも積極的に襲いかかってくるうえに結構タフなため厄介な存在となっている。
装備
Twitter公式アカウントより、太刀とハンター用の防具デザインが公開されている。
防具は鬼を思わせる風貌をしたマガイマガドらしく、鬼武者を思わせる、スタイリッシュながらも厳めしいデザインが特徴。
また、爆発性の鬼火を操るというその性質故か、マガイマガドの武器はいずれも爆破属性を帯びているのが特徴。爆破属性持ちのメインモンスターはMH3Gのブラキディオス以来2種目となる。
なお、ゲームの発売と同時期に発売される、マガイマガドのamiiboを購入し、これを読み込ませることでマガイマガドをあしらった重ね着装備が入手できる。
余談
- 発売前に配信された体験版では上級者向けのクエストでこのマガイマガドの討伐クエストが用意され、15分と短い制限時間ながらも本種との狩猟を楽しむことができた。
- 本作に登場するモンスターは日本古来の妖怪をモチーフとしており、このマガイマガドのモデルはそのまま「亡霊武者」がモチーフだと思われる。また、「怨虎竜」の名前にあるように、トラもモチーフに入っている模様。
- その風貌や名前から、一部では『GOD EATER』に登場するアラガミの1つ:ヴァジュラに似ているという意見がある。
- リオレウスやクシャルダオラなどの空中を飛ぶ相手と縄張り争いを起こすと……飛んだ相手に対し、ジェット噴射で飛んで追いかけてドラゴンボールばりの争いを起こし、場合によっては両者ノックアウトで同時に落ちて来る時がある。