カタツムリワルド
かたつむりわるど
データ
身長/186cm
体重/287kg
世界/カタツムリトピア
名産/スローエリア
名物/マイマイクロミサイル
概要
トジテンドが人間界侵略の為に、カタツムリの世界「カタツムリトピア」を閉じ込めたカタツムリトジルギアをクダックに組み込んで、のんびり誕生したワルド。
頭部は青い色合いのカタツムリを模しており、頭の一対ずつ飛び出た部位の内で眼はミサイル、後触角は角に置き換わっている。そして口に当たる部分に赤いスリット状の目を持った人型の顔を配している。
一方両腕はクダイターのままで、これまで登場したワルドの中で最も変化した部位が少ない。
カタツムリトジルギアの力を悪用する事で、人々や物体の動きがカタツムリの如く遅くなる、奇怪なカタツムリの世界を作り出す能力を行使する。
具体的には、カタツムリワルドを中心にカタツムリの殻のエフェクトを持った範囲限定フィールドを発生させる『マイマイフラッシュ』を発生。このフィールド内に入った人や物の動きを遅くさせるが、あくまでも物理的な動きだけを遅延させるものであり、時間そのものに干渉しているわけではない。また指先など末端の部分は普通に動く。
食らった方はこの状態を知覚出来るので、自由に身体を動かせない状況に困惑する事となる。
そして発生元のカタツムリワルドはフィールド内でも元の動きが出来るので、フィールドの効果に捕まりほぼ身動きが取れない敵対者を一方的に攻撃する事が可能。当然後からフィールド内へ踏み込んだ者の動きも遅く出来るので、対策を講じなければフィールド内へ踏み込むのは自殺行為に等しい。
フィールド自体もポイントを変えて複数発生させられる為、時間を掛ければ侵略世界全体の動きを遅くする事も可能。
戦闘でもマイマイフラッシュを活用、動きを遅くした相手へ頭部のミサイル『マイマイクロミサイル』を撃ち込む攻撃が得意。裏返せば相手の動きを鈍化させる能力に頼り過ぎていて、能力を突破されれば他の武装が乏しいのも手伝い一方的に追い込まれる弱点を持つ。
更に能力無効は自身のみの為、スロー能力の発動中は味方も効果範囲に捕まって動きが鈍化、援護や連携が出来ず無力化してしまうので結局カタツムリワルドが無防備となる欠点もある。
おどけた口調で「~カタツムリ」と言いながら、地道に各所へフィールドを発生させる任務を粛々とこなす、割と真面目な性格。しかし真面目が過ぎて、ゾックスとゼンカイジャーを2人程発生させたフィールドへ巻き込んだ事を生み主兼上司のバラシタラへ報告した結果、それを直ちに始末しろと半ば無理矢理の命令変更を言い渡され、そしてそれが敗北と作戦失敗の遠因となった不憫なワルドでもある。
活躍
町中に現れてさっそく能力を使用、マイマイフラッシュで周辺一帯をフィールドに飲み込んだ。
この時付近を歩いていたジュランとマジーヌも巻き込まれ、さらにワルドの出現を察知して現れたツーカイザーも巻き込まれてしまう。
その後、バラシタラにこのことを報告するが、「先にそいつらを始末してこい」と命令されたためとんぼ返り、マイマイクロミサイルを発射。が、報告に向かっている間にゾックスがマーキングショットの準備を済ませており、ギアダリンガーの銃撃で全てのミサイルを撃ち落とされ失敗に終わった。
そうこうしている間にクロコダイオーにいたフリントが状況を把握、あっさり能力を看破してゼンカイジャーを連れて来たことであっという間に形勢が逆転。
ターボレンジャーギアの力で3人を加速することでフィールドを抜け出されてしまう(ちなみにセッちゃんも指摘していたが、ターボレンジャーは「高速戦隊」ではあるものの別に加速能力があるわけではない)。
クダックを呼び出して正面激突に入るが、強みであり唯一の武器だった遅延能力が相殺されていては勝ち目があるはずもなく、ゼンカイフィニッシュバスターを食らって爆散した。
余談
カタツムリモチーフの戦隊怪人は久しぶりで、『天装戦隊ゴセイジャー』のネッシーのウオボ渦以来になる。
声を演じた川津氏は『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の妖怪ヌリカベ以来、6年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演となった。
ゼンカイジャーでは基本的に1エピソードにつきセンタイギアはそれぞれ1回の使用に留まるのがパターンだが、今回登場したターボレンジャーギアはツーカイザーの海賊版も合わせて何と4回も使用されている。