概要
自動車(特に軽自動車)や家電でよく見られる。自動車以外ではパソコンやスマートフォン(タブレット)もそれに当たる。
なぜ、このような事が行われるかというと、以下の理由がある。
- (受け入れ側としては)同じような製品を開発したいが、単純に費用の問題や社風伝統の問題で開発が困難であるため、ローコストかつ伝統に反しない形でラインナップをそろえたい。
- 商慣習上の提携を維持する(受け入れ側も供給側も同資本のグループ企業であるため、商圏を喰い合い自滅し合う事を避けたい)目的のため。
- (供給側企業としては)単純に受け入れ側のブランドで販売した方が、ブランド力(ネームバリュー)が上となり実質の売上数が上昇し販路の拡大が見込め、なおかつ自社製品をあえて廉価版(ノーブランド)と定義する事で「同じ機能であればブランドはいらない」客に対する自社の宣伝効果と(ブランドにも採用される技術のアピールで)信用向上を見込める。
主なOEM製品
四輪車OEM一覧2018辞典
三菱自動車
- eK(三菱自動車)→オッティ(2005年~2013年、日産)/デイズ(2013年~、日産)
- eKスペース(三菱自動車)→デイズルークス(2013年~2020年、日産)/ルークス(3代目、2020年~、日産)
※デイズとデイズルークス(2代目ルークス)以降は日産・三菱の合弁会社NMKV(Nissan Mitsubishi Kei Vehicleの略)で開発されているため正確にはOEMではなく、共同開発。ただし、製造自体は三菱自動車がしているため、カタログ上の製造事業者は「三菱自動車工業株式会社」である。そのため国土交通省にリコールの届出をするのは日産ではなく三菱自動車となる。
日産
スズキ
- ワゴンR(スズキ)→AZワゴン(1998年~2012年)/フレア(2012年~、MAZDA)
- ハスラー(スズキ)→フレアクロスオーバー(2014~、MAZDA)
- スペーシア(スズキ)→フレアワゴン(2代目、2013年~、MAZDA)
- パレット(スズキ)→フレアワゴン(初代、2012年~2013年、MAZDA)/ルークス(無印初代、2009年~2013年、日産)
- Kei(スズキ)→ラピュタ(1999年~2005年、MAZDA)
- アルトラパン(初代、スズキ)→スピアーノ(2002年~2008年、MAZDA)
- ジムニー(3代目、スズキ)→AZオフロード(1998年~2014年、MAZDA)
- MRワゴン(スズキ)→モコ(2002年~2016年、日産)
- アルト(スズキ)→キャロル(4代目以降、1998年~、MAZDA)・ピノ(2007年~2010年、日産)
ダイハツ
- ミラ/ミライース(ダイハツ)→ピクシスエポック(2012年~、トヨタ)・プレオ/プレオ+(プレオ2代目、2010年~、SUBARU)
- ハイゼット(ダイハツ)→ピクシストラック/ピクシスバン(TOYOTA)・サンバー(SUBARU)
- タントエグゼ(ダイハツ)→ルクラ(2010年~2015年、SUBARU)
- タント(ダイハツ)→シフォン(2016年~、SUBARU)
- ムーヴ(ダイハツ)→ステラ(2代目以降、2011年~、SUBARU)
- ムーヴコンテ(ダイハツ)→ピクシススペース(トヨタ)
- ウェイク(ダイハツ)→ピクシスメガ(トヨタ)
- キャスト(ダイハツ)→ピクシスジョイ(トヨタ)
二輪車
カメラ
スマートフォン・タブレット
※()は製造委託メーカーを指す。
NTTドコモAndroid端末dtabシリーズ(compactモデルを含む)→(HuaweiシャープLenovo)
KDDIのQuatab(京セラ)、Qua tab PX(LGエレクトロニクス)