モドキキャラ
もどききゃら
既存のキャラに対してパロディ、アレンジされたキャラという意味合いで使われる傾向のある語。主に既存キャラのデザインをベースとするが、設定もアレンジの対象とする例もある。
「モドキ」という語は日本において否定的なニュアンスが強いため、用いるユーザーは非常に少なく、近年では単にパロディ、アレンジなどの語を用いられることの方が圧倒的に多い。
利用に関する諸注意
このタグは作者が「この作品はXXXのXXXを素体として製造されたキャラクターです」と明記された作品につけるタグである。
作品の元ネタを明記していない作品である場合、作者本人、ましてや明記しない他人の作品に勝手につけるタグではない(単なる誹謗中傷となる)ことに注意してもらいたい。
また、前述の通り「モドキ」という語は否定的なニュアンスが強いため、自身の作品に自虐的に用いる以外では使用を控えることを強く推奨する。
前述の通り「モドキキャラ」という語自体が定着しているとは言い難く定義を知らない者が多いことも留意すると良い。
ゆえにモデルやモチーフの存在が作者によって明言されたキャラであっても、作者以外が「モドキキャラ」認定することは誹謗中傷に当たる可能性があるため行ってはならない。そういった例に対して作者以外の者は「パロディ」「オマージュ」「モデル」「モチーフ」「カップやきそば現象」など否定的な意味合いの少ない言葉で表現するのが妥当である。
定義の追加されたモドキキャラ
本来は前述のように「モドキ」「キャラ」という語から連想される以上の意味はもたず、明確な定義が存在しない語であるが、霊地王生路氏(本記事作成者)の自論によって後述する様々な独自定義が追加された造語としての「モドキキャラ」を用いるユーザーもいる(ただし、明確にこちらの定義で使用している事が確認できるのは霊地王生路氏のみである)。
なお注意点として過去に霊地王生路氏が某絵師を「モドキキャラ」の考案者であるかのように喧伝していたが明らかな誇張表現であるため真に受けないように。
モドキキャラという用語を使っていたのは事実だが、明確に定義を定めたわけでも提唱していたわけでもなく、単にパロディやアレンジといったニュアンスで使用していたに過ぎない。(またその絵師は霊地王生路氏の活動とは関わりがない)
これはモドキキャラへの批判(過去、霊地王生路氏は様々なキャラの記事に対してモドキキャラ認定を行う編集を繰り返し行なっている)に対する霊地王生路氏の責任逃れであり、同時に霊地王生路氏による記事の私物化を誤魔化す方便である。
以下に霊地王生路氏を始めとした一部の記事編集者達によって定義されたモドキキャラについて記載する。
記事の編集者の定義するモドキキャラ
モドキキャラとは、現存する版権作品や、実在の人物(歴史上の偉人など)などからカップやきそば現象・外の人繋がりとは異なり意図的に外見を似せたか、それらが元ネタになっているオリジナルキャラクターを刺す造語。
明確にモデルやイメージソース、モチーフを持っているキャラクターにも使われる事もある。
この手法により作成されたオリジナルキャラクターは他者によりパクリなどといわれる可能性が存在する。
そのため、他者にタグやコメントで指摘される前に、その元となった版権作品を明らかにして「このキャラクターは一応版権リスペクトのオリジナルですよ」「版権のオマージュです、版権のキャラクターに似てるけど他人の空似ですよ」という免罪符のようなもの、あるいは絵師の「うわぁ版権キャラクター描いたけど似てない、そうだ!これはオリジナルだ!」という照れ隠しのようなものとしてモドキキャラタグを付けるのが好ましい…こともあるが、いずれにせよ、アイデアは著作権で保護されない為、一次的な著作権が製造した者とネタ元の版元のどちらが得るかはケースバイケースである。著作権抜きで考えても、ポケモンとかデジモンとかの進化とは話が違い過ぎる。
モドキキャラの便利な点
「既視感がないオリキャラが作れない」だとか「オリジナリティよりも、自分にとってのベストマッチを優先したい」といった悩みだけではなく、「既存のキャラを自分の好みを盛り込んだ理想の形に変えたい」「恋愛SLGの競争率が高いキャラを独占したい」「グリーンアイドモンスターの相手をするドM(またはグリーンアイドモンスターそのもの)なんかやってられっかバーロー」「キャラクターは好きだけれど、作者や作品世界観が嫌いないし苦手」などといった想いから生み出されることもあるようである。
真の主役論争も、ストーリーの解釈論争も、信者とアンチの攻防戦も、カップリング論争も、キャラ崩壊も、ゾーニング論争も、自分が新しく始めた事である為、最初からそんなものは存在しない。リスペクトの場合は、「私はこういうキャラクターないし物語が好き」「元ネタの原作をみんなに知ってほしい」(特に自分に似た趣味の人)という自己PR&元ネタの宣伝&秘密のパスワード要素が入っている。
一次創作だけではなく、キャラメイク・着せ替え機能があるゲームでもモドキキャラは作れたりする。
二次創作のCG集の販売サイト(主に成人向けコーナー)では、作品名、キャラクター名の一部を伏字にすることによって、原作キャラとは別物であることを強調している。
ライトノベルの挿絵のようなアニメ絵、漫画絵のキャラクターは、作者がモデルを用意していなくてもよくある要素の塊になることが多い為、部外者にはモデルを気にされづらい(ファン以外には萌え絵や乙女系というジャンルと認識されている)。
人によっては
物心付く前からモドキキャラ、モドキ舞台を作る癖があり、版権作品の舞台にメアリー・スーを入れるのではなく(そういうのは大体小学校低学年で卒業している)、版権作品の舞台の複製品にメアリー・スーを入れる癖があり、推し版権キャラの複製品(彼氏、彼女)を独占するという美味しいことをやってた人がいるかもしれない。
パクリというよりは疑似二次創作で、パクリがプロアマ問わず、手抜き、金、承認欲求、画力や売り上げ数の自慢といったやましい動機が原動力なのに対して、モドキキャラやモドキ舞台は、公式厨や版権キャラのアンチに見つからないまま夢人気が高いキャラの複製品を独占するという非常に美味しいもの(誰でも彼でも搾取するイナゴとは異なり、最推しのみに向けられた質のいい萌え、性欲である)。
パクリも何も意図的に似せていて、関係者(元ネタの原作で、同じ捏造カプが好きで同じ対抗カプが嫌いで敵対しづらい人などが典型例)以外に元ネタを話さないのは、関係者以外に最愛の嫁さん婿さんを教えないようなものと言えばお分かりいただけるだろうか。一時期は、同人作家としても商業作家としてもイレギュラーな性的嗜好であった。
一次創作ではなく、二次創作をメインに活動するクリエイターでも、『設定が少なく、荒れる要素(恋愛要素など)が殆どなく、二次創作したらほぼ一次創作と化す原作以外の二次創作しかしたことがない』という人もいるかもしれない。『メアリー・スー(自分)とモドキキャラ(好きな版権キャラの複製品)でオリジナルの異世界に行く妄想ばかりしている』(現実と原作舞台はどっちも利用していない)という人もいるかもしれない。
問題点
『チートスレイヤー』は有名版権キャラのモドキキャラを悪役として描写していたために、漫画版が連載中止に追い込まれた。
連載中止に至った理由はヘイト創作を想起させる為であって、モドキキャラがパチモンに見えて版権で揉めたことが原因ではない。
パロディ(元ネタを知らないと受けない表現)とも(作者が個人的に思い入れがあるキャラに似せていて、その事実を知らなくても楽しめる)とも取れないグレーゾーンの描き方がされていた。