解説
原題「Captain America: Civil War」。なぜか邦題では、「キャプテン・アメリカ」が「シビル・ウォー」の後に来ている。
MCU第13作にして、キャプテン・アメリカシリーズ第3作、なおかつスティーブ・ロジャースを主人公としたシリーズとしては最終作になる。
「フェイズ」では、「フェイズ3」の第1弾=幕開けとなる作品でもある。
「社会的理由によるヒーローの分断」というコミック「シビルウォー」の設定をベースにしつつ、地球で社会的に活躍するヒーローがアベンジャーズしかいないことから「アベンジャーズ分裂」と宣伝された。
同時にブラックパンサーやスパイダーマンといった本作がMCU初登場となるヒーローもおり、後の『アベンジャーズ3』に繋がっていくとともに、「キャプテン・アメリカ」主役作でありながら多数のヒーローが登場することから「アベンジャーズ2.5」とも言える内容になっている。
あらすじ
ウルトロン事件(『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の出来事)より、アベンジャーズは新たなメンバーを加え、世界各地で起こるテロ事件への干渉を繰り返してきた。
そんな中、アフリカのナイジェリアでヒドラの残党を追い詰めたアベンジャーズの新チームの面々。しかし、残党の統領であるクロスボーンズによる自爆行為により近くの建築物が倒壊し、中にいた一般市民たちがケガを、中には死者が出てきてしまった……
この出来事をきっかけに国際社会は、並外れた能力を持ちながらも「S.H.I.E.L.D.」無き(『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』でヒドラが「S.H.I.E.L.D.」を侵食していることが明らかになり、キャプテン・アメリカ達が倒した)今、統制がない自警団として活動するアベンジャーズを危険視。アベンジャーズを国連の統括下におく、「ソコヴィア協定」の調印をアベンジャーズの面々にせまる。
序盤でウルトロン事件で息子を失くした母親から責められたアイアンマンことトニー・スタークは協定に同意するも、一方のキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースは、アベンジャーズ所属のヒーローたちの意思を尊重したいと反対していた。
そして、ついに両者の仲が決裂する事件が発生してしまう。
ソコヴィア協定の調印式において起こったテロ事件、その主犯格がウインター・ソルジャーことバッキー・バーンズであるという証拠が発見されたのだ。
政府は急遽彼の逮捕に乗り出すが、スティーブはこれはバッキーの意図したものでないと直感で判断し逮捕の妨害をする。
これをきっかけに、アベンジャーズは、バッキーを護り、無実を証明する為に行動するキャプテン・アメリカ派とバッキーの逮捕に動くアイアンマン派の二手に分かれて対立し、アベンジャーズ内部での分裂はいよいよ避けがたくなってくる。
兵力不足の中、キャプテン・アメリカ側はヒーローとしては素人当然のアントマンを急遽スカウト。
一方、アイアンマン側はキャプテン・アメリカ達を出来るだけ平和的に捕縛する為、クイーンズで活躍するあるヴィジランテ(自警者)をチームに引き入れる。
・・・その名はスパイダーマン!
キャラクター
- スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ
- トニー・スターク / アイアンマン
- ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ
- ジェームズ・ブキャナン・“バッキー”・バーンズ / ウィンター・ソルジャー
- サム・ウィルソン / ファルコン
- ジェームズ・“ローディ”・ローズ / ウォーマシン
- クリント・バートン / ホークアイ
- ティ・チャラ / ブラックパンサー
- ヴィジョン
- ワンダ・マキシモフ / スカーレット・ウィッチ
- スコット・ラング / アントマン / ジャイアントマン
- シャロン・カーター / エージェント13
- ピーター・パーカー / スパイダーマン
- メイ・パーカー
- ティ・チャカ
- ハワード・スターク
- マリア・スターク
- ミリアム・シャープ
- ヴァシリー・カルポフ
- F.R.I.D.A.Y.
- 配送員
- ブロック・ラムロウ / クロスボーンズ
- エヴェレット・K・ロス
- サディアス・“サンダーボルト”・ロス
- ヘルムート・ジモ
関連タグ
シビルウォー…本作のベースとなったコミック。本作を超える多数のヒーローが登場する。