概要
『ドラえもんのび太の転生ロックマンX』の主人公。
正月休みにドラえもんと共に外出しているところを、トラックに撥ねられ急逝してしまった野比のび太がドラ神様の手により、転生先として『ロックマンX』の主人公エックスとして前世の人格・記憶・特技を受け継ぎ転生した姿。
いわゆるこのジャンルに当たるがチートスキルは愚か、のび太自身が『初代ロックマン』しかプレイしていないこともあって原作知識も皆無のため、原作の大きく異なる展開を起こすと言った行動はしていない。
性格
元々ののび太の性格も相まって非常に温厚で素直な性格をしており、イレギュラーに対してもできるだけ投降を呼びかけるなどと言った優しさを持っている。また、前世で得意であったあやとりを披露している他、射撃の腕に関してはシグマは勿論、アルマージやイーグリードら特A級ハンターたちからも高く評価されている。
一方でドジで怠け者なところもあって初期の頃は任務開始前に居眠りをしていたり(当然シグマに怒られた)、仕事の合間を縫って昼寝をしに行くと言った一面がある(マンドリラーとはこの件で親交を深めている)。
原作にはない要素?
基本的にはゲームのストーリー通りに動いているが中身がのび太であるせいなのかゲーム版ではありえない行動を行っている。
言わずと知れた初期シリーズの隠し要素だが完全に使いこなせるようになって以降あらゆるシリーズで使用している。
・『X2』のオープニングステージであるイレギュラーのメカニロイド工場。
・『カウンターハンターステージ』のサーゲスタンク。
・『X3』のVAVAステージ並びにマンダレーラBB、カイザーシグマ戦。
・『X5』のゼロ戦。
・『X6』のラストバトル。
ちなみに原作シリーズでは竜巻旋風脚は習得できません。
但し、原作のエックスも外伝作品やクロスオーバーで再度使用できるようになっているため、実はまだ使えるのかもしれない。
- 特殊武器
ゲームシリーズではシステムの都合で各シリーズごとにリセットされているがこちらでは特にリセットされることなく使用している(但し、メガミッションシリーズ並びにXチェレンジでは歴代の特殊武器を使用するものがあるため、そこまで問題でなかったりする)。
- Rシステム
本作限定のエックスの体に組み込まれているシステムでエックスが一度死亡した場合にのみ作動する。兄であるロックマンの電子頭脳とリンクし、身体を瞬時に修理すると同時に意識が回復するまで一時的にロックマンが体を動かすと言った代物(ヒントになったのは『ギガミックス』のカットマンの件)。
メインの機能は一度きりらしいがリンク自体は再度可能らしく、X7ではこれでロックマンと対面している。
家族構成
転生したという都合でかなり複雑な構成と化している。
まず、前世の関係である野比家だが自分が死亡後に生まれた妹とドラえもんを除いて会っていない。
一方、現世の関係であるライトナンバーズは、生みの親であるライト博士の判断でロールとロックマン以外と対面してない。
そして、パートナーであるマーティとはシリーズを通してお互い思想相愛になった末に『X3』終盤で結婚している。
各シリーズでの動き
X1編
第17精鋭部隊のB級ハンターのレプリロイドとして前世の様にのんびりとしていたがシグマの反乱により、原作の様に戦いに出向くことになる。
※この後ペンギーゴは事故死します。
幾多の戦闘を経て大きく成長していくが終盤のシグマパレスでのVAVAとの戦いで親友であるゼロを失うことになる。
エックスは、悲しみに暮れながらも彼から託されたバスターを装備して最終決戦へと赴く。
ところがシグマとの死闘の末、ウルフシグマとなった彼の猛攻を受けたことで大ダメージを受けて意識を失ってしまう。
厳しい戦いを前にエックスは戦意を喪失し、敗北を受け入れようとするがそこへドラえもんと思いがけぬ再会を果たす。ドラえもんは、彼に最後まであきらめてはいけないと言った後にスペアポケットを託し、姿を消す。
意識が戻った事で手に入れたスペアポケットを使用することで形勢が逆転し、最後に渾身の波動拳を撃ち込むことで勝利し、彼はシグマパレスと共に海の中へと姿を消すが・・・・・
X2編
前回の戦いの功績で特A級ハンターに昇格。
シグマに代わって部隊の隊長になり、新メンバーにマーティを加えて、シグマ残党のイレギュラー討伐の日々を送っていたが機能停止したままのゼロのパーツを手に入れるために挑戦状を送り込んできた新たな敵「カウンターハンターと激闘を繰り広げることになる。
カウンターハンターを打ち破ったエックスたちは、無事にゼロのパーツを手に入れることに成功。
彼らの本拠地へと乗り込み、後で駆け付けた彼の援護もあって復活したシグマの野望を阻止した。
一方でマーティとの関係は戦いを通して距離が縮まり、カウンターハンターの基地にてお互いが意識していたことが発覚。戦いを終えた後、二人でデートへ出かけたところで終了する。
サイバーミッション編
ハンターベースのマザーコンピュータが何者かにハッキングされたことで暴走。昼寝をしていたところを過去の記録に干渉されたことで事態を把握。ミディの協力を得て、マーティと二人で電脳世界へと向かう。
データの修復の最中、シャドウハンターであるザインとギーメルの妨害を受けながらも暴走の原因がシグマに操られていたミディの双子の兄であるテクノだと判明。本拠地に乗り込んで止めようとするもののマシンの暴走でテクノは死亡してしまう。ある事情で弱ったミディをミニドラに任せ、二人はシグマを倒すがテクノを助けることができなかった罪悪感が残った。
X3編
序盤から早々ゼロの書類の手伝いでマーティ共々死にかける。
脱走したシャドウハンターの二人組とマックに原作のように捕まりかけるがゼロやジャイアン達のお陰で助かり、成長した仲間たちと久々の再会を果たす。
その後は捕まったドラえもんの身を案じながらもドップラーが各地に放ったイレギュラーを止めるべく戦地へと赴くが脱走してドップラー軍に加担したカメリーオが空港に停泊していた空母を占拠。彼を拘束するために仲間たちと潜入するが誤って妹共に廃工場へと転送されてしまう。そこからドラえもんの声が聞こえたため、助けようと動くが・・・・・
「クッククク・・・・・・あんな浅はかな罠に嵌るとは相変わらず甘いな、エックス。」
そこに現れたのはかつて倒したはずのVAVAだった。ドップラーの手で強化再生された彼だったが後遺症で激しい頭痛に悩まされており、エックスへの復讐のために戻って来たのだ。
エックスは妹を庇いながらも応戦するが地獄の「鬼」となった彼には歯が立たず、波動拳すらも無力化され、一方的な大敗を喫してしまう
しかし、この敗北によって「仲間や大切なものを失う恐怖」「強さへの渇望」から、彼自身の「鬼」が目覚めはじめ、自信を捕らえるために現れたマンダレーラBB、怯えながらも応戦したシュリンプァーを一方的に惨殺して、仲間たちの恐怖を覚えさせた。エックスは、恐怖を押し殺しながらも発見されたドップラーの秘密研究所へと乗り込むがそこに現れたのはメカニロイドに組み込まれて変わり果てたドラえもんの姿で彼すらも破壊してしまった。
最早、このままでは仲間すらも手をかけかねないと悟ったエックスは一方的に距離を取り、自らも滅びる覚悟で復活したシグマの本拠地であるドッペルタウンへと単独で乗り込み、そこで待ち構えていたVAVAと再度交戦する。しかし、覚悟を決めた彼にはVAVAすらも恐怖を覚え、完膚無きまでに打ち破られる。
VAVAを倒したエックスは、そのままシグマのいる最深部へと進む。データを解析して巧みに攻撃を仕掛けてくるシグマに苦戦をしながらも倒すことに成功するが、隠し玉として用意していたカイザーシグマ戦にて気力を使い果たして完全な「鬼」となり果ててしまう。
ただひたすら戦い続ける「鬼」となったエックスだが彼の前に立ちはだかったのはマーティだった。
彼女は、変わりつつあるエックスに恐怖を覚えて距離を置いてしまっていたがティルの一喝により、迷いを振り切って攻撃を受けながらも彼を強く抱きしめた。彼女の献身的な愛によってエックスは無事に正気を取り戻す。
正気に戻った彼は、ラッシュが持ってきたハイパーチップを体に組み込み、シグマのあらゆる攻撃を無効化、全ての想いを込めた真・昇龍拳でボディを破壊した。
そして、全てを終えたエックスは周囲の視線に戸惑いながらもマーティにプロポーズし、めでたく彼女と結婚する。
ソウルイレイザー編
マーティと共に新婚旅行に出かけており、
行き先はラグズランド島の付近のホテルやテーマパークで、ほとんど戦いに参加せずにマーティとの新婚旅行を満喫した。
X7編
とある任務でイレギュラーの放った攻撃からマーティを庇った事で意識不明となる。
その後は潜在意識の中で鬼となった自分と戦闘。
負けそうになった所でワイリーの発明で駆け付けたマーティやドラえもん達により助けられる。
戦意喪失しかけたが再び起動した『Rシステム』により兄のロックマンのメインメモリーに意識が行き、そこでの彼との会話で再び戦意を取り戻し、彼に見送られて鬼の自分と再戦、見事に打ち勝って意識を取り戻す。
終盤で原作世界のロックマンXと対面し、ゼロ達を助けてくれた事を感謝して見送る。