概要
軟骨魚類中で、最も分化して多くの種がいるグループである。世界の沿岸から深海底、熱帯の淡水にまで生息し、世界に約450種、日本の周辺には70数種がいる。体は平たく(縦扁)、鰓穴は腹側にある。胸鰭は、体と区別しにくいのが難点である。多くは卵生であるが、マンタ等の胎生の種もいる。
裏から見ると結構怖可愛い
ちなみにサメ類同様、魚類の中でも比較的知能が高い。特にマンタは魚類の中で最も知能が高いとされている。
主なエイ目の仲間
シビレエイ亜目
ノコギリエイ亜目
ガンギエイ亜目
トビエイ亜目
食べる
カスベやアカエイなどは比較的食卓にのぼる機会が多い。
浸透圧調整のため体組織に尿素が蓄積されており、分解されるとアンモニアを生じる。そのため死んで時間が経つとアンモニア臭が強い(鮫と同様)。
日本での加工食品はエイヒレのような乾燥加工が一般的だが、韓国のホンオフェのように発酵させることによりアンモニア臭を強調した加工食品も存在する。
一部のラーメン店では、スープの隠し味として使用する場合もある。
コラーゲンを多く含み、煮汁を冷ましてしばらく置くと煮凝りとなる。
その他
エイの皮革は革製品に利用される事もある。また日本刀の柄に巻き付ける鮫皮は実際はツカエイというエイの皮である。
北欧の漁師たちの間では、エイを切ったり貼ったりと加工して人間の姿に仕立てた人形「ジェニー・ハニバー」が作られていた。
また、創作においては鳥の翼のような広大なヒレ、海面をジャンプし、滑空する姿から、たびたび空を飛行する存在として描かれる。著名なものでは石ノ森章太郎の仮面ライダーシリーズや人造人間キカイダー、ポケットモンスターのマンタインがその代表例と言える。
実際に鳥の名前が付けられたエイにはツバクロエイなどが挙げられる。(ちなみにツバクロとはあの畜生ペンg…ではなくツバメの別名である。)