概要
1994年にデビュー。公式サイトによると名前の由来は燕(=スワロー)の別称「つばくろ」と9人で9回を戦う野球にまつわる「9」を合わせたものとしている。妹はつばみ。
背番号は裸であるという理由から普段はつけられていないが、ユニフォームを着る場合には語呂合わせで「2896(つばくろう)」が割り当てられている。自称「じんぐうずまいのセレブリティ」。
親会社がヤクルトにも拘わらず、好物はビールと焼き鳥である。スワローズのマスコットだけでなく、燕つながりということで新潟県・燕市の燕市PR隊鳥(長)も務め、選手と共に田植えのイベントにも参加したことがある。
マスコット対決などで見せる黒い一面から、畜生ペンギンだとか「つば黒う」とか言われている。
これまでの畜生伝説
- 東北楽天ゴールデンイーグルスのマスコットクラッチを投げ飛ばす
- 喋る(※1)
- オールスターでの球転がし競争で一人リリーフカーに乗って暴走
- 野球少年に膝蹴りをかます
- ジャビットに金的攻撃
- 巨人との試合前に当時の監督の原辰徳に、賄賂としてヤクルトミルミルを贈る。なお、試合は賄賂が効いた(?)のかヤクルトが勝利している。
- トラッキーを「安藤美姫の旦那」、マーくんを「意外とマクドナルドが好き」(千葉マリンのイベントではマーくんにマックシェイクの差し入れを行う)、レオを「矢口真里と寝ていた」と評する
- 中村紀洋の懲罰騒動の際のFacebookでの弁明の後に「FBでつぶやいたりしません」とコメント
- 読売ジャイアンツの野球賭博事件の最中に、「くいずとばくはっけん」とコメント。ファンから競馬を当てるコツは?と聞かれ「きょじんのせんしゅにきけばいい」とコメント。なお嫌いな球団を聞かれての返答は「じゃいあんつ」、その中で嫌いな人間は「なべつね」(返答部分は原文ママ)。
- 自身の契約更改後の会見では(当時在籍の)ソフトバンク球団ともめていた杉内俊哉に「すぎうちくんも、はんおそう」とコメント。その翌年にはFA宣言時の杉内の涙を流すシーンのモノマネも。
- 三遊亭円楽の不倫をネタにする
- 舛添要一の不祥事もネタにする
- ビール半額デーの時に、「未成年には無理やり飲ませるなよ」「NEWSになるぞ」。
- 上述の件でジャニオタから「焼き鳥にするぞ」と脅迫されたにも拘わらず、神宮でNEWSの曲「チャンパカンナ」が流れた際に踊っていた。
- グラウンドの整備員や選手に水を浴びせる
- 始球式を行う前園真聖氏に不意打ちタックルをくらわす(前園氏は本当に何も知らなかったらしく、しばし呆然としていた)
- 序盤の好調から一転、チームが12連敗を喫する中、「今日のひとこと」で広島東洋カープ相手に「そんたく」を訴えかける(しかしその後連敗記録を伸ばされたため、マスコット玉入れ対決でルールを無視し、アシスタントのお姉さんや腹いせとばかりにスラィリーに玉を投げつけ、挙句入れ物まで叩きつけてスラィリーをKOする)
- “トリプルスリー”を達成した山田哲人選手を評価した際、山田選手が合コンの帰り際をフライデーされたことを受けて「よるもすごい」と引用した。
- 妹のマスコットキャラクター、つばみについて聞かれた際、「だれ?」ととぼける。
- バック転をする為に落としたトラッキーの帽子を被り、何食わぬ顔でそのまま退場した。※2
- 西浦直亨が歌うと、彼がヤクルトの選手であるにも拘わらずつば九郎が気絶する。※3
- 構えていたドアラと燕太郎ではなく、横で見ていたつばみにバズーカを撃つ。
- コロナ感染下での観戦ルールビデオで他球団のマスコットを2021年シーズンでの順位通りに並べた。(中でもドアラは他と比べてサイズがデカイものを用意していた。)
- 山川穂高をこれでもかというくらいイジった。(相撲のポーズでのどすこいや「しぜんがきらい。とくにやまとかわ。」etc)
…他多数。
※1:一応言っておくと、北海道日本ハムファイターズにいたB★Bも(キャラ付けの一環として)喋りはする。この場合は喋った事そのものではなくそういうキャラ付けではないのに喋ったのがぐう畜。
※2:それに気づかないトラッキーはつば九郎のヘルメットを持とうとした際、あるはずのない重みに違和感を感じて恐る恐る確認。つば九郎のものだと分かった瞬間、ダッシュでつば九郎のところへ追いかけた。
※3横浜DeNAベイスターズへとトレードした際、ファン感謝祭で歌の披露をしたところ、DBスターマンも同じ反応をした。
なおバファローベルにセクハラしたのは燕太郎の方である。つば九郎自身も風評被害を受けているらしく、「えんたろうのせいでおれがへんたいあつかい」とコメントしている。
運動神経
いわゆるメタボな体形のため、バク宙などの激しいアクションはできず、同じくヤクルトのマスコットの燕太郎→トルクーヤが担当している。
フジテレビ「トリビアの泉」にて12球団マスコットでの徒競走が行われ、つば九郎も参加したがスタートダッシュで手羽先(手)がゲートに挟まり大幅に遅れるという失態を見せてしまった(原因として横幅と足の短さも災いしたと思われる)。
そのせいか、他球団キャラと戦う際は必ずといっていいほど反則&ボケをかます。ドアラや実妹をファンサービス用のバズーカで撃った事もある。
空中くるりんぱ
つば九郎の持ち芸の1つでありヘルメットをくるくる回転させて空に投げつけて自分の頭に被せるものである。…のだが未だ成功したためしがない。
この芸は基本的にヤクルト主催試合の5回裏の攻撃前に行っていたのだが2020年からは5回裏攻撃終了後に行うようになった。花火大会のイベントがある場合は昔と同様5回裏の攻撃前に前倒しして披露する。
但し地方球場での試合やビジターでマスコット訪問した時は7回のラッキー7攻撃前にこの芸を披露している。最も地方球場でもヤクルト主催の場合はこれまで通り5回裏攻撃終了後に行っている。
余談だが、CS放送のフジテレビONEではこのパフォーマンスの際に実況アナウンサーによる熱い煽り文句と実況をしてくれる上、時折解説陣からも真面目(?)なコメントを流すため、ある意味別の意味でも楽しみなコーナーとなっている。
2021年、神宮球場で横浜DeNAベイスターズの主催試合が開催された際DB.スターマンがこのネタを真似たが、結果はやはり失敗に終わっている。
ドアラ、選手との関係
1994年生まれの同期である中日ドラゴンズのマスコットドアラとはライバル関係にあり、それぞれの著書で対談が掲載されている。
しかし別段仲が悪いという事でもなく、神宮球場にて行われたドアラによるニコニコ生放送では麻布で飲んでいたところを急きょ駆け付けたり、台風で名古屋に帰れそうにないドアラに「うち泊まってく?」とフリップで心配する姿もあった。
実際にドアラの持ちネタ静止芸を披露したり、オープニングのパフォーマンスでチアにアーチを作って出迎える(ほとんどくぐってもらえずスルーされるが)など互いの球場での絡みも多く、「春の竜陣祭2019〜ドアラ25周年祭〜」ではヤクルトvs中日の試合が行われたこともあり、トークイベントに登場、一緒に誕生日を祝ってもらった。
また、ブログ(全文ひらがな)を書いており、ヤクルト以外の選手も数多く登場している。
一方で同じく球団功労者の真中満とは不仲。これはつば九郎が2015年度ドラフトのくじ当落取り違えをネタに使ったところ、真中(当時はスワローズ一軍監督)を本気で怒らせてしまったため。解説者に戻って以降も真中が解説の際は「空中くるりんぱの間だけきわめて古巣(つまりつば九郎)に辛辣になる」のがお約束となっている。具体的にはマイクに入るほどの声で「失敗しろ」と言い放ったことも一回ではない。
まさかのFA宣言
2012年オフ、つば九郎はフリーエージェント(FA)権を行使することを表明した。
勤続20年目の来季を前に「こくみんてきつばくろうになるため」とFA権を主張し、東京・北青山の球団事務所に“決別”のファクスを送った。
球界に限らず広く移籍先を探す方針(「じゃにーず、こっかい、がっこうのせんせい、AKB、いんしょくぎょうかい、あざぶかいわいなど、いろんなところからの、オファーをまちます」との事)で、実際に22社からのオファーを受け、7社と交渉を行った。
このFA宣言を受けて衣笠剛球団社長は「外の世界を知ってもらうのは大事なことかも」と理解を示しながら「スターなので、とにかく引き留めなければ」と話した。
様々な企業と交渉してはいるがなかなか決めないつば九郎に宮本慎也は12月19日、「出て行きたいなら出る、残りたいなら残る。でも、残るときは覚悟しとけよ」と厳しい発言をした。この発言を受けてかどうかはわからないが26日の残留交渉にて球団側が提示した年俸2万8960円を自ら辞退、現状維持の年俸1万円で残留することが決定した。
2014年オフにはロッテからFAでヤクルトに入団した成瀬善久の「鳥的補償」としてロッテへの移籍要求を受けたが、ヤクルト側は「貴鳥な戦力」としてこれを拒否。「だいりにんのすこっと・ぼらすしにそうだんします」(つば九郎談)した結果、結局は金銭補償に落ち着いた。
余談だが、この件は韓国でもニュースになったほどだが、何故か前述の燕太郎がセクハラした際の映像が流れ「つば九郎は「エロ燕」とあだ名されている」と国際的に虚偽報道されている。
2021年オフには2度目のFA権を行使。この時も野球界の枠を超え各業界から声が掛かっていたが、ヤクルトOBのウラディミール・バレンティンが福岡ソフトバンクホークス時代にSNSで言及していた「お金で幸せは買えない」という言葉を思い出して残留。2万2000円アップの年俸5万円+ヤクルト1000飲み放題、活躍に応じたクーポン券支給という条件でサインした。
知られざる偉業の数々
- 球団マスコットとして初めて、2022年8月に通算2000試合出場を達成。
- 「つばさんぽ」と言う企画を決行し、都内23区を巡り都内安全啓発&ファンサービスを行った。
- 企画のうちで、東京タワーを階段で踏破する。もちろんあの体型で。
- スワローズで引退する選手は勿論、他球団の選手の引退の際にもブログ上にて真面目なコメントを残す他、悪質なヤジに対して毅然とした態度で注意するというぐう聖っぷりも見せる。