ブラックゲッターとは
OVA「真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日」において物語中盤に登場するゲッターロボの一つ。
初代パイロット流竜馬が月に飛ばされた際、遺棄されていたゲッターロボ(OVA版では初代ゲッター、ゲッターG共に複数存在している)の一機を強化・改修したもので、ゲッターロボの最大の特徴である分離変形機能を外している分ゲッター1より能力が高い一人乗りとなっている。
ゲーム『スーパーロボット大戦』シリーズでは条件を満たせば3人乗ることができる。
漆黒のボディカラーに加えてゲッターロボにはなかった赤い瞳(OVA版では初代ゲッターに黒い瞳が描写される場面もある)が追加され、コクピットである口をシャッター状に覆うフェイスガード、首に灰色のマフラー、ボロ布のようになったゲッターウイングが常に出しっぱなしになっているなど、より刺々しい凶悪なスタイルになっており、その印象に違わぬ流竜馬のワイルド過ぎる戦い方から視聴者に強烈なインパクトを与えたため、今でも根強い人気を誇る。
アラスカでインベーダーを取り込まれた人々諸共虐殺し、ニューヨークで真ゲッターチームと合流。
真ゲッターロボと共にインベーダーと戦うも、南洋での真ドラゴン迎撃の際に中破。以降は竜馬が真ゲッターロボに乗ったため、遺棄されたか回収されたと思われる。
武装
・ゲッターレザー
前腕部に装備されたカッター。改造前は両腕に装備されていたが、当機ではより大型化されたものが左腕部のみとなっている。
・ゲッタースパイクブレード
両手の拳面部分に装備されたスパイク。必要に応じて伸縮させることが可能で、パンチによる打撃に刺突を上乗せし威力を増幅させる。
ゲッターレザーと合わせて、搭乗者である竜馬のバイオレンスな戦法に即した武装で同時に当機を象徴する武装であるとも言える。
ゲッター1を象徴する武装である、両肩部に収納された片刃の斧。
投擲して使用する「トマホークブーメラン」も健在。
腹部発射口より照射する高濃度ゲッター線の奔流。
収束したビームの他に、マント状のゲッターウィングを通して拡散照射する「スパイラルゲッタービーム」も可能。
OVAで登場する武装は以上だが、リボルテックではオプションとしてリボルバー拳銃型の「44マグナム・シキシマSP」とオート拳銃型の「ストライクガン」が付属する他、スーパーロボット大戦シリーズではイベントのみではあるが巴武蔵が搭乗し大雪山おろしを使用したこともある。
…なお、特徴的な黒いボディカラーだが、これは塗装ではなく大気圏に突入した際に機体表面が焼け焦げた結果という設定がある。このためファンからは焦ゲッターと呼ばれることもしばしば。
『ゲッターロボ大決戦!』におけるブラックゲッター
OVA版とは全く別の機体。全ゲッターロボのメンテナンス中に早乙女研究所が昆虫軍団の奇襲を受けたため、急遽出撃した一人乗りの護衛用ゲッターロボ。
頭部と脚部は真ゲッター1、ボディはゲッタードラゴン、右腕はゲッター2のアームとドリル、左腕はゲッター號の予備パーツから成っている。
※身長38mのゲッター2と50mのドラゴンとは本来はパーツのサイズも違うはずなのだが、何故か同一のサイズとなっている。
防衛用の急造機のため、マントはあるのに空は飛べず、ドリルはあるのに地中に潜れない(ステータス的には移動力も低い)とバランスは悪いのだが、そのパワーは侮れず、搭乗者にもよるが戦闘能力は最新鋭機にも匹敵する。OVA版同様に口のあたりはシャッターで覆われており、ゲッタービームの発射口はそこにある(額から撃つという説もある)。
必殺技は右腕のドリル攻撃「ドリルロックバスター」、敵の懐に飛び込んでの連続攻撃「暗黒乱舞」等。
なお、このゲームで主人公がゲッターに乗るには、ゲッターの合体テストのフライトシミュレーターを成功させなければならないのだが、合体機能のないブラックも例外ではなく、しかも、真ゲッターロボと同じ難易度Aのテストに合格する必要がある。
OVAでの初期デザインが元になっており、同時期に作られていた大決戦で再利用されたらしい。
真ゲッターロボ タラク
第6話「竜の末裔」にて唐突に空間を引き裂いて出現。
真ゲッターロボをベースにしたブラック真ゲッターとも呼ぶべき外見。
不良がつけているマスクがモチーフのブラックゲッターに対してマジンガーZのフェイスガードが意識された顔回りとなっており、ウイングとゲッターレザーは真ゲッターの1.5倍の大きさでデザインされているとのこと。
当初公式では「黒い真ゲッター」と記載されていたが、後にこの名称が判明した。
圧倒的なスピードとパワーでインセクターの大群を一掃、最後はストナーサンシャインで亜空間の入り口ごと全てを消し飛ばして共に消えていった。
神隼人は「パイロットと一体化して火星に飛んで行った真ゲッター」と同一機と認識しており、流竜馬と一文字號の意思を感じ取っている。
早乙女研究所の地下に眠るゲッタードラゴンがゲッターに関わる者を引き寄せた結果らしい。
後に世界中を飛び回り敵の集団を抑え込んでおり、そのパイロットが一文字號であることが判明した。
変形合体による立体化
スタジオハーフアイにて『完全変形 ゲッターロボ』のブラックバージョンとして発売。オリジナルと同じくイーグル号・ジャガー号・ベアー号が合体、ゲッター1・ゲッター2・ゲッター3に変形可能。マフラーも付属。
他に存在するブラックゲッターの立体
上記以外にも、ブラックゲッターは存在する。
バンダイ「スーパーロボット超合金」からは、ゲッター1の仕様変更品として「ブラックゲッター」が発売された。黒にリペイント、頭部およびマフラーパーツの追加、手首パーツの拳面にスパイクが追加された。通常のゲッター1に付属していたゲッタートマホークは削除されたが、その代わりにOVA劇中で竜馬が旧ゲッターで使用していた、ミサイルマシンガンが二丁付属する。
アートストームから出た「ゲッターロボEX合金」、そのゲッター1のリペイント・リデコ製品として「ブラックゲッター」が発売された。同製品のゲッター1の仕様変更品で、OVA版を彷彿とさせた追加パーツや専用トマホークなどが付属している。
2016年にはアルカディアからAA合金のブラックゲッターが発売されている。カラーバリエーションとして「塗装が焦げる前のブラックゲッター」である「月面バージョン」があり、こちらはゲッター1とほぼ同じカラーリングをしている(赤の色合いがやや黒みがかっているくらい)。
玩具のみに存在する、旧ゲッター1以外を素体としたブラックゲッター
リボルテックでは、ホビージャパン誌上通販限定で「ゲッタードラゴン・ブラックVer」が、ハイパーホビー誌上通販限定で「真ゲッター・ブラックVer」「ゲッターアーク・ブラックVer」が存在する。
「ゲッタードラゴン・ブラックVer」は、ゲッタードラゴンのリペイント。ダブルトマホークおよびゲッタービームエフェクトパーツ付き頭部が削除された代わりに、ゲッターレーザーキャノン、および「包帯を巻き付けたフェイスパーツ」が付属する。
※細部は異なるが、大体上記イラストのような感じである。
「真ゲッター・ブラックVer」も、同様に真ゲッター1のリペイント。ストナーサンシャインのエフェクトパーツが削除され、代わりに専用ライフルが付属している。
「ゲッターアーク・ブラックVer」は、通常のリボルテック・ゲッターアークのリペイント。色が変更になっただけで、他に変更点は無い。
真ゲッターのブラックVerは、他にも千値練より発売された「RIOBOT・真ゲッター」のブラックVerがある。こちらは黒くリペイントしただけのリボルテックと異なり、頭部の口元にマスク、首周りに炎をあしらったマフラー、拳面にスパイクと、元祖ブラックゲッターと同じ意匠が施されている。
※やはり細部が異なるが、このような感じである。
RIOBOTでは他にも「ゲッターロボ デヴォリューション」版ゲッターのブラックVerも存在する。
また、ミラクルハウス「新世紀合金」でも、OVA版真ゲッターロボの製品として、真ゲッター1、2および旧ゲッター1、ブラックゲッターが発売されたが、その他に玩具オリジナルVerとして「真ゲッター1ブラックVer」および「真ゲッター2ブラックVer」が発売されている。
関連タグ
ゲッドラさん:擬人化キャラと思われる