概要
下に溶岩が渦巻く崖で、何者かが何かを運んでやってくる。
それは、白目をむいて口を開けぐったりしているという、見るも無惨な姿となった、かの大魔王ガノンドロフであった……!!!
悪の大魔王らしからぬ無抵抗であられもない姿の彼を、溶岩に向かって容赦無く投げ捨てるその男の正体は…
カズヤ参戦!!
2021年6月15日25時のE3で行われた「Nintendo Direct」にて、大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALのDLCファイターパス第10弾として、「カズヤ」としての参戦が発表された。
鉄拳シリーズの公式Twitterからは参戦記念のお祝いイラストがツイートされている。
完全にどこかで見たような構図である。
衣装はお馴染みの道着と、『7』のデフォルトであるコートを着た姿の2種類で、それぞれ4色ずつ。スピリットの公式絵はコート版のみ。
ワザ・性能
キャラクター選出の経緯や大まかな性能などは以下の動画を参照。
性能及び配信日は6月28日配信の「カズヤのつかいかた」で発表され、2日後の6月30日に配信。
ボタン | ワザ名 |
---|---|
B | デビルブラスター |
→B | デビルフィスト |
↑B | デビルウィング |
↓B | ヘブンズドア |
↓B(レイジ) | レイジドライブ |
最後の切りふだ | ファイナルブラスター |
参戦映像 | 鉄の拳 |
重量級で各種スマッシュ攻撃にスーパーアーマー、クッパ以来となる「怯みにくい体」を持つ。更にダメージが100%を超えると「レイジ状態」となり、攻撃力が1.1倍に、下記コマンドを入力する事で「レイジドライブ」を使用できる。レイジドライブの使用及び空振りを連発する、ダメージを受けすぎると解除される。
また、必殺技が最多の勇者とは対照的に通常技が全ファイター最多であり、以下の表に纏めると、
コマンド | ワザ名 |
---|---|
A×10/A長押し | 10連コンボ |
AA(少し遅らせて)A | 閃光烈拳 |
ダッシュ中にA | 空斬脚 |
→→A | 左踵落とし |
↑AA | ダブルアッパー |
↗︎AAAA | 螺旋幻魔脚 |
→A | 鬼蹴り |
↘︎AA | 踵切り |
↓A | 捻り裏拳 |
↙︎A | 腿砕き |
←A | 刃旋風 |
↖︎A | ジャンプサイドキック |
しゃがみ中↘︎A | 螺旋岩砕蹴 |
しゃがみ中↓A | シットジャブ |
しゃがみ中↙︎A | シットスピンキック |
しゃがみ〜立ち上がり中A | 魔神拳 |
→↓↘︎/↘︎↓↘︎/→+C↓ | 風神ステップ |
→↓↘︎+A | 風神拳 |
→↓↘︎A(↘︎とAを同時入力) | 最速風神拳 |
→↓↘︎+A長押し | 雷神拳 |
→↓↘︎+B | 奈落旋風 |
↘︎↓↘︎+Z | 地獄門 |
レイジ中Z/↓B/→↓↘︎+A長押し | レイジドライブ |
※:表記の短縮の為、ここではAを攻撃、Bを必殺ワザ、Zを掴みとする。
といった感じで非常に多彩な通常技を持つ。
立ち回り等
上記の様にかなり多くの技を持っているうえ、全体的に攻撃力が高いパワーコンボファイターとなっている。相手のガードを大きく削る技が多いのも特徴で、上手く使えば0%の相手でも一気に撃墜するなど一方的な無双も夢ではない。
一方でデビルブラスター以外は近接技か接触技となっているほか、(原作再現で)地上ジャンプが低めかつ踏み切りが遅く、技の出だしや移動速度も全体的に遅く、またモーションを原作に寄せた結果リーチも短めになっている。デビルブラスターについても、発生の遅いエネルギー系飛び道具であるため反射吸収持ち相手には厳しい。このためリーチがある剣術攻撃系や牽制技で攻撃するファイターを苦手としており、特にガノンドロフ、セフィロス、ピカチュウあたりには要注意。
コマンド技が豊富で一撃の能力が高いので上級者が使うと非常に強いファイターになれる一方、コマンド技が複雑で技の出が遅いため初心者が非常に扱いづらい。
その為、DLC第2弾ファイターの中でも特に玄人志向が強いファイターとなっている。
技の数は多いものの、桜井ディレクターも言うように「原作もそうですが、全ての技を覚える必要はありません」。まずは自分に合った技や得意コンボを見つけ、徐々に慣れていくといいだろう。
ちなみに原作では120以上の技を持つが、これでも少ないほう。
余談
- スマブラの開発母体は鉄拳と同じバンダイナムコであるため、身内のゲスト出演とも言える。
- スマブラファイターとしての名義は下の名前をカタカナ表記にしているが、明確な姓名およびその漢字が判明されている日本人としてはスマブラ初のファイターである(ただし本人は日本国籍を捨てており公式では国籍なしの設定となっている)(※2)。
- ポケモンとも相見えることとなったため、鉄拳VSポッ拳の構図が実現。使う技は異なるが。ちなみにポッ拳とスマブラ両方に参戦しているポケモンはピカチュウ(色替えでマスクド・ピカチュウ)、ミュウツー、リザードン、ルカリオ。
- 前作の時点でコラボ参戦の話は出ていたが、桜井氏は「鉄拳のシステムをスマブラに落としこむことが難しい」として断念。代わりに平八のMiiコスチュームが配信されることに。今作の『カズヤのつかいかた』内で「鉄拳は『間合い』、スマブラは『座標』でゲームデザインしており、ただ単に技をスマブラに当てはめるだけでは原作再現にならない」と理由を明らかにした。その問題を解決するために鉄拳における「デビル因子」を用いることを考えつき、最新作『7』にてデビル因子を持ち、なおかつ自由に操る描写があるカズヤを選んだ・・・とキャラクター選出の経緯も語っている。(ちなみに風間仁はデビル因子を制御できておらず、またデビル因子を憎んでおりこの世から消滅させようとしている。『ストリートファイター×鉄拳』では制御している描写が見られるが、これはのちに関係者からツッコミを入れられている)
- また、主人公でもあり悪役でもあるファイター(闇堕ちや暴走、洗脳を除く)としてはワリオに続き2人目。ただし、ワリオがコミカル寄りのキャラクターで大した悪事を行っていないのに対し、こちらは実の息子を利用して葬ろうとするなど父親に負けず劣らずの悪役っぷりである。
※2:リュウは公式では苗字不詳。ジョーカーはコードネームであり姓名は自由に設定可能。ケンはアメリカ人。
同社出展ファイター
- 55.パックマン
『for』にて「パックマンシリーズ」からの参戦。上アピールにて父が登場する。『ストリートファイター×鉄拳』以来の再共演である(生身で戦うのは初)。メガマンは居ないが本人(本ロボ?)はいる。