概要
ウルトラ戦士であったが悪に堕ちたウルトラマンベリアルの力を宿した怪獣メダル。
劇中では主に「ベリアルメダル」と略される。サブタイトルでは「陛下のメダル」とも表現されている。
製造工程がウルトラメダルとは異なり、セレブロによって製造された怪獣メダルであるためかメダルの縁は黒く、基本的に他の怪獣メダルと組み合わせで用いる。
劇中では、ウルトラメダルの製造方法を基にセレブロが独自に編み出した怪獣メダルの製造方法に、ベリアルの力として彼の細胞破片であるデビルスプリンターを混ぜて製造していたが、製造直後に霧散するように消滅したため完成には至らなかった。
そんな時に転機が訪れる。
デビルスプリンターによって復活したギルバリスを追って、ベリアルの息子である朝倉リク=ウルトラマンジードが登場、拉致して手に入れた彼の遺伝子を使って遂に念願のベリアルメダルを完成させる事に成功する。
ベリアルメダルを手に入れた事で、既に所持している他の怪獣メダルとの組み合わせでベリアル融合獣へと変身、スカルゴモラ、サンダーキラー、ペダニウムゼットンの3形態を披露した。戦況に応じて次々にフォームチェンジする様は、まさに怪獣版ウルトラマンと言えなくもない。
しかし、ストレイジに対して使ったブルトンが倒された直後にグリーザが襲来、これに対抗するためにセレブロのベリアルメダルを欲したジャグラーとハルキに追い詰められ、やむなく彼らに渡す事になる。
以後、ウルトラマンゼットのデルタライズクローへの変身に使われるようになったが、セレブロはあくまで貸しただけの気でいたため、ゼットを「借りパク野郎」と罵りながら怪獣メダルで強化したメツボロスを戦わせるように仕向ける事になる。
物語終盤、ファイブキングに変身したセレブロはゼットのデルタライズクローとジャグラーのゼッパンドンを纏めて相手にし、苦戦しつつも二体を相討ちになりながらも退け、ハルキからベリアルメダルを回収。他の怪獣メダルと共にデストルドスの誕生に使用された。
最終回で再びハルキの手に渡った。
余談
ウルトラマンベリアルの力を持つアイテムとしては、過去に「ウルトラフュージョンカード」「ウルトラカプセル」「ルーブクリスタル」と各種登場していたが、どれも主人公が使うアイテムやウルトラマン側の力を宿したアイテムに分類されている。
製造経緯やベリアル融合獣との兼ね合いのためと思われるが、珍しく怪獣側の力として扱われている。
そのため、玩具ではハルキやリク、レイトのアクセスカードではゼロダークネスやサンダーブレスター、ジードプリミティブ、ロイヤルメガマスター等の一部の組み合わせを除いてエラー扱いになるようになっている。
デルタライズクローへの変身に使用される際、ウルトラメダルとの共鳴によりこのメダルはアトロシアスのウルトラライズメダルへと変化しているが、そちらは怪獣メダルではなくウルトラメダル扱いになっている(玩具でもカブラギのアクセスカードでは読み込めないようになっている)。
デルタライズクローへの初回変身の際は黒い稲妻がベリアルメダルから放出され、ゼットライザーへの装填を拒絶していたが、ゼットとハルキが一緒に力を合わせることでようやくメダルが装填できたのだが、最終回でセレブロから解放されたヨウコが空中で装填した際には拒絶こそしていたが、わりと(演出的な問題もあるだろうが)アッサリと片手で装填できており、そのせいでファンからはゼットとハルキを合わせた腕力よりもヨウコの腕力の方が高いと言われてしまった。