概要
宇宙正義デラシオンが、宇宙平和の守護を目的に製造したロボット兵器群。
自らの意思は持たず、デラシオンの命令のみに従って粛清対象の星の文明を攻撃し、撲滅する事を使命とする。
抵抗分子の戦闘力や破壊対象の規模に応じて変形・合体を繰り返す機能を持ち、状況に適した形態で円滑に命令を実行する。
機体名は全てチェスの駒に由来する。
グローカーボーン
別名 | スペースリセッター |
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英表記 | Space Resetter GLOKER BORN |
身長 | 45m |
体重 | 3万5000t |
出身地 | 宇宙 |
最初に現れたグローカー。威力偵察を主目的とする第一形態。母艦であるグローカーマザーの内部で大量生産され、複数編隊で行動する。
両腕の砲門「ボーンキャノン」から放つ光弾「プレスバルブ」が戦力で、地上から衛星軌道上の標的を狙撃できるほどの射程と精度を誇る。
最初に一機が宇宙輸送ロケット「コスモノア」を破壊すべく出現したが、宇宙を翔ける紫の姿で地球に舞い戻ったコスモスに撃破されると、新たに二機が出現。ムサシと一体化し、日月の重なる金環の姿となったコスモスに機能を停止させられるが、加勢に現れたジャスティスに再起動させられ、光弾を乱射してコスモノアを庇ったコスモスを撃退し、そのまま防御の砦を失ったロケットを破壊してしまった。
その後新たに四機が降り立ち、地上から光弾を放って衛星軌道上の軍事衛星を爆破した後、市街地で破壊の限りを尽くすが、地球怪獣達とEYESの攻撃で二体が破壊される。残った二体が合体しルークとなった。
名前の由来はチェスの駒のポーンだが、「ボーン」が正しい表記であり、「ポーン」は誤り。おそらく誤植がそのまま正式名称として定着したと思われる。
以降の作品での登場
『大怪獣バトル』
AC版NEO7弾にてルークと共に作戦技カードとして収録。「攻撃を受けるまでディフェンスが500上がり、毒属性攻撃に強くなる」という効果を持つ。
グローカールーク
別名 | スペースリセッター |
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英表記 | Space Resetter GLOKER ROOK |
身長 | 55m |
体重 | 7万t |
出身地 | 宇宙 |
二機のボーンが合体した、純粋な戦闘を目的とする第二形態。各所に鋭い刃を備えた攻撃的なフォルムを持ち、戦闘力はボーンを遥かに上回る。「抵抗スルモノハ全テ排除」と物騒な日本語を復唱する。
前後にモノアイがあるため死角は無く、両肩の砲門「ヘルムートバルブ」やモノアイから発射する光球「ブレアビーム」、手首から伸びるカギ爪状の剣「ルークズエッジ」で攻撃する。
地球怪獣たちを次々にねじ伏せ、リドリアスに止めを刺そうとしたところで、人類に寝返ったジャスティスに妨害され、そのまま戦闘にもつれ込む。
光線と剣で苦戦させるが、最期は剣を引きちぎられ、ダグリューム光線で爆砕された。
名前の由来はチェスの駒のルーク。
以降の作品での登場
『大怪獣バトル』
AC版NEO7弾でボーンと共に作戦技カードとして収録。「敵と味方のロボットキャラの合計分レイオニクスパワーが増える」という効果を持つ。
グローカービショップ
別名 | スペースリセッター |
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英表記 | Space Resetter GLOKER BISHOP |
身長 | 65m |
体重 | 9万t |
出身地 | 宇宙 |
大型母艦グローカーマザーが変形した第三形態。体格もこれまでのボーンやルークと比べて大柄になり、攻撃力も倍増した。「任務ノ障害ヲ完全ニ消去」と復唱する。
通常の動きは鈍いが、背中のバーニアによって高速で移動できる。額のランプから発射する光弾「ブレアビーム」、両腕の爪「ビショップクロー」から放つ光弾「ジルサデスビーム」が主戦力。肉弾戦も得意で、バーニアを使った加速体当たり「バーニアダッシュ」、加速して爪で殴る「ローリングクロー」などの技を持つ。
ルークを倒したばかりのジャスティスを圧倒的な火力で苦しめたが、未来への希望を束ねた最後の姿を手に入れたコスモスが救援に駆けつけ、ニ対一で戦う事となる。
二人の飛び蹴りで巨大な扇状のパーツを破壊されつつも善戦するが次第に押され、コスモストライクで右腕を破壊され、左腕もジャスティスにもぎ取られて攻撃の要を失ってしまう。
ブレアビームを乱射してなおも抗戦するが、コスモスがバリアで防御している隙にダグリューム光線で発射口を壊されて完全に攻撃を封じられ、合体絶技「クロスパーフェクション」を喰らって大爆発した。
名前の由来はチェスの駒のビショップ。
以降の作品での登場
『ファイティングエボリューション3』
隠しキャラとして登場。機動力は著しく低いが、それを補って余りある高いスペックを有する強力なキャラ。
バーニアダッシュからの高速鷲掴みは強烈で、必殺技のジルサデスビームはゼットンとタメを張れる超火力を誇る。
『大怪獣バトル』
AC版EX7弾から初登場。数少ないコスモス側からの参戦となる(FE3でのCGが応用できる事と、『コスモス』の作風から参戦できる怪獣が非常に少ないなどの理由があるからだろう)。
最上位カードはスーパーレアで初収録され、必殺技は「ローリングクロー」、「ブレアビーム」、「ジルサデスビーム」が設定されている。
他のロボットキャラと同じく、スピードが400~600と極端に低い代わりにアタックとディフェンスがそれぞれ900~1100、1400〜1600と高く、特にディフェンスは最上位カードだと1500を上回る。しかし、ロボットキャラにしてはパワー(HP)が700~900と低く、三桁を超える事はないため若干打たれ弱い。
Wii版ではキングジョーと共に、ワームホールの番人として主人公の前に立ちふさがる。何者かがデラシオンから盗んだデータを基に作ったのか、はたまた鹵獲されてプログラムを書き換えられたのか、真相は不明。
グローカーマザー
別名 | スペースリセッター |
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英表記 | Space Resetter GLOKER MOTHER |
全長 | 200m |
体重 | 25万t |
出身地 | 宇宙 |
グローカーを製造する大型母艦。内部でポーンの製造に必要なエネルギー源「アブソリア」を加工し、無数のボーンを生産する。
一機だけではなく、デラシオンが直接地球圏に出向いた際は、それこそ星の数ほどの機体が随伴しており、地球に尖兵として送り込まれたのはその内の一機に過ぎない。
ルークがジャスティスに倒されると、生産システムを切り捨てて戦闘形態であるグローカービショップに変形した。
余談
約15年後に『ジード』で朝倉リク役を務めた濱田龍臣氏は、「嫌いな怪獣・宇宙人は?」という質問に対し、悩み抜いた末にグローカールークと答えている。
その役割上、映画では敵として登場したが、グローカーの属するデラシオンは(一応は)宇宙の平和を守る組織であり、近年では宇宙警備隊やギャラクシーレスキューフォース等とも連携する等している。もしかすると、いずれグローカーとウルトラ戦士が共闘するシチュエーションも見られるようになったりするのかもしれない。
関連タグ
ギャラクトロン:同じく過剰な正義の下に破壊活動を行ったロボット。
自然コントロールマシーン:人類の文明を一掃し、地球をあるべき姿に戻すべく何者かが送り込んだロボット。本来のタスクは戦闘ではないが、ウルトラ戦士でも手こずるほどの戦闘力を持つ。