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フェアレディZの編集履歴

2022-01-16 15:09:55 バージョン

フェアレディZ

ふぇあれでぃぜっと

日産自動車が生産販売するクーペ型スポーツカー。

概要

1969年より生産販売。

以降日産スポーツカーの代表格として、2年の中断を挟みながらも50年以上の歴史を誇るロングセラーのFRクーペである。


日本における通称は「Z(ゼット)」。

「フェアレディ」を冠すのは日本国内のみで、輸出向けは「DATSUN」または「NISSAN」の名前が付く。

歴史的にアメリカでも輸出仕様モデルがヒットした事で知られている。


車名の元になった「fair lady 」は貴婦人、「Z」はアルファベットの最後の文字として究極の意味であるとされ、ミュージカルの『マイ・フェア・レディ』に影響された当時の社長が名付けたとされる。


初代S30

(1969年 - 1978年)


FAIRLADY S30ZフェアレディZ 初代 S30


ロングノーズ・ショートデッキスタイルのスポーツカー

前身の車種と違ってオープンカーではない。


搭載されるエンジンは直6・2リッターOHCのL20型と、高性能グレードの「432」用にスカイラインGT-Rと同じ直6・2リッターDOHCのS20型が設定され、1971年には元々輸出用だった直6・2.4リッターOHCのL24型が追加された。


またマイナーチェンジによりオートマチックが登場したり、3ドア4人乗りの車種(2by2)も存在した。

この時代は排気ガスの規制がいくつも行われたため、燃料供給システムをSUキャブレターから電子制御インジェクションへと変更するなど、それに対応した改良を加えられている。


2代目S130

(1978年 - 1983年)


NISSAN FAIRLADY Z


先代のボディ構造を継承しつつ2代目はやや大き目のサイズとなって登場。

2,000 ccの「200Z」と、2,800 ccの「280Z」の2つのL型・直列6気筒エンジンを設定した。


国産車で初めてTバールーフ仕様車(車の中心にT状のフレームが残る形式のオープンカー)を追加。

オープンタイプは前身のダットサン・フェアレディからフェアレディZに移行されてからは初の生産となり、Z32までこの形式が続くことになる。


第24回東京モーターショーで、アメリカで開催されていたレースSCCAに参戦していた「DATSUN ZX TURBO V-8」を参考出品。

FRP製のボディにプレジデント用のV8エンジンをベースにターボを組合わせたレーシングカーであった。


3代目Z31

(1983年 - 1989年)


300ZX

(イラストは前期型の300ZX)


ロングノーズ・ショートデッキというZのコンセプトを引き継ぎながら、空力性能を重視してエクステリアをシェイプアップしたモデルである。

キャッチコピーは『比べることの無意味さを教えてあげよう』、『ワルツ・ナイト』、『セラミック・レスポンス』、『SOUL SYNCHRO MACHINE』など。


開発当初からヨーロッパ製の名門スポーツカーを凌ぐ、ハイパフォーマンスの追求を目標に掲げていた。

エンジンは直列6気筒のL型から、新世代V型6気筒エンジンであるSOHCターボのVG20ET (2ℓ) と、VG30ET (3ℓ)(国外向けにはVG30EのNAがある)をそれぞれ全グレードに搭載した。

中でもVG30ETは最高出力が230馬力と当時としては大パワーを誇り、トヨタスープラに搭載される7M-GTEUが出るまではトップクラスの出力を誇った。


外観では、消灯時にもレンズの一部が露出する「パラレルライズアップ」ヘッドランプの採用が特徴となった。


4代目Z32

(1989年 - 2000年)


Z


スタイル、パフォーマンスを始めとして、完璧なスーパースポーツカーを目指したモデルとなった。

キャッチコピーは『スポーツカーに乗ろうと思う』。


バブル景気の絶頂期と崩壊、その後の日産の経営悪化のため10年以上という長期に渡り生産されたモデルである。

ヘッドライトは3代目のパラレルライジングタイプから、再び固定式に戻された。

ボディサイズは先代からの5ナンバーから3ナンバーに変更される。


2000年9月に製造を終了し、2002年7月の5代目発売までは一時的に絶版車種となった。


5代目Z33

(2002年 - 2008年)


Z33


車種として2年ぶりの復活となった。

ボディタイプは2シーターのみで、歴代フェアレディZに設定されていた2by2は非設定となった。

搭載するVQ35型エンジンの排気量は3500ccで、最高出力は当初280PSだったが、年次改良を重ねて最終的に313PSまで向上する。


オープンモデルのフェアレディZロードスターも発売された。


6代目Z34

(2008年 - 2022年 )


Z34 ver.2


復活後初めてのフルモデルチェンジを行い、変速機、ボディなどをさらに煮詰めた。

エンジンはスカイラインなどでも採用された3700ccのVVELエンジンを搭載し、336PSの出力も可能。

ロードスターモデルも遅れてフルモデルチェンジした。


2020年現在、11年以上のロングライフモデルとなっている。


7代目Z34

(2022年 - )

2021年9月に新型Zのプロトタイプが発表された。

純ガソリンエンジン車としては、おそらく最後のモデル。

型式は6代目と同様のZ34型だが、構成部品の約80%近くが刷新されている。先代の型式が踏襲された背景には、コスト低減の他に衝突被害軽減ブレーキ装着の義務化の規則の時期を伸ばすためと考えられる。

日本仕様は、2022年1月14日に発表、同年6月下旬に発売。グレードは以下の種類。


6速マニュアル

  • フェアレディZ
  • フェアレディZ Version S
  • フェアレディZ Version ST
  • フェアレディZ Version Proto Spec

9速オートマチック(9M-ATx)

  • フェアレディZ
  • フェアレディZ Version T
  • フェアレディZ Version ST
  • フェアレディZ Version Proto Spec

240台限定の特別仕様車「Proto Spec」は2022年2月、他は2022年4月から予約開始。


日産 フェアレディZ (Z35)


余談

S30は大都会西部警察など、日産が提供・協賛した数多くのドラマ映画などのカーチェイスシーンで使用されている。

その名が有名になると日産のイメージリーダーカーとして足掛け10年もの長期に渡って生産され、日本国内だけで8万台、世界総販売台数55万台という当時のスポーツカーとしては空前の記録を樹立した。


また「ダッツン・ズィー」の愛称で親しまれ、ブルーバードなどと共に日産の輸出モデルの総称でもある「DATSUN」の名を世界に知らしめた記念碑的モデルとされる。


西部警察』に登場する「スーパーZ」は、S130のTバールーフ仕様を改造し、ガス圧開閉式セミガルウィングウィンドウを装備したものであった。


すごいZ


関連動画


YouTube ビデオオプション ラーマン山田によるZ33公道試乗動画


関連項目

自動車 乗用車 日産自動車

スポーツカー クーペ 名車

スカイライン シルビア

湾岸ミッドナイト 悪魔のZ 朝倉アキオ

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