いつだって、神に見初められるのは無垢な少女である。
そして多くの場合、その結末は――
概要
バーテックスを倒せる唯一の戦士。地の神に選ばれた無垢な少女達が変身する。
彼女達がバーテックスと戦う事は、総じて「お役目」と呼ばれている。
勇者システムというアプリを使用して変身し、神の力を宿した専用の武器を携えて戦う。
ただ、勇者システムがなければ勇者ではないという訳ではない。そもそも勇者システム自体後付けという形で作られたものであり、初期の勇者達は覚醒して間もない頃神の力を宿した武器のみで戦っていた。その際の力をさらに高める目的で「変身」を追加したのが勇者システムである。
実際、勇者システムを使わずに終わった勇者も何人か存在する。
作中での描写から、勇者に選ばれる少女は「何度でも立ち上がり、困難に立ち向かう勇気」はもちろん、「自分を犠牲にしてでも他者を救おうとする優しさ」の持ち主である事は確実である。それは、裏を返せば自分の幸せを蔑ろにしがちという弱点にもなっており、物語の根幹を貫くテーマになっている(実際、勇者達の精神について疑問を抱く人物も少なからずいる)。
登場して間もない頃は一般にも存在が知られており「勇者様」と呼ばれマスコミへの出演や一般に披露する演武も行っていたが、ほんの数年で四国以外の勇者は全滅、四国では神樹が展開する樹海で戦う事になった事(アニメでは「勇者計画」と称されていた)や、やがて世界の真実が隠された事も重なり、時代が進むにつれて「人知れず戦う戦士」となっていった(『芙蓉友奈は勇者でない』で語られたところによると、勇者やバーテックスに関する記録はほんの30年の内に存在しなくなったという。そのため勇者の存在を信じていない者もいる)。
ただ『鷲尾須美は勇者である』では、「神樹様の大切なお役目がある勇者」である事だけが周囲に知られている。『楠芽吹は勇者である』では「人知を超えた天災や事件が起きた時に、神樹様から力を授かって立ち向かう存在」とぼかした表現で説明されていた。
時代ごとに「友奈」の名を持つ勇者が複数登場している。
各時代の勇者
『乃木若葉の章』
西暦2015年のバーテックス出現(終末戦争)に合わせて覚醒した勇者達。
四国以外でも、長野、北海道、沖縄に存在していた事が判明している。前述したように四国以外の勇者は全滅、この間に力を蓄えた四国の勇者達は改造された丸亀城を拠点として四国の防衛に当たった。
『鷲尾須美の章』
およそ300年の時を経て再び出現したバーテックスと戦った、神世紀298年の勇者達。
全員が神樹館小学校に通う小学6年生であり、お目付け役も同校の教師が担当した。また、当時の勇者の選考には家柄も大きく関わっており、いずれも力のある名家の出身であった。
人数は少ないが絆は強く、勇者同士の内輪揉めが一切起きなかった唯一のチームでもある。
『結城友奈の章』『勇者の章』
神世紀300年の勇者達。
詳細は讃州中学勇者部を参照。